コミケの花形であるコスプレは、アニメや漫画のキャラクターが現実に登場する、夢のようなイベントです。
そんなコミケのコスプレですが、実はかなりしっかりとしたルールがあるのです。
コスプレは本来自由が尊重されるものですが、みんなが気持ちよく楽しむためにはルールが必要なのです。
今回は、そんなコミケのコスプレルールについてのお話です。
正しく楽しもう!コミケのコスプレで守るべき6つのルールとは!?
コスプレをする人とその撮影者に与えられる自由は大きいですが、最低限のルールは設けてあります。
コミケでコスプレするときのルールには、一体どのようなものがあるのでしょう?
●コスプレの着替えはコミケ会場の更衣室で
コスプレというと、ハロウィンのようになりきり衣装のままで移動するイメージがあります。
しかし、コミケではそれはルール違反なのです。
コスプレはコミケ会場に到着してから、会場内の更衣室の中で行います。
コスプレ衣装のまま現地入りしたり、コミケ会場外での着替えも禁止です。
コミケ当日の更衣室は、しかしながらかなり混み合うようです。
コスプレに掛かる時間を短縮するため、メイクは家でやっておくという方法もあります。
あまりに奇抜な見た目になるようなら、マスクやサングラスで隠すのも方法です。
また、コミケ当日の混雑を避けるために、先行入場というシステムもあります。
コスプレにあたっての先行入場は、事前の申し込みが必要です。
申し込みをして抽選に当たれば、先行して更衣室に入ることが出来ます。
早く準備が出来ても、コスプレエリアに移動できるのはコミケが開場してからです。
申し込みは、5月末あたりからスタートします。
先行入場に当選した人は、入場料として1000円必要になります。
●コミケでコスプレするには登録が必要
コミケでコスプレをするには、当日にコスプレの登録をすることが必要となります。
登録は、更衣室前で行うことが出来ます。
コスプレ登録料として1000円が必要になりますので、当日はお忘れなく。
登録証をもらうのですが、これが更衣室を使うためのパスにもなるのでなくさないようにしましょう。
なお、登録できる時間帯は10時~15時半(最終日は14時半)までなのでご注意を!
●コスプレは決まったエリアでやる
コスプレは、コミケ会場のどこでやってもOKというわけではありません。
コスプレするには決まったエリアが用意されていますので、そちらで行うようにしましょう。
コスプレエリアについては、コミケの必須アイテムであるカタログに掲載されてあります。
コスプレエリアは屋外なので、雨天により場所や時間の変更はあり得ることをおぼえておきましょう。
変更に関しては、コミケ当日にアナウンスがあるようです。
●露出度の高すぎるコスプレ衣装はNG!
男女ともに、露出度の高いコスプレは禁止されています。
お気に入りのキャラクターになりきりたい気持ちはあっても、ルールを守って楽しむことが重要です。
特に女性は、余計なトラブルに巻き込まれないように注意が必要です。
以下に、コスプレ衣装に関しての注意を載せておきます。
・コスプレ衣装の下には、必ず下着を着用すること
・女性に関して、胸の露出は全体の1/3程度に収める、下着が見えないこと
・ミニスカートや屈むと下着の見えるような衣装の場合、タイツやストッキングの着用が好ましい
●移動に問題のある衣装はNG!
更衣室で着替えをしてコスプレエリアに移動するわけですが、移動に支障をきたすような衣装は好ましくありません。
例えば着ぐるみなど、自分一人での移動が困難なコスプレ衣装です。
この場合には、介助者を付けることが必要です。
裾の長いものや仮面やヘルメットなどの被り物は、移動中に自分が怪我をする恐れのある衣装として気を付けましょう。
そういったアイテムは外して持つなどして、安全に移動しましょう。
また、他人を傷つける恐れのあるコスプレ衣装にも注意が必要です。
衣装に尖った部分があるなど、混雑の中で知らずに怪我をさせてしまう可能性もあります。
そういう部分は取り外して移動することが、コミケ側から求められています。
●警察官や消防士などの衣装はグレーゾーンなので注意
警察官や消防士など、権限のある職種のコスプレ衣装は着用に制限があります。
以前は完全に禁止されていたようですが、コスプレの自由度のため、条件付きで解禁となりました。
このようなコスプレをした場合、本職と間違えるような紛らわしい言動を避けなければなりません。
楽しいはずのコスプレで、トラブルは起こしたくないですよね。
このように、大きく見て6つの注意すべきルールを挙げさせていただきました。
どのルールも、守って然るべきものです。
守るべきルールはきちんと守った上で、コスプレを楽しみましょうね。
コミケでのコスプレを楽しむために…撮られ方のルールって何?
コミケには、コスプレをした人の写真を撮りたくて参加する人もいます。
それはそれで、コミケでコスプレを楽しむひとつの方法だとも言えます。
実は、コスプレイヤーとその写真を撮る人の間にはトラブルが付き物なのをご存知でしょうか?
コミケの運営側も、カタログなどを通じて再三注意を促していることでもあります。
安全にコスプレを楽しむために、写真の撮られ方のルールについてお話しましょう。
●写真を撮られるならマナーを守って!
コスプレにはコスチュームにまつわるルールがあると、先にご紹介したと思います。
肌の露出を抑えることや、下着を着用してコスプレするというようなことです。
衣装に関するルールは守っていても、撮影時にそれが意味のないことになる場合も…。
女性のコスプレイヤーが、わざわざ下着を見せるような格好で写真を撮らせたりすることがあるとか…。
コミケの運営側には、毎年のようにそういった報告が上がってきているようです。
コスプレをする人の中には、単純に多くの人の注目を集めたいという人もいます。
その方法には構わず、ただ人が集まればいいと考えているのです。
そういった一部の人のために、コスプレ全体が良くないものととらえられてしまうのは悲しいですね。
注目されたい気持ちは理解できますが、節度を保ったコスプレのやり方が求められていると思います。
身勝手な行動が、コスプレイヤー全体に迷惑を掛けることにもなりかねません。
コスプレをする人は、その点を忘れないで欲しいですね。
●嫌な撮影は断る勇気を!
コスプレイヤーの撮影者に向けても、コミケはいくつかルールを課しています。
「写真を撮ってもいいか確認してから撮る」というのも、そのひとつです。
自分の意志とは関係なく、勝手に写真を撮られるのは誰だって嫌ですよね。
また、撮影者の好むような格好での撮影を強要されたり、マナー違反とも思える角度からの撮影もあるようです。
そういう嫌な目に遭ったときは、出来ればしっかりと断るようにコミケ運営側は求めています。
相手が怖くてそれが出来ない場合には、コミケのスタッフにその旨を伝えましょう。
厳重に注意をしてくれるはずです。
先に触れた注目重視のコスプレイヤーと同様、そういった撮影者はまれだとは思います。
しかし、そんな人がひとりでも目に付くと、全体の印象が悪くなるものです。
コスプレを撮影して楽しむ場合にも、きちんとルールを守りましょうね。
まとめ
私は、コスプレをしたことがありません。
未経験者の勝手なイメージで、コミケのコスプレは好き勝手にやっているものだとばかり思っていました。
コミケにおけるコスプレに様々なルールがあることを知り、私自身もとても驚いています。
ひと昔前に比べ、いわゆる「オタク文化」というものはかなり受け入れられやすくなってきたと思います。
それでもなお、コミケやコスプレには「ちょっとね…」という気持ちが残っているのも事実です。
コミケのコスプレにいろいろなルールがあるのは、そんな目を少しでも減らしたいという願いからではないでしょうか。
家から衣装を着て来ないというのも、そんな気がします。
コスプレを楽しむ権利は誰にでもあるけれど、それをよく思えない人もいますよね。
だから、公共の場をコスプレ衣装で移動するのはふさわしいとは言えないということでしょう。
その他に設けられている、事細かなルールにも納得です。
私もどこかでコスプレに微妙な心境でしたが、今回コスプレのルールについて知れたことで印象も変わりました。
どんな趣味にだって、楽しめる人も楽しめない人もいるということです。
楽しむ権利は保障されるべきですが、誰かが嫌な思いをすることもまた避けたいですね。
これからコスプレデビューをしようという方は、ぜひルールを参考にしていただきたいと思います。
胸を張って、コミケで楽しいコスプレをしてくださいね!
コメント