春の声が聞こえてくると、たけのこを食べる機会も増えますね。
どこからともなくお裾分けをいただき、気付けば冷蔵庫がたけのこだらけなんてこともよくあります。
茹でてしまうと日持ちしないのが、たけのこの弱点です。
多過ぎるたけのこをどのように保存すれば、長く旬の味を楽しめるのでしょうか?
たけのこの保存は冷凍がおすすめ!簡単な2つのやり方とは?
たけのこは、上手く冷凍保存出来ないと、水分が抜けて食感が悪くなります。
そうならないようにするには、どんな方法で冷凍するのがいいのでしょう?
方法①砂糖をまぶして冷凍する
冷凍すると、たけのこのシャキッとした歯触りが失われてしまうことがあります。
これは、冷凍の過程でたけのこから水分が抜けてしまうからです。
逆を考えれば、水分を抜けさせないようにすると、食感を残したまま保存出来るということになりますね。
水分が抜けるのを可能な限り防いでくれるのが、砂糖の存在です。
たけのこに砂糖をまぶした状態で冷凍すると、たけのこから逃げようとする水分を、砂糖が捕まえておいてくれるのです。
水と結びつきやすい砂糖の性質を利用した、たけのこの冷凍保存に適した方法と言えるでしょう。
目安はたけのこ300gに対して、砂糖大さじ1程度です。
やり方も、とても簡単です。細切りや薄切りにしたたけのこを、フリーザーバッグに入れます。
分量の砂糖をその中に入れ、袋の中でざっと混ぜるように砂糖をまぶします。
袋の空気を抜いて、冷凍するだけです。
真空パックのような状態にするには、ストローを使ってフリーザーバッグ内の空気を抜くといいでしょう。
また、金属のバットに入れて、急速冷凍するのも美味しく冷凍する秘訣です。
冷蔵庫にそういう機能がある場合は、ぜひ使ってみてくださいね。
方法②だし汁やスープと一緒に冷凍する
たけのこに限らず、冷凍で水分の抜けやすい食材は、水分を補った状態で保存するといいと言われています。
茹でたけのこをだし汁や好みのスープと一緒に保存すれば、水分が抜けて食感が損なわれることを防げます。
薄味を付けておけば、手軽にお吸い物やスープを作れるので便利です。
冷凍前に軽く味付けをし、その煮汁と共に保存する方法もあります。
そうする場合には、味付けを薄味にしておきましょう。
味が薄い方がどんな料理にも使えますし、濃い味付けだと、冷凍中に味が染み込み過ぎてしまうからです。
どちらの場合も、冷凍での保存期間は約1か月程度と考えておきましょう。
期限内であっても、やり方によっては保存状態がよくない場合もあります。
使う前は、傷んでいないか念のために確認すると無難です。
冷凍したたけのこは、凍ったままでも調理に使えます。
冷蔵庫で解凍することも出来ますし、電子レンジの解凍機能を使ってもいいでしょう。
どちらの方法を使うにしても、冷凍保存したたけのこは使い勝手がいいと言えます。
食べきれないたけのこは、冷凍保存して長く楽しみましょう!
冷凍保存もありだけど… 旬のたけのこを食べきる3つのおすすめレシピ!
食べきれないたけのこは、冷凍保存するのがおすすめではあります。
食べきれない理由の中には、たけのこレシピのバリエーション不足もあるかもしれませんね。
春を感じる食材ではありますが、食べ方がマンネリ化してはいませんか?
冷凍保存する分がないほど、たけのこレシピを充実させてみましょう。
たけのこの唐揚げ/天ぷら
特に珍しい食べ方ではないですが、個人的に好きなたけのこの食べ方です。
食べやすい大きさに切ったたけのこに唐揚げ粉やてんぷら粉を付けて揚げるだけという、超手抜き料理でもあります。
唐揚げ粉にはしっかり目の味が付いていますので、淡泊なたけのことよく合います。
天ぷらにした場合には、山椒塩で食べるのがおすすめですよ。
下茹でしてあるので火の通りも気にしないで、衣がカラッとするまで揚げるといいでしょう。
毎年たけのこをゲットしたら一度はやりたくなる、そんな食べ方です。
たけのこのグラタン
たけのこを使った、和風のグラタンに挑戦してみませんか?
たけのこは、意外と洋風の料理にも合う食材なのです。
たけのことわかめをだしの素を加えて炒め、ホワイトソースと和えます。
チーズを散らして、普通のグラタンのように焼くだけで完成です。
たけのこと相性のいいわかめを使うのもポイントですし、だしの素を使った和風味がソースとよく合います。
騙されたと思って、ぜひ一度試していただきたい食べ方です。
よりたけのこに合わせたホワイトソースにするなら、豆乳を使うのがいいでしょう。
バターと炒めた小麦粉を、牛乳の代わりに豆乳で緩めます。
炒めたわかめとたけのこに小麦粉を加えて炒め、そこに豆乳を加えてとろみをつけていく方法もあります。
こちらの方が、小麦粉がダマになりにくい印象です。
たけのことホタルイカのアヒージョ
たけのこと同時期に旬を迎えるホタルイカは、あっさりとしたたけのことよく合います。
旬な食材を2つ使って、おしゃれなアヒージョを作ってみませんか?
にんにくのみじん切りをたっぷり加えたオリーブオイルを、弱火でゆっくり加熱します。
にんにくの香りが立ってきたら、食べやすい大きさに切ったたけのことホタルイカを加えます。
大人用なら、鷹の爪も入れましょう。
抜いても、十分美味しく食べられますよ。
中火で5分程度加熱し、出来上がりにドライパセリや刻んだ大葉を散らしても風味豊かです。
塩を足すレシピもありますが、ホタルイカの旨味だけでも十分です。
ホタルイカは、面倒でも目玉を取る下処理をしておくと、臭みが抑えられます。
市販のアヒージョシーズニングを使えば、もっと簡単に楽しめるでしょう。
オーソドックスな食べ方に飽きたら、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
毎年、義母からたけのこのお裾分けをいただくのを楽しみにしています。
今回冷凍保存の方法をご紹介しておいて何ですが、冷凍する分がないほど、しっかりと食べきってしまうのです。
旬のものというのは、とにかくお裾分けがかぶりがちですね。
あそこでここでともらっているうちに、毎日たけのこを食べる羽目になることもしばしばです。
食べきれない分を傷ませてしまっては勿体ないので、ぜひ冷凍保存に挑戦してみてください。
そうすれば、たけのこが恋しくなった頃に、また美味しく食べることが出来ますよ。
たけのこの冷凍保存には、水分を逃さないことが重要です。
同時に、なるべく薄く切ったり、細切りにして冷凍することもおすすめです。
そうすることで、多少水分が抜けても「す」が気にならなくなるのです。
美味しいものは、出来るだけ美味しいままで保存したいですね。
今回の冷凍保存の方法が、お役に立てば幸いです。
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