作文が苦手な人にとっての読書感想文は、宿題の中でも一番の強敵ですね。
ネットで適当な記事を見付けてパクっちゃえ!と思う人もいるでしょう。
パクリはその場しのぎにはなりますが、後々面倒なことになるのは目に見えています。
読書感想文のパクリがばれるとどうなるのか?
今回はその末路についてご紹介しましょう。
泣くしかない!読書感想文のパクリがばれると生まれる4つのリスク!
読書感想文のパクリがばれた時、その対応は学校それぞれでしょう。
ここでは、おそらくどこでばれても生じるリスクについてご紹介します。
●読書感想文の再提出
これはまず確実ではないかと思います。
完全コピペは言うまでもなく、一部をパクリで構成しても同じことです。
なぜなら、その行為の中には、読書感想文を書く意義がないからです。
パクリで書いた読書感想文は、必ず再提出になることでしょう。
読書感想文の再提出だけならまだしも、反省文などを追加で課せられる恐れもあります。
●内申点の低下
ある意味、怒られるよりも恐ろしいことがこれです。
読書感想文を出す必要のある中学生、高校生の場合、内申点が進学に大きく響くのはご存知でしょうか?
内申点は単純にテストの点数だけで付けられるものではなく、普段の態度も考慮されるものなのです。
読書感想文のパクリをしたということが、内申点をどれほど下げるものかは分かりません。
読書感想文を提出しなくても、内申点は下がるかもしれません。
しかし、パクリとは不正行為です。
それが学校の中で起きた小さなことであっても、社会的によしとされない行為なのです。
仮に提出しなかったことより、そちらの方がはるかに内申点に響くと思われます。
内申点の恐ろしい所は、リアルタイムで影響が出ないところです。
あなたが目標とする進学先に落ちたとしたら…?
それはもしかしたら、読書感想文のパクリがばれたせいかもしれません。
●コンクールに応募されてしまったら
読書感想文のパクリは、基本的にはばれるものです。
国語の先生もぼーっとしているわけではないので、ちゃんと調べる方法はいくつもあるのです。
問題はここからです。
仮に先生の目を誤魔化せたとして、それが読書感想文のコンクールに出されるとどうなるでしょう?
そしてそれが、“運よく”入賞してしまったら?
パクリがばれる時、あなたは相当なバッシングを受けることになるでしょう。
同時に笑い者にもなるでしょう。
パクリに気付かず、読書感想文をコンクールに出した先生が悪いのでしょうか?
パクリに気付かず、入賞させた審査員が悪いのでしょうか?
いいえ、読書感想文のパクリをしたあなたが悪いのです。
●精神的に追い詰められる
夏休み中の登校日に、パクリで書いた読書感想文を提出したA君。
その数日後、国語の先生から親に電話が掛かって来たそうです。
何でも、彼の提出した読書感想文について聞きたいことがあるとか…。
どうやらクラスメイトの中に、似通った読書感想文を提出した生徒がいたようです。
そのために先生は、2人の読書感想文にパクリ疑惑を持ったようでした。
「〇日には担任の先生も来るので、その時に話をしましょう」
国語の先生からの言づてを聞いたA君は、気が気じゃありません。
自分がこれから受けるだろう罰、失うだろう信頼、親や先生に怒られることばかり考えてしまいます。
せっかくの夏休みも台無しです。
登校日に読書感想文を出すと追加点がもらえるということで、A君はパクリをして提出しました。
たった数点ほしさでやったことが、結果的に彼を追い詰めることになってしまったのです。
このように、読書感想文のパクリをしていいことはまずありません。
中学生や高校生ならば、これら結果がパクリの割に合わないことは分かるかと思います。
しかし親は困っている!読書感想文を手伝ってやるにはどうすればいい?
読書感想文のパクリは、子ども自身が主体となって行うとは限りません。
子どもを手伝ってやりたいあまり、親がパクリをさせてしまうこともあるのです。
読書感想文は、作文が苦手な子には苦痛以外の何物でもありません。
それを助けてやりたいのが親心ですが、ならば正しい方法で導いてあげるべきです。
ここでは、読書感想文に悩むお子さんを親が助けるにはどうしたらいいかをご紹介しようと思います。
●子どもから読書感想文のネタを引き出す
読書感想文が苦手な子の多くは、感想をどのように作文にすればいいのか分からないのです。
本への感想は持っても、そこから何をどうすればいいのか分からないのです。
そんな時はさりげなく、子どもと本について話し合ってみてはいかがでしょう。
どこがどう面白いと感じたのか、会話を通して子どもから書くネタを引き出してあげるのです。
質問に答えることで、子ども自身がつかみ切れていなかったことに気付くことが出来るかもしれません。
●子どもと構成について話し合う
読書感想文を書くには、それなりの構成が必要です。
本の名前を挙げて、これがよかったあれがよかったと書くだけでは作文になりませんよね。
作文が苦手な子は、この構成を考える部分が苦手だともいえると思います。
ここで、親のサポートの出番です。
読書感想文の構成について、子どもと話し合ってみましょう。
どこが面白かったハラハラしたということは、先に述べた会話の中で引き出されていると思います。
読書感想文なので、もし自分ならどうしたかということも、そこに加えるといいでしょう。
自分は主人公のどういう所がカッコいいと思ったか。
もし自分が主人公ならどうしていたか。
このような質問をして、子どもの考えを導いてあげるといいでしょう。
子どもの感想は、紙に箇条書きにさせるか、付箋のようになったメモに書かせるのがいいでしょう。
感想のメモが出来たら、それについて話し合います。
メモの箇条書きの中で必要ないと感じた部分は消していくと、すっきりとした読書感想文に仕上げることが出来ます。
付箋にメモすると、構成の順番を考える時に移動させられるので便利かもしれませんね。
本そのものに該当する感想のメモを貼っておくと、順序立てて構成を考えられるのでいいのではないでしょうか。
そうして話し合いを重ね、子どもと読書感想文の構成を考えていけばいいのです。
大人主導だとそれっぽい文章になってしまう可能性もあり、子どもらしい読書感想文でなくなる恐れもあります。
親が子ども読書感想文をどのように手伝えばいいかは、難しい問題ではあります。
しかし、手伝うというのは、あくまで文章を書くための手伝いだと考えておきましょう。
文章そのものを用意してやるのは、まったく意味のないことです。
子どもに、パクリをしてもいいんだということを教えることにしかなりません。
まとめ
今は、インターネットが当たり前の時代になりました。
読書感想文をパクリで片付けるのも難しいことではありませんね。
しかし、パクリが簡単になった一方で、それがばれるのも簡単になってきています。
コピペをチェックするツールも、いくらでもありますよね。
そもそも先生たちは、生徒の作文の癖を把握しているものだったりします。
ネットに上がっている読書感想文をちょっと変えたくらいでは、ばれてしまうのは当然なのです。
今回は、読書感想文のパクリがばれるとどうなるかということについてご紹介をしました。
読書感想文の書き直しや内申点の低下など、たかが作文のパクリをしただけで課せられる罰があります。
こんなことになってまで、読書感想文のパクリをする必要はあるのでしょうか?
かく言う私も、決して読書感想文が得意だったわけではありません。
ただ当時はパクリ行為をする環境がなかったというのもあり、下手ながらも自分で書いた覚えがあります。
下手でもとりあえず書いて提出する。
それだけでいいのではないでしょうか。
パクリでどれだけいい読書感想文が書けたとして、今後の人生に意味があるとは思えません。
ばれるパクリをしてまで、読書感想文は出す必要はないと思います。
もちろん、提出しなくてもいいと言っているわけでもありません。
ただそのことを覚えておいて、出来ないなりにも読書感想文に取り組んでもらえたらと考えています。
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