今の世の中、便利な家電が次々に生み出され、スーパーやコンビニに行けば美味しいお総菜がたくさん売っています。
そんなものがなく全て人の力で家事を行っていた時代に比べると、今はずいぶんラクになったし、かかる時間も短くなったと考える人は多いと思います。
でも、本当にそうでしょうか。
「昔の人はもっと大変だったんだから!」と言われてもなんだか納得できませんよね。
昔と今、別の次元の大変さがあると思うのです。
それに、いくら家電が進化しても、人の手でやらなければならないことはたくさんあります。
実際、家事時間の推移を調べてみたら、ここ20年くらいの女性の家事時間は横ばいだという調査がありました。
また、男性の家事時間は年々増えているものの、男女で1日6時間以上もの差があることはずっと変わらないようです。
この記事では、なぜ女性の家事時間は減っていかないのかをまとめてみました。
「便利」が増えた世の中なのに、なぜ女性の家事時間は減らないの?
洗濯機、食洗機、掃除機など、昔はなかったものが今はどんどん進化しています。
20年前にはもちろん存在はしていましたが、今のものとは便利さが全然違うことでしょう。
しかし、「便利になる」イコール必ずしも「時短」ではないのです。
洗濯機
洗濯機がどんなに便利になっても、「干す」「畳む」を人の手でやらなければならないのは変わりません。
乾燥を洗濯機まかせにする方もいると思いますが、あれって便利ですか?
すごく時間がかかって家事効率を下げる気がするのは私だけでしょうか?
乾かすにしても一回に洗濯機に入る量には限りがあるし乾燥している間、他の洗濯物が回せないじゃないですか。
だったら雨の日も部屋干ししたほうが思うように家事が進んで私は好きです。
食洗機
私は食洗機が「ある」生活と「ない」生活を両方とも経験しましたが、確かに「ある」生活の方が断然便利です。
ただ、「時短」になったかと言われたらどうかな?と思います。
全部を洗って拭くよりは確かに時間はかかりませんが、食洗機に入らないもの、食洗機不可のものは手洗いして拭かなければなりません。
どんなに機能のよい食洗機や洗剤が登場しようが、頑固なこびりつきや油汚れは予洗いしなければやはり心配です。
全く時短できていないわけではないですが、短くできていたとして10~20分くらいでしょうか。
この程度の時間では生活に大きな変化はありません。
掃除機
これも、性能がよくなりラクになることはあっても掃除機をかける時間が減るわけではありませんよね。
ロボット掃除機はほったらかしでも勝手に掃除してくれますが、導入していない家庭もまだ多いと思いますし、そもそも床掃除ってゴミを吸えばおしまいではありません。
拭き掃除やワックスがけなどはやはり人の手で行う必要があります。
料理
これは惣菜や冷凍食品が豊富になり外食も簡単にできるようになって時短が可能だと思います。
しかし、毎日「料理をしない」生活をしている主婦はあまりいないのではないでしょうか。
外食を当たり前と考える国は多いですが、日本にはその意識はないと思います。
「丁寧に一から手作りすること」をよしとする文化の中で、手抜きばかり外食ばかりするのは罪悪感がすごいのです。
家族だってきっとよく思わないだろうと考えると、やはり料理には毎日そこそこの時間がかかってしまいます。
今まで見てきたのはほんの一例ですが、「便利になる」イコール必ずしも「時短」ではないことをお分かりいただけたのではないでしょうか。
ちなみに、洗濯機などがそもそもなかったもっと前の時代と比較する人がよくいますが、これはあまり意味のないことだと思います。
なぜなら、世の中の状況があまりにも違いすぎるから。
生きることに精一杯だった時代です。
食べ物も今のように多種多様ではなく、衣服もたくさんはなかったと思います。
料理や洗い物、洗濯物などの質や量が全く違うので比べるべきではないと私は思います。
男性の家事時間はいつの時代でも少なすぎる!!
男性の家事時間は年々増えているものの、男女で1日6時間以上もの差があることはここ何年もずっと変わりません。
<参考:総務省統計局>
6時間ってすごくないですか。
なぜこんなに女性ばかりに負担させるのでしょう。
答えは簡単、 家事は「便利」にはなったけど、「ラク」にはなっていないからです。
家事が簡単でラクにできるなら、男性だって仕事でどんなに疲れていようがチャチャッとやることができるはずです。
いつの時代も男性が家事に対して腰が重いのは、どの時代においても家事が大変で面倒だからに他なりません。
いつの時代も、女性は家事に時間をかけて頑張っています。
もし、あなたの旦那さまが、「昔より便利でラクになっているんだから、もっときちんと家事をしろ!!」なんて言ったら私がぶっ飛ばしに行きますよ♪
というのは冗談ですが、「ラクにできるならあなたがやればいいでしょ!」くらいは言い返してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
女性の家事時間がここ何年も横ばいで推移しているのは、時代が変わっても家事の大変さは変わらないからということを理解していただけたのではないでしょうか。
その大変な家事をもう少し男性が担ってくれれば女性の人生の大切な時間を自分のために使うことができるのにと思わずにはいられません。
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