子供が通う幼稚園が給食を出してくれたら、親はそれだけでも助かりますよね。
給食だと、温かいものを食べることもできます。
バランスが整った給食だと、健康面でも安心ですね。
そんなメリットしかないような幼稚園の給食ですが、やはり問題になりそうな部分はあります。
幼稚園の給食に潜む問題とは、一体どのようなものでしょうか?
問題山積み!?幼稚園給食に考えられる問題をご紹介!
幼稚園での給食に関わる問題について、実例も交えていくつかご紹介します。
量の少なさ・多さについて
これは幼稚園の話ではありませんが、数年前に関西の認定こども園で実際に起こった問題です。
そもそもその園には、上限を超えた園児を受け入れていたという問題があったようです。
定員オーバーですから、本来なら十分な量である給食が少なくなってしまったのです。
正確には、給食の「ひとり頭の量」ということですね。
問題となったのは給食の量は、一般的な親の目から見ても、「少なすぎる!」と思うほど。
仕切りのついたワンプレートに、子ども茶碗半分くらいのご飯。
おかずはかろうじて2品ありましたが、どちらもスプーン2杯くらいです。
そこに通っていた子どもは、いつも帰るとお腹を空かせていたそうです。
当然ながら、よく食べる子なら全然足りない量だと思います。
これは極端な話ではありますが、給食の量は、意外に重要な問題ではないでしょうか?
少ないのはもちろんのこと、多いことも問題です。
その子に見合った量を食べさせてくれているかは、親にはなかなか分からないものですよね。
昔のように、「食べ終わるまでそこにいなさい!」というようなことはないかと思います。
しかし、多い量をこなせないのに食べることをを強要されると、子どもは給食が嫌になってしまうかもしれません…。
食べられる子もいれば、食べられない子もいます。
衛生面について
これは、幼稚園以外でもしっかりしていなければならないことです。
しかし、まだ大人ほどの抵抗力のない幼稚園児が食べる給食となると、何よりも気を付けてほしいところです。
給食以外にも、幼稚園や保育園には食にまつわるイベントがたくさんありますね。
息子の保育園でも、食中毒の恐れの少ない秋から冬にかけて、お餅つきなどのイベントがあります。
こういったものは季節感を感じるために催されていることが多く、私は賛成しています。
しかし、衛生的に問題があるとし、餅つきのイベントをやらない地域もあるとか。
今では、家で臼と杵で餅をつく機会はまずないでしょう。
そういう機会を失ったという意味では、とても残念に思われます。
発達に合った食事かどうか
保育園は特にそうなのですが、受け入れ園児の年齢幅が広いです。
そうすると問題になるのが、給食がその子の発達に合ったものかという点です。
息子の保育園も、乳児用と幼児用、献立の違う2つの給食を用意しています。
話は少し飛びますが、幼稚園で菜園を作っていることもあると思います。
そこで取れたプチトマトを0歳か1歳かの乳児に食べさせてしまい、喉を詰まらせてしまったという話もあります。
園で作ったものをみんなで食べるというのも、食育の面で大切かと思います。
しかし、やはりその子の発達に応じた食べ物というのはあるわけですよね。
喉を詰まらせて、それが原因で…となったら、もう意味がないですよね。
大人が思っている以上に、食べ物の固さや大きさは軽視できません。
特に保護者から子どもを預かっている幼稚園には、そのことをしっかりと理解しておいてほしいですね。
このように、幼稚園での給食にまつわる問題には、さまざまあるようです。
子どもにとっての給食の時間は、友達や先生と楽しんで食事をする大切なものなのです。
提供する大人たちは、今回挙げた問題をクリアしていかなければなりませんね。
幼稚園の給食といえば気になるのはコレ!アレルギーや好き嫌いとの関係
給食と弁当の大きな違いは、みんなが同じものを食べるということです。
そこで避けては通れないのが、アレルギーや好き嫌いについての問題です。
好き嫌いが多い子や、アレルギーっ子は給食をどうしているのでしょうか?
アレルギーについて
息子の同じクラスにも、アレルギー持ちの子はいるようです。
普段は一緒に給食を食べているようですが、アレルギー食材が含まれている給食の日は、弁当を持参しています。
(事前に献立表が配られるため、いつどんなメニューなのか分かるのです)
保育園や幼稚園では、基本的にこのような形で対処しているようですね。
また最近では、除去ではなく、アレルギー食品に体を慣らしていく治療法もよく耳にします。
そういう子に寄り添った特別な給食も、用意されているようです。
みんなが同じ給食を食べている中で、うちの子はお弁当でかわいそう…。
仕方ないと分かっていても、そう思うのが親心ですよね。
でも、それって悪いことばかりではないと思うのです。
クラスに一人だけ弁当を食べている子がいたら、確かに浮いてしまうかもしれません。
特に幼稚園児くらいの年頃は、自分と違うだけで興味津々です。
からかったりする子も出てくるかもしれませんが、子どもたちがアレルギーについて学ぶいい機会になるかもしれません。
漠然とでも、何か知っておくのは決して悪いことではないと思うのです。
たかが幼稚園児と思っていても、意外に深いことを知っていたりすることもあります。
まっさらだからこそ、間違った知識や見解を植え付けない注意は必要ですが。
好き嫌いについて
「アレルギーじゃないけど、うちは好き嫌いが多くて…」
そんなお困りをもつお母さんもいらっしゃるかと思います。
それこそ、給食はチャンスの場ではないでしょうか。
もし、子どもの幼稚園がお弁当だったらどうでしょう?
ついつい、嫌いなものは避けて、お弁当を作ってしまいそうですよね。
でも、給食だとそうはいきません。
嫌いなものが出ても、みんな同じものを食べているわけです。
「みんなが食べてるから、自分も食べてみよう」
そんな風に、考えてくれるかもしれません。
お友達が、食べられるように応援してくれるかもしれません。
目先や雰囲気をちょっと変えるだけで、子どもが食べなかったものを食べるというのはよくあることです。
幼稚園での給食は、好き嫌いを克服するのに役立ってくれるかもしれませんね。
まとめ
長男が保育園に行く前、特に昼食の献立にいつも悩んでいました。
いろいろバランスよく食べさせたい気持ちはあっても、そんなに手間をかける余裕がないのです。
それでつい、簡単なおかずとご飯や、うどんなどの麺類に頼りがちでした。
そんな彼は、今は保育園で給食を食べています。
献立表を見ると、「晩御飯で用意するのも無理!」と思わずにはいられない豊富な品揃えです。
なるべくたくさんの食材を使っているのが分かりますし、栄養面にも気が配られています。
そんな給食には、地元の食材もよく登場します。
海に面した街なので、地元で取れた魚を使ったフライや練り物などが出されています。
そういうものを給食で食べることで、自分の住んでいるところについても知ることができるようになっているようです。
これも、立派な食育ですね。
給食で使ってくれると、地元の漁師さんも助かるでしょう。
幼稚園での給食には、小学校や中学校のそれよりも問題が付きまといがちですね。
食べる子が幼いというのが、大きなところだとは思います。
私も長男が給食を食べることはありがたく思っていますが、衛生面はやはり気になります。
関西の子ども園の事件は、本当に胸が痛みました。
うちの保育園では、盛られた適量を食べきり、余裕のある子はお代わりができるようになっていると聞きます。
子どもには、それくらいガツガツ食べてほしいですよね。
給食は、日本が世界に誇れるシステムだと思います。
子どもたちが安全にお腹いっぱい食べられるように、私たち大人も給食を支えていかなくてはなりませんね。
「今日は●●が美味しかったよ!」と興奮して話す子どもは、きっとあなたを幸せな気分にしてくれますよ。