酉の市…聞いたことがあるけど、なんのお祭り?
確か、熊手が売っているとか。
ん~改めて何も知らないことに気が付いた!
思い立ったら吉日ってことで、日本の古くからの催しもの。
熊手をなぜ買うのか、買ったに時に消費税を払わなくていいの?
そんな仕組みなどなど、ここで一緒に見ていっちゃいましょう!
熊手には消費税がかからない?!
熊手は「商品」ではなく「信仰の対象」とみなされるらしいです。
ですので、実際は買っていても「寄付」とみなされて消費税はかからないとのことです。
「信仰の対象」「寄付」そういう位置づけなんですね~。
酉の市の「酉(とり)」は日にちのこと?!どうやって決めてるの?!
今はあまり見ることがないかもしれませんが、カレンダーによっては日にちのところに干支の表記があるものがあります。
酉と書かれている日、その日が酉の日です。
干支は12支なので一か月に2~3回同じ干支の日が来ることになります。
11月中の酉の日に行われている行事が酉の市ということなんだそうです。
11月の一番最初の酉の日を「1の酉」、2回目の酉の日を「2の酉」と言い、2回~3回催されるんですね。
なぜ熊手が売られているの?
一つ目の説は、日本武尊(やまとたける)が東夷征討(東国地方を統一しに戦したこと)に行くときに社に立ち寄って、戦勝を祈願し、戦に勝利した帰りにも社にお礼参りに訪れ、持っていた熊手を置いて帰り、その日が酉の日だったという説があります。
二つ目の説は、江戸時代、足立区にある大鷲神社(おおとりじんじゃ)の近隣に住む農家が、収穫物や農具(熊手)などを売り、神に感謝した収穫祭が始まりと言う説があるようです。
どちらにも熊手が登場していることから
熊手→「かきあつめる」→「運をかきこむ」→「食料とかを集める」
として、縁起のよい物になったと言われています。
熊手の買い方・大きさの決まり
酉の市で売られている熊手は「縁起熊手」と言われるものに次のようなものがあります。
「お多福」「鶴」「亀」「大入袋」「米俵」「打ち出の小槌」「大黒様」などなど
たくさんの縁起物が隠し絵のように飾ってあります。
見ているだけで、商売繁盛、福が来そうな気持になりますね^^
その熊手なのですが、買い方にはチョットしたルールがるようです。
流れはざっと以下のようになります
{値段を聞き}→{値切ります}→{さらに値切ります}→{もっと値切ります}→頃合いを見て商談を成立させます。
ですが実際に支払う時には、最初に聞いた値段で支払い、値切った分はご祝儀として渡すそうです。
とってもイキですね!
そして、熊手を受け取ったら、シャンシャン・シャンと威勢よく、周りの
人達も巻き込んで、手締めがうたれて終了です。
イキといっても、値切るなんて、慣れないとチョット恥ずかしいですね‼
そして買う時に迷う大きさなのですが、熊手は一年ごとに大きくしていくのが良いとされてされているようです。
前年の年より多くの福をかきこめるようにと願ってだそうです。
ですが前年より大きな熊手を手にするのが無理な場合には、今年も同じ大きさの熊手でもよいということです。
熊手の飾り方ですが、{福を取り込みやすいように}ということで玄関などの出入り口に向けて、東・西・南(北以外ね!)の高いところに飾るのがよいとされているようです。
まとめ
酉の市=出店が出て、時期外れのお祭り?などとずっと思ってました。
調べてみると、歴史的な言い伝えがあり、長く長く続いて来ている催し物ということが解りました。
時代が変わり、働き方も変わり、この先どのくらい続いていくのでしょうか…
熊手を作る側の後継者がいなくなり、買う側の世代も変わり…なんてしみじみ考えてしまいました。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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