年越しそばの由来を知っていますか?
自分の子どもに聞かれても答えられない、なんてことはないでしょうか。
また、年越しそばはいつ食べるのが正しいのか知っていますか?
どうせ食べるなら、由来や意味を知り正しいタイミングで食べたいですよね。
この記事では、年越しそばの由来と、いつ食べるのが正しいかを分かりやすく説明します。
年末に向けてこれを知っておき、いざ誰かに聞かれた時にスラスラとかっこよく答えられるようになっちゃいましょう!
年越しそばの由来は?なぜ大晦日にそばを食べるの?
年越しそばの由来には諸説あります。
そもそも、なぜ大晦日に、うどんや素麺ではなくそばを食べるのでしょうか。
ここでは、数ある由来の中から、私が有力だと思った5つを分かりやすく説明します。
運気を大切にして
鎌倉時代、博多の承天寺で、年の瀬を越せない町人に「世直しそば」と称して「そば餅」をふるまったところ、翌年からみな運気が向いてきたそうです。
そのため、「そばを食べれば運が良くなる」という理由で大晦日にそばを食べる習慣ができたという説があるのです。
縁起を担いで
そばは細く長くのびるので、「延命長寿」などの縁起を担いで食べるようになったという説もあります。
縁起を担いで その2
そばは切れやすいことから、旧年の労苦や災厄を きれいさっぱり切り捨てようとして食べたという説もあるんです。
「縁切りそば」「年切りそば」とも言います。
職人さんの世界から
金銀細工師が、散らかった金粉を集めるのにそば粉を使うため、そばを「金を集める縁起物 」として、新年の金運向上のために食べるようになったという説もあります。
健康を考えて
そばは、雨風に打たれても、再び日光を浴びると元気になる植物だということから、健康の縁起を担いだり、「来年こそは」という願いをこめて食べるようになったという説も。
いろいろな説があり、興味深いですね!
どの説にも共通していることがあるのですが、気づきましたか?
それは、年越しそばを食べるのは、縁起を担ぐための習慣だった ということです。
年越しそばはいつ食べるのが縁起が良いの!?
さて、そんな縁起担ぎの食べ物である年越しそばですが、いったい、いつに食べるのが縁起が良いのでしょうか。
どうせだったら、縁起の良い、正しい時間帯に食べたいですよね。
そこで調べてみましたが、結論から言うと、
年越しそばを食べるタイミングに、特に正しい決まりは存在しないようです。
一つだけ注意するとしたら、年越しそばを年を越してから食べるのは縁起が悪いかもしれない、ということです。
由来のから考えてみてください。
年越しそばは、「旧年の災厄を次の年に持ち越さないように」食べるものでしたよね。
そばを食べるのも、次の年に持ち越さず年内に食べたほうが縁起が良さそうな気がしませんか?
※地方によっては独自の風習があり、この限りではない(元旦にそばを食べるなどの)地域もあります。
まとめ
いかがでしたか。
年越しそばは、昔から今に至るまで、次の年の幸せを願い、縁起を担いで食べるものです。
食べる時間帯は、大晦日の都合の良い時間でいいでしょう。
私の実家では、年越しそばは大晦日の夕食として出てきました。
結婚した今、私も同じように、年越しそばを大晦日の夕食として家族に出しています。
しかし、旦那の実家では夕食は普通に食べて、年越しそばは夕食を食べたあと、その年が終わる頃に食べていたそうです。
それぞれの家族に、年越しそばの形があるのでしょうね。
年越しそばの由来や、自分の実家での食べ方はどうだったかなどを、子どもや家族、大切な人と話しながら今年は年越しそばを食べてみてください。
由来を知れば、お互いの幸せと健康を願う気持ちで年越しそばを食べるようになるのではないでしょうか。
大切な人と一緒にそんな優しい気持ちで一年を締めくくり、新しい年を清々しく迎えられるといいですね。
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