紫陽花は、憂鬱な梅雨の時期を彩ってくれる花ですよね。
どんな花にも花言葉はありますが、紫陽花には一体、どんな花言葉があるのでしょう?
紫陽花にいろんな色があるのは、既にご存知のことかと思います。
そして紫陽花の花言葉は、色別で異なるのです。
歴史や真実に裏打ちされた花言葉のメッセージに迫ります。
実はこんなにある!紫陽花にまつわる5つの花言葉を色別にご紹介!
早速、紫陽花の色別にある花言葉について見ていきましょう。
紫陽花には様々な色がありますが、中には意外な花言葉を持った紫陽花もあるかもしれませんね。
●青/青紫「あなたは美しいが冷淡である」「高慢」「辛抱強い愛」
「辛抱強い愛」という花言葉には、こんな逸話があります。
日本で暮らしてたドイツ人医師シーボルトは、日本人の妻をもらい、幸せな日々を送っていました。
ところが、とあることがきっかけでスパイ容疑をかけられ、その後、国外に追放されてしまいます。
妻を残して帰国したシーボルトは、後に日本の植物図鑑を出版します。
そこで紫陽花のことを、「ハイドランゲア・オタクサ」と名付けて紹介したと言われています。
ここで言われる「オタクサ」とは、彼が妻として愛した「お滝さん」という女性を表しています。
ドイツ人の彼がたどたどしく発音した、愛する女性の名前を紫陽花に残したのです。
この逸話があり、「辛抱強い愛」という花言葉が生まれたと言われています。
●紫「謙虚」
ピンクと青の境目にある、紫色の紫陽花も美しいですね。
そんな紫色の紫陽花には、「謙虚」という花言葉があります。
青過ぎず、ピンク過ぎず、間を取って紫色というのが、案外その花言葉の由来を感じさせないでしょうか。
互いの色が主張し過ぎない点も、謙虚さを感じます。
●ピンク/赤紫「元気な女性」
青系の紫陽花にはクールな印象もありますが、ピンク系の紫陽花には可愛らしさも感じられます。
特にヨーロッパにおける紫陽花は、その環境から、より鮮やかなピンク色になると言われています。
ヨーロッパには梅雨もなく、雨もさほど降りません。
その結果土壌がアルカリ性になりやすく、アルカリ性に反応するピンク色の紫陽花が鮮やかな色になるのです。
そんなピンク色の紫陽花は、「元気な女性」という花言葉を持っています。
その花言葉にあやかって、母の日にカーネーションの代わりに贈る人も増えていると言われています。
●白「寛容」
紫陽花の色が変わるのは、紫陽花に含まれるアントシアニンという色素と土壌の成分の反応によるものです。
白い紫陽花にはこのアントシアニンがなく、そのため、土壌の影響を受けずに白い花を咲かせます。
そんな白い紫陽花の花言葉は、「寛容」です。
紫陽花にはよくないイメージの花言葉もありますが、最近は結婚式のブーケにも使われる人気の花です。
特に「寛容」という白い紫陽花の花言葉は、パートナーと互いを認め合う意味にも取ることが出来ます。
また、嫁ぎ先に染まるという意味でも、人気の花となっているようです。
●紫陽花全体の花言葉「移り気」「家族との結びつき」
植えられた土壌によって色を変える紫陽花には、その性質から「移り気」や「浮気」などの花言葉が付いて回ります。
その花言葉のために、かつては贈り物に向かない花だという考えが強かったようです。
しかし一方で、小さな花(がく)が集まって咲くという性質から、「団らん」や「家族の結びつき」といったポジティブな花言葉も生まれました。
その花言葉のおかげもあり、紫陽花はブーケにも多く使われる花となったのです。
このように、紫陽花には色別に異なった花言葉があるのです。
鉢植えでも地植えでも楽しめる紫陽花を、好みの花言葉で選んでみてもいいかもしれませんね。
いい花言葉もあるけれど…紫陽花をプレゼントする時の2つの注意点!
その鮮やかな色や花姿から、紫陽花は贈る花としても人気が高まってきています。
しかし、紫陽花を贈り物にするには、いくつかの注意点があるのです。
●いい花言葉もあると伝える
紫陽花と言えば、「移り気」や「浮気」などの花言葉が有名ですね。
そのため、長く贈り物にすべきでない花として扱われてきました。
最近では結婚式のブーケや母の日の贈り物としても使われる紫陽花ですが、送られた相手は花言葉をちゃんと理解しているでしょうか。
悪い意味の花言葉しか知らない相手に紫陽花を贈ってしまうと、相手を傷つけることにもなりかねません。
そうならないように、プレゼントする時には注意を払う必要があります。
結婚式の装飾やブーケで使うなら、司会者などから一言、紫陽花のいい意味の花言葉について触れてもらいましょう。
母の日やその他の贈り物にするにしても、メッセージカードなどで花言葉について触れておくといいでしょう。
自分としてはよかれと思って贈っても、相手がいい花言葉を知らなければ嫌な思いをしてしまいます。
紫陽花はプレゼントにもおすすめの素敵な花ではありますが、やはりいい意味の花言葉の知名度は低いと言えます。
一言触れておくと、余計な誤解を生まずに済むでしょう。
●紫陽花には毒もある
あまり知られていませんが、紫陽花には毒があると言われています。
紫陽花の毒に関してはまだまだ未知の部分も多いらしく、研究が進められています。
触れても問題はありませんが、食べてしまうと中毒を起こす可能性があるので要注意です。
紫陽花の葉は大きく見栄えもいいので、季節の象徴としてお菓子や料理に添えたくなる気持ちも分かります。
しかしうっかり食べてしまうと、嘔吐などを引き起こすことも考えられます。
紫陽花による中毒は、重篤にならない場合が多いとは言われています。
大量に食べなければ、致死量になることはないと考えられています。
しかし、まだまだ未知の部分が多いのは事実なので、場合によってはよくない結果を招く恐れもあります。
紫陽花を、誤食を招くような形でプレゼントするのは止めておきましょう。
まとめ
とはいえ、その花言葉について、よく考えたことはなかったように思います。
まして、花の色別に花言葉があったなんて、考えつきもしませんでした。
色がコロコロと変わることから、「移り気」などといった花言葉を持っているのも事実ではあります。
そのため、贈り物としては長らく敬遠されていたはずです。
しかし、みなさんがご存知のように、紫陽花はとても魅力のある花と言えます。
梅雨の雨の中を咲く、けなげな花でもあります。
好きなる人は多いだろうし、プレゼントしたいと思うこともあるでしょう。
色別の花言葉にも、紫陽花全体の花言葉にも、ポジティブなものはあります。
その花言葉に載せて、大切な誰かにプレゼントしてあげたいですね。
いい意味の花言葉を知らないだろう相手には、花言葉の意味を添えることもお忘れなく!
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