毎年やって来る台風の季節。
年々異常気象が囁かれ、被害が拡大していっています。
そんな台風ですが、実はそのひとつひとつにちゃんと名前がつけられていることをご存知でしょうか??
そしてその名前の付け方は本当に様々で面白いものでした。
今回は「台風の名前の決め方」についてご紹介させていただきます。
台風の名前はどうやって決めている??
台風の名前を決めているのは「台風委員会」という組織です。
この台風委員会とは、日本を含む14カ国が加盟する台風防災に関する各国の政府間組織です。
委員会に加盟している国が、あらかじめ140個の名前を準備していて、台風が発生したら順番に名づけていくのだそうです。
気象庁において、毎年1月1日以降、最も早く発生した台風を第1号としています。
140個目まですべて名づけたら、また1個目に戻ります。
台風は年間に約25ほど発生しますので、だいたい5年から6年くらいで一巡する計算になりますね。
従来、台風の名前はアメリカの米軍合同台風警報センターが命名していたそうです。
はじめの頃は女性の名前のみがつけられていました。
過去の代表的な名前ですと、「カトリーナ」や「サンディ」などが大規模な災害となり、この名前が有名になりましたね。
30年ほど前から男性の名前も使用されるようになりました。
2000年からは北西太平洋または南シナ海で発生した台風は、直接影響を受けるとされるこの領域内の14カ国が加盟する台風委員会が命名することとなりました。
それぞれの加盟国が10個ずつ台風の名前を準備しており、これが順番につけられています。
ちなみに、2000年の台風第1号には、カンボジアが命名した「ダムレイ」という名前がつけられています。
台風の名前
台風委員会で決まっている台風の名前やその言葉の意味は、気象庁のホームページで一覧として公開されています。
日本の名づけ方は星座から取られているのです。
てんびん座・やぎ座・うさぎ座・かじき座・かんむり座・くじら座・コップ座・コンパス座・とかげ座・はと座の10個となっています。
この名前が14個に1個の割合で順番につけられていくわけですね。
あまり意外性がない無難な名づけですね・・・。
ちなみに他の国の名前にはユニークなものがあります。
中国の「孫悟空」、マカオの「プリン」、フィリピンの「ハグピート・日本訳で鞭打つこと」、韓国の「ノグリー・日本訳でたぬき」など、あまり台風とは関係のない名前のものもあって、一覧表を見るのもとても興味深いですよ。
大災害の台風の名前は使わないルール
過去に大災害をもたらした台風の名前は、様々な面に配慮してその名前を使用しないようにすることもあるのだそうです。
これは、台風委員会加盟国からの要請を受けて決められます。
人々の記憶、そして記録的な災害をもたらした台風の名前はこの140個のリストから外され、その台風だけの固有名詞として残されることになります。
こうしてリストから外れた名前が出たときは、また新たな名前が台風委員会から提案され、採用されます。
こうして常に140個の台風の名前が維持されています。
台風委員会加盟国14カ国リスト
・アメリカ
・韓国
・カンボジア
・北朝鮮
・タイ
・中国
・日本
・フィリピン
・ベトナム
・香港
・マレーシア
・マカオ
・ミクロネシア
・ラオス
まとめ
子どもの頃、台風が来ると学校がお休みになるので、ワクワクしていたのを思い出しました。
今となっては本当に不謹慎な発想ですが、温暖化の影響もあってか、現在の台風は自分が子どもの頃体験した台風よりもはるかに規模も大きく、災害の大きさも比較にならないような気がします。
もし、あの時のあの台風の名前ってなんだったんだろう、と思うことがあったら是非調べてみて下さいね。
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