夕方涼しい風が吹き始めると、河原や空き地に、いつの間にかススキがいっぱい生えていて、夏の終わりに気がつく私です。
そうすると、決まって寂しい気持ちになってしまいます。
もしかしたら私には「○○枯れすすき」という演歌のイメージがつきすぎて
いるかもしれませんが…(お年が解ってしまいますね!)
でも、十五夜にお供えするススキは、神秘的な気もします。
色々考えていたら、ススキのことを知りたくなっちゃったので調べてみました!!
調べていくと、ススキは明るいイメージ?!秋の七草?!だったのです。
面白いので、ぜひ、一緒に見て行ってくださいね。
ススキの由来・花言葉
まず、由来です。二つの由来がありました。
一つ目の由来
「スス」 すくすくと真っすぐに立つ。
「キ」 草や茎の意味
二つ目の由来
神楽を奏でる際に「ススキ」を手草にしていたことから「スズ(清々しい・清らか・清浄する)」が「スス」になり
「キ」は萱(かや)蘆(あし)の植物を持った者とも言われているようです。
別名で「尾花」風になびく穂が動物のように見えるため。
「茅(かや)」ともいわれ、茅葺(かやぶき)屋根の材料だったようです。
茅葺屋根はススキでできていたのですね!
ここまでで、もう、暗いイメージでいたことが申し訳ないと思ってきています。
ススキの花言葉
「活力」「生命力」「心が通じる」だそうです。
とてもきゃしゃなイメージを持っている人が多いと思うのですが、山火事など起こった後に一番最初に生えてくるのがススキと言われていて、その強い生命力からこのような花言葉がつけられたようです。
生命力が強いなんて、ますますイメージが違いました。
ススキの種類
タカノハススキ(鷹の羽)(薄ススキ)
園芸品種 葉に白い班が横向きに入るのが特徴で花材として人気
シマススキ(縞薄)
園芸品種 葉に白い縦縞が入るのが特徴
そういえばお花屋さんにもススキが並びますね。
河原や空き地に生えている種類と違い、園芸用のススキだったのですね~!
十五夜にススキを飾るのはなぜ?
十五夜(今年は9月24日)と言えば、お団子とススキですよね。
十五夜の意味を調べたみたのですが、月(大地母神)の神にお団子(収穫したお米で作った)をお供えして、その年の収穫に感謝し、来年の豊作を祈願するということでした。
ススキをお供えする意味は、稲穂に見立ててとのことでした。
確かに稲穂に見えますね。
ススキは秋の七草!秋に七草あったのですね
萩(ハギ)
尾花(オバナ・ススキ)
葛(クズ)
撫子(ナデシコ)
女郎花(をみなえし)
藤袴(フジバカマ)
桔梗(キキョウ)
この花が秋の七草だそうです。
この秋の七草は、奈良時代、歌人の山上憶良(やまのうへのおくら)が万葉集に詠んだことからだそうです。
詠まれている歌が二首あったので、ご紹介しますね。
{秋の野に咲いてる花を指折って数を数えれば次の七種類の花が美しい}
↓その七種類の花が…
萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花(をみなえし)また藤袴(ふぢばかま)朝貌(あさがほ)の花
{萩の花 尾花(ススキ)葛の花 瞿麦は撫子の花 女郎花(をみなえし)藤袴 朝貌は桔梗(ききょう)}
ススキは昔から、秋の代表の花、秋を感じる花 だったのですね。
まとめ
ススキは生命力・活力がある元気な花で茅葺屋根の材料だったことがわかりました。
そして、奈良時代から歌に詠まれるほどの、秋を代表する花だったということもわかりました。
この秋はススキを見つけたら、足を止めて、ゆっくり見てみたいと思います!
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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