小学生も高学年になると、自由研究が始まります。
どうせやるなら、何か面白いテーマで取り組んでみませんか?
今回は、つい試したくなる自由研究の面白いテーマについてご紹介します。
子どもも、きっと意欲的に取り組めること間違いなしですよ。
自由研究のテーマは面白いのがいい!小学生でも出来る3つの実験を紹介!
ここでは、自由研究をやり始めるであろう小学生をターゲットにしたテーマについてご紹介します。
面白いと思ったテーマがあれば、ぜひ自由研究の参考にしてみてください。
●生クリームからバターを作ろう
生クリームを使えば、簡単にバターが作れることをご存知でしょうか。
特別な技術は何もいりません!
使うのは、生クリーム200ml、ペットボトル、塩(有塩バターにしたいなら)だけです。
重要なのは、脂肪分の多い生クリームを選び、かつ、よく冷やして使うことです。
植物性の生クリームや生クリームに準ずるものでは、バターは出来ません。
出来るなら、乳脂肪分が42%以上のものを使うのがよいでしょう。
作り方は、とても簡単です。
生クリームをボトルに入れ、めいっぱい振るだけ!
振り続けるのには体力を使いますので、子どもが疲れたら代わってあげてもいいでしょう。
これが自由研究のテーマとして面白いのは、バターが出来るまでの過程に様々な変化があることです。
生クリームを振ってから、一体どのような面白い変化が起きるのでしょうか。
まず、生クリームはボトルの中でホイップクリームのような状態になります。
水っぽい音が、しなくなるわけです。
その後、何やら塊のようなものが生まれ始め、クリームとも違った状態になってきます。
さらに振り続けると、さっきまでなかった水分が出て来るように。
ここまでくると、バターの完成まであと少しです。
最後の力を振り絞ってシェイクすると、水分と固形分が完全に分かれます。
水分は、栄養を豊富に含んだホエーあるいは乳清と呼ばれる物質です。
温めた牛乳にレモン汁を加え、カッテージチーズを作る時にも出て来るものですね。
そのまま飲んでもいいですし、料理に加えても。
固形分が、念願のバターです。
振られることで、生クリームに含まれる乳脂肪分が固まった結果です。
出来上がったバターに塩を加え、お好みの食べ方で召し上がってください。
●葉脈標本づくり
葉っぱに複雑に張り巡らされた、葉脈を標本にします。
薬品を使う都合上、大人が付いて行うのがいいでしょう。
① ホウロウの鍋に400mlの湯を沸かし、そこに重曹を大さじ3杯入れる。
注意)
この時に、アルミ製の鍋を使うのは止めましょう。
重曹(炭酸水素ナトリウム)は、水に溶けるとアルカリ性になります。
これがアルミと反応して化学変化を起こし、鍋を黒くしてしまいます。
② 1の鍋に葉を入れ、弱火で茹でる。
使う葉は、後の工程をやりやすくするには厚めのものがおすすめです。
その場合は、30分くらいを目安に煮てください。
薄い物なら、10分くらいで一度様子を見てみましょう。
茹でる工程でお湯が茶色に変化しますが、問題はありません。
③ 水を張った別容器に、煮た葉を取り出してすすぐ。
注意)
すすぎは、なるべく念入りに!
次の工程で葉の部分を取り除くのですが、触れると手荒れの原因になる恐れがあります。
④ ビニールやゴム製の手袋をし、葉の部分をこそげ取る。
爪を使ってこすってもいいですし、細かい部分は使わなくなった歯ブラシを使うとやりやすいでしょう。
薄い葉の葉脈はもろいので、慎重に作業しましょう。
⑤ 葉脈だけになった葉を再び水洗いし、乾燥させて完成。
出来上がりは、白っぽい感じになります。
葉脈が分かりにくいようであれば、インクで色付けしてもいいでしょう。
いろんな標本を作ると、それぞれの葉にそれぞれの葉脈があるのが分かり、大変興味深いものになります。
●ヘタから野菜を育てる
普段何気なく捨てている、野菜のヘタなどの部分。
これを水に浸けておいて、そこから芽や葉が出るのかを観察します。
時間は掛かりますが、その分ゆっくり取り組めるのもこのテーマの利点です。
おすすめの野菜は、大根やニンジン、芽が出やすいじゃがいももいいでしょう。
切り口を下にして、平皿などに置いて水を少し張ります。
これをなるべく日当たりのよい場所に置き、芽が出るのかを観察しましょう。
毎日見て観察するという簡単な自由研究ではありますが、野菜の水を換えるのをお忘れなく。
特に夏場は水も腐りやすく、異臭や雑菌がわく原因にもなります。
少なくとも、2日に一度の割合で換えるといいでしょう。
自由研究にするポイントとしては、発芽への条件を変えてみることです。
水の多さだったり、水に浸ける場所だったり。
市販のものと家庭菜園で取れたものでは何か違いが出るのか、それを調べても面白いですね。
ニンジンやじゃがいもなど、普段はまず葉付きでは見ないような野菜もありますね。
それにどのような芽が出て葉が付くのかを観察すると、また理解が深まるかと思います。
以上、身近にあるもので出来る、かつ面白いテーマの自由研究についてご紹介しました。
自由研究でなくても、今すぐやりたいようなテーマもありますね。
ぜひ、本番の自由研究でも参考にしていただければと思います。
何をやればいいのかまったく分からない…自由研究にテーマはないんです
自由研究と言われると、なぜか堅苦しく考えてしまっていませんか?
研究というくらいだから、ちゃんとしたテーマを選ばなくてはならない!
きっと、そんな風にも考えてしまいますよね。
自由研究のテーマに、実は正解はないのです。
自由に研究するからこそ、自由研究なのです。難しく考えなくても、気になっていて調べたいことに取り組めばいいだけなんですよ。
先にご紹介した自由研究のテーマでは、面白いと思えるような実験を中心に挙げてみました。
実験でなくても、自由研究になるものはたくさんあります。
その例をご紹介しましょう。
●戦争についてのまとめ
自由研究をやる夏休みには、原爆の投下された日や終戦記念日もあります。
実際に戦争を体験した世代の人は、年を取って亡くなっていく人も多いです。
記憶を次に伝える大切さも、叫ばれています。
もし、自分の身内やご近所さんに戦争世代の方がいるなら、生きた記憶を聞いてみてはいかがでしょう。
それをまとめるだけでも、立派な自由研究になるはずです。
戦争を体験した世代の方には、思い出して話をしたくない人もいます。
相手に話を無理強いすることは、避けましょう。
●家族の行動を観察
あなたの家族の中に、気になる存在はいますか?
お父さんでもお母さんでも、兄弟でも構いません。
誰かに焦点を合わせて、その人の行動を観察してみてはいかがでしょう。
それを自由研究にしてどうするの?
そんな考えは捨てましょう。
気になるなら、観察して調べるのです。
過去には、受験生の兄の1日を追ったレポートもあったようです。
面白い自由研究になるかもしれませんよ。
●街のバリアフリー度をチェック
スロープやエレベーターの設置など、あなたの住む街でバリアフリーは進んでいますか?
お店の中や駅など、身近な場所を調べてバリアフリー度をチェックしてみてはいかがでしょう。
どこに何があるのかをマップ化すると、いろいろ見えてくるものもあるかもしれませんね。
バリアフリーは年配者や身障者のためだけでなく、子育てをするお母さんたちにも重要なのです。
そういう場所だと子連れの方も行きやすくなるので、自分の街の新しい一面を発見することになるかもしれませんね。
●自由研究のキットを使う
最近では、面白い実験が簡単に出来る自由研究のキットも売られていますね。
学校で禁止さえされていなければ、そういうものを使って手っ取り早くやってしまうのもひとつの方法です。
そういうキットを使ったからよくないということはないと思います。
そこから、自分なりに思う所を導き出せばいいのです。
気になる人は、一度探してみましょう。
まとめ
私の通った学校では、自由研究は必須ではありませんでした。
それがよかったのか悪かったのか、今では分かりません。
必ずやらないといけない宿題だったとしたら、きっと何かしらテーマを見付けて取り組んだとは思います。
そしてそこから、新しい発見をしたかもしれません。
そういう意味では、自由研究に取り組まなかったのは失敗だったかもしれませんね。
今回ご紹介させていただいたのは、そんな私自身も興味を持った自由研究のテーマです。
どうせやるなら面白いものをと、子どもでも簡単に取り組めるものを集めてみました。
何か、気になる面白いテーマはありましたか?
バターの手作りは、力はいりますが特別な材料も必要ないのでおすすめです。
液体が固体になり、そこからまた液体が生じるという変化は、大人でも見ていて面白いのではないでしょうか。
出来上がったバターを食べる楽しみもありますね。
葉脈標本は、自由研究ではなかったですが経験したことがあります。
出来上がった標本は、ラミネート加工してしおりにしても。
ヒイラギの葉は厚く、標本作りに適しています。
出来たものを、クリスマスカードに貼り付けてもおしゃれですね。
自由研究は、工夫次第でとても楽しいものになります。
宿題だと思うと構えてしまうので、何か面白いことをやるんだと考えてみてはいかがですか?
自由研究が、今よりもずっと楽しくなると思いますよ。
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