こどもの日の兜は誰が買うの?かつての風習と今のやり方は違う件

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こどもの日と言えば、兜が欠かせませんね。
節句を華やかにする兜ですが、それは誰が買うものなのでしょう?

かつて、兜を買う人はおおよそ決まっていましたが、今ではその風習も変わりつつあります。

こどもの日を前に、兜のことで揉めるわけにもいきません。
この際、兜を誰が買うのか、はっきりさせたいと思いませんか。

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父の実家か母の実家か?こどもの日の兜を誰が買う論争の結論とは!?


「兜を誰が買うわけ!?」

揉め事の種にもなりがちな兜の問題ですが、実際のところ、一体誰が買うものなのでしょうか。

結論から言うと、現在においては、誰が買うという明確な決まりはないのです。

それでも、かつての風習の名残で、今もそれに従って兜を用意するという地域もあります。

こどもの日の兜を誰が買うかで悩んでいる方のため、いくつかの例をご紹介しましょう。
それを踏まえた上で、誰が買うのかを決めてもいいでしょう。
 

●嫁ぎ先が用意

かつては、こどもの日の兜は嫁ぎ先の両親、つまり、子どもにとっての祖父母が用意する物でした。

多くの場合は父方の実家ということになりますが、婿養子を迎える場合には母方の実家ということになります。
 

●嫁の実家(婿の実家)が用意

嫁ぎ先でなく、嫁いでいく側が兜を用意するという風習もありました。
昔はお嫁に行くと、夫の家に入り、その両親と同居するのが常識でした。

孫が生まれれば、嫁の両親も顔を見たいものです。
それで兜を用意して、娘の嫁ぎ先に顔を出す口実を作ったとも言われています。
 

●両方の家で折半して用意する

現在では、このパターンもよく見られます。
夫と妻、それぞれの実家がお祝い金を出し、子どもの両親に兜を買ってもらうというスタイルです。

昔のように、結婚しても相手の両親と同居することは少なくなってきています。
それに伴って、どちらの家が用意するというはっきりとした線引きも、薄れてきたようです。

また、夫の実家が兜を用意し、妻の実家が鯉のぼりを用意するなどの場合もあります。
この場合にも、どちらがどちらを用意するという決まりはありません。
 

●関東と関西では違う

こどもの日の兜を誰が買うのかは、今では明確でなくなってきています。
しかし、関東と関西で比べた場合、地域による傾向があることが分かります。
 

関東

一般的に関東では、嫁ぎ先の家が兜を用意するとされてきました。

関東ではかつて、家に男の子が生まれると幟(のぼり)を上げて周囲に知らせるという風習がありました。

そしてその幟を用意するのが嫁ぎ先だったことから、こどもの日の兜を買うのも、嫁ぎ先という風習が残ったのです。
 

関西

一方の関西ではその逆で、嫁(婿)の実家が兜を用意するという風習でした。

それは、嫁いでいく側がこどもの日の兜を買うことで、嫁ぎ先で肩身の狭い思いをしないで済むようにするためでした。

この風習が現在にも残り、関西では嫁いで行く側が、こどもの日の兜を用意する傾向が強くなっているのです。
 

 
このように、かつての風習が根強く残っている地域もあるにはあります。
しかし現在では、夫や妻の両親と同居しない核家族化も進んでいます。

その繋がりの中で生まれていた「こどもの日の兜を誰が買うのか?」ということに関しても、かつての習わしが薄くなってきているようですね。


誰かのお下がりってあり!?こどもの日の兜は使い回してもいいの?


節句を祝うのに欠かせない兜は、年に1度、こどもの日に飾られますね。
子どもが生まれてから成人するまでを考えたとしても、20回しか飾る機会がないことになります。

兜飾りはしっかりとした作りなので、よほどのことがなければ壊れたりはしません。
それゆえ、誰かの兜が、お下がりとして回ってくることもあるかもしれません。

こどもの日に飾る兜は、そんなお下がりでも問題ないのでしょうか。

兜のお下がりはOKなのか、深掘ってみましょう。
 

●兜は子どもごとに用意するもの

節句の飾りである兜は、こども1人につきひとつ用意するというのが、本来の決まりとなっています。

男の子が複数いると、兜を買うのも長男のみというご家庭も多いのではないでしょうか。

我が家も例に漏れずそれで、長男の初節句に買ってもらった兜を、「2人の兜」としてこどもの日に飾っています。

兜を子どもごとに用意すべきなのは、兜を始めとする五月人形が、子どもの厄を受ける役割を担っているからなのです。

厄を背負ってもらうため、その子その子に兜が必要になるわけです。

そういう理由を踏まえると、兄弟でひとつの兜を共有するのは、意味のないことだとも言えますね。

とはいえ、昔と今ではあらゆることに変化が生じています。

先ほどの「誰がこどもの日の兜を買うのか」という問題然り、兜を子どもごとに用意することもまた然りです。

住宅環境にしても、昔のように大きく広い家ばかりではありません。

男の子が何人もいて、その子ごとに兜を用意して、果たして飾る場所があるでしょうか。

お祝い事だと分かってはいても、金銭的負担も絡んできます。

祖父母が買ってくれることの多い兜ですが、誰かの負担になることに変わりはありません。

そういった事情から、現代では男の子がいる家庭に兜はひとつあればいいと考える人が多いようです。
 

●お下がりもOK!

お下がりというのは、誰かがかつて使っていて、今は使わなくなったものを譲ってもらうことですね。

兜に関しては厄を背負ってくれる意味があるので、本当のところは、誰かのお下がりではいけないのです。

しかし、先ほども触れたように、今ではこどもの日の兜に対する考え方も大きく変わってきています。

年月が経ち過ぎてぼろぼろになった兜では可哀想ですが、保存状況が悪くないのであれば、お下がりの兜でもOKと考える人もいます。

お古、お下がりと言うと聞こえは悪いですが、「受け継ぐ」という考え方をすればどうでしょう。

父から子へ、子から孫へ、何かを受け継ぐという習慣は、決して悪いものではありません。

本来の趣旨とは離れてしまいますが、そういう意味でお下がりの兜を飾る家庭もあるのです。

兜に重要な意味があるのは分かった上で、その時代に合ったやり方をすることは重要です。

こどもの日の兜はそういうものだからと肩ひじを張らず、柔軟に考えていけるといいですね。

もちろん、子どもの数だけ用意して飾れるというなら、それに越したことはありません。
 

まとめ

我が家には、2人の息子がいます。
長男の初節句に合わせ、夫の両親が兜を買ってくれました。
夫の家は私の家に比べ、風習を大切にする方ではあります。ただ、夫の家が内孫の兜を用意すべきだ!
との考えから買ってくれたのではなく、
単に生活の基盤が夫の地元にあるのが大きかったと思います。

 

地域によっては、兜を誰が買うのかで揉める場合もあるのでしょう。
買いたい人がたくさんいて揉めるならまだしも、押し付け合って揉めるのは悲しいですね。

誰が買っても、その兜は子どもにとって大切なものです。
誰が買うということばかりにこだわらず、何のために兜を買うのかに重点があるべきではないでしょうか。

昔の習慣や風習を理解しつつも、今の時代に合った行動を取ることが求められているような気がします。

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