ふと気付けば、台所や収納に大量に置かれた柿。
柿好きには嬉しい、秋の風物詩です。
しかし困ったことに、柿はあまり長持ちしないんですよね。
大量の柿を最後まで美味しく食べきりたい!
今回は、そんな願いを叶える保存方法についてのお話です。
柿の保存方法を知る者は大量のお裾分けを制す!試したい3つの方法とは?
たとえ大量の柿をもらっても、保存方法さえ心得ていれば最後まで美味しくいただけます。
ここではその保存方法を大きく3つに分けてご紹介します。
●冷蔵庫で保存
柿という果物は、残念ながら常温だと長くは持ちません。
常温だとすぐに熟していき、結果的に傷んでしまうからです。
柿をそのまま食べたい時におすすめの保存方法は、ずばり、冷蔵庫で保存することなんです。
では、詳しい保存方法の手順をご紹介しましょう。
① 濡らして軽く絞ったティッシュを、柿のへたにあてる
保水性があるなら、化粧用のコットン、新聞紙でも代用可能です。
水が他の部分に触れないようにするのもポイントです。
② へたを下にした状態で、ビニール袋に入れて口を縛って冷蔵庫で保存する
もっと厳重に、ラップに包んでからビニールに入れるという保存方法もあります。
いずれの場合も、へたが下になるように置くことをお忘れなく。
工程はたったのこれだけです!
大量だと作業に少し時間はかかりますが、これをやるだけでシャキシャキ食感が維持出来るのです。
この保存方法は、柿がへたを通して呼吸をしているという点に着目したものです。
冷蔵庫でのこの保存方法だと、2~3週間は食感を保って保存出来ますよ。
ちなみに、1週間ほどで食べきる予定だけど食感は残したい時もありますよね。
そんな時は、同じようにへたを下にして、常温に置いておけばOKです。
●冷凍して保存
冷蔵庫では入りきらないほどの大量の柿ならば、いっそ冷凍して保存してみてはいかがでしょう?
この保存方法を使えば、柿の新たな楽しみ方も味わうことが出来ます。
まるごと保存
一番お手軽なのは、熟したものを丸ごと冷凍しての保存方法です。
ただ冷凍するだけなので、ほとんど手間もかかりません。
丸ごと冷凍という保存方法の柿には、こんな食べ方があります。
凍らせた柿を半解凍し、へたの部分を切り取れば丸ごと柿シャーベットに!
スプーンひとつで食べられる、お手軽なデザートに大変身です。
食べやすいようにあらかじめ切って冷凍するという方法もあります。
ジッパー付きの保存袋に平たく重ならないように並べると、後から取り出しやすくなります。
冷凍すると、解凍した時には生食のものより柔らかめの食感になります。
大量の場合は
大量の柿を幅広く活用したいなら、ピューレ状での保存方法がいいでしょう。
皮をむいて種を除き、まだ硬い物ならミキサーでピューレにします。
熟した物なら、その工程は省けますね。
こちらをジッパーの袋に平らにするか、あるいは製氷皿で凍らせます。
必要な分だけ少しずつ使えるのが、便利でいいですね。
料理などに加えれば、味の幅も広がります。
●加工して保存
そのまま食べるのもいいけれど、あまりに大量な場合には飽きる可能性もあります。
脱マンネリのために、何かに加工してみましょう。
・干し柿
手っ取り早く、切って干して干し柿にしてみてはいかがでしょう。
干し柿は、昔の人の考え付いたありがたい柿の保存方法ですよね。
丸ごとの干し柿は素人にはレベルが高めなので、スライスした柿を数日天日に干します。
干物を作る網などを使えば、虫や鳥による食害を防げるでしょう。
天気がよければ、2~3日くらいで完成します。
干した柿は、瓶などの密閉容器に入れて保存しましょう。
・柿ジャム
柿には元々、ジャム作りに欠かせないペクチンが含まれています。
なので、熟した柿を砂糖と煮るだけで、簡単にジャムが作れてしまうのです。
皮と種を除いた柿を、砂糖と共に鍋に合わせておきます。
砂糖の量は好みですが、柿の半量くらいがいいでしょう。
1時間くらい置くと、柿から水分が出て来るので、これを煮詰めるように煮ていきます。
あればシナモンスティックを一緒に煮れば、より味わい深いジャムになります。
また、ジャムは冷めると固めになるので、少し柔らかいかなと思うくらいに仕上げるのがコツです。
柿のジャムは、パンに塗ってもよし、ヨーグルトに加えてもよし!
温かい紅茶に砂糖の代わりに入れても美味しいでしょう。
・柿のシロップ漬け
ジャムは煮詰めるのが面倒ですか?
それなら、漬けるだけの食べ方はいかがでしょう?
保存用の瓶を用意し、そこに入る量を考えて作ります。
シロップは、水と砂糖を同量にし、火にかけて砂糖をしっかり溶かします。
シロップを冷ます間に、皮と種を除いた柿を5mmほどのスライスにしておきます。
これを瓶に詰めるだけという、恐ろしく簡単な保存方法です。
シロップ漬けにするのは、食感のしっかりとした硬めの柿がおすすめです。
これだけいろいろな保存方法を知っていれば、もう大量の柿に泣くことはなくなるでしょう。
これからは、大きく構えて柿のお裾分けをいただきましょう!
大量にあるなら…ペットの犬は柿を食べても大丈夫?
私自身は考えたこともなかったのですが、犬は柿を食べられるのでしょうか?
飼っている方はご存知だと思いますが、犬は意外に果物や野菜も食べますよね。
柿が大量にあれば、おこぼれに預かるということもあるでしょう。
柿は確かに美味しいですが、人間でも食べ過ぎはよくないと言われる果物です。
人間よりも体の小さな犬が食べたとして、何か問題はあるのでしょうか?
ここでは、ペットの犬に柿をやってもいいのかということについて、ご紹介します。
●やって悪いということはないけど…
柿は、犬に絶対食べさせてはいけない果物というわけではありません。
ただ、適量を守って与えるということはしなくてはなりません。
柿はカロリーもそれなりにありますので、おやつとしてあげるなら量を調節しましょう。
小さな犬なら、多くても半分程度に留めておきましょう。
また、与えるなら生の柿にしておくべきです。
保存の利く干し柿を敢えて食べさせる必要はないし、干し柿は犬にはあまりよいとは言えません。
柿に含まれる食物繊維や甘みが凝縮された干し柿を食べると、下痢をしてしまう犬もいるようです。
●渋柿はNG!
干し柿以上に与える意味がないのが、渋柿です。
人間でも食べられないものをわざわざ愛犬に与える人はいないと思いますが、犬が誤って食べることのないように注意しましょう。
渋柿に含まれる「アルカロイド」という成分は、犬にとっての毒になります。
散歩道に柿が落ちている場合には、食べないように注意してあげたいですね。
●種もNG!
柿の種には、特に毒性があるというわけではありません。
しかし、物理的な危険がありますので注意が必要です。
小型の犬だと、喉に引っ掛かって嘔吐したり腸の中で詰まってしまう可能性もあるのです。
万が一犬が食べてしまった場合には、出したフンをしっかりチェックしてあげましょう。
出ている様子がなければ、病院に行くことも考えた方がいいかもしれません。
大量にあって美味しい柿となれば、家族の一員である愛犬にも食べさせたいですよね。
その気持ちはもちろんですが、あげ方には注意が必要なようです。
皮をむいて種を取り、あげ過ぎないことも大切ですね。
まとめ
私は柿好きなので、シーズンになるといつもワクワクしています。
どこからかたくさんいただくことも多いのですが、やっぱりいくつかはダメにしてしまうんですよね。
今回記事を読んでくださった方の中にも、同じような経験をされた方がいるのではないでしょうか。
柿といえば常温で保存するイメージが強かったですが、冷蔵庫に入れたり冷凍したりすることで長持ちするのです。
柿の丸ごとシャーベットはまだ未体験の味なので、私もぜひやってみようと思っています。
柿は、しゃくしゃくとしたその歯触りが魅力のひとつですが、ジャムやシロップ漬けに加工しても楽しめそうですね。
特にシロップ漬けは簡単なので、生食に飽きたら挑戦してみてほしいと思います。
今回ご紹介した柿の保存方法を参考に、今年こそは残らず食べきれるといいですね。
私も、秋の味覚をひとつ残らずいただけるよう頑張りたいと思っています。
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