妊娠中や産後のママや乳幼児は、ひとたび災害時が起きると、周りの人が考えられない非常に大変な状況になるのです。
今までは普通に暮らしていたのに、災害後は特別な支援を必要とする存在に生活が一変してしまうのです。
周りにいる人にとって「支援が必要な人がいる」ということを知らなければ、手を貸すことができないのです。
ただ、モノを準備するだけが「防災」ではないのです。周りの方々とのつながりがとても大切になるのです。
今回は、実際に災害を経験した方からの意見を数多く参考にした資料を用意しました。
小さな子どもと自分を守るために必要なママの防災準備についてまとめました。
自分と子どもを守るために必要なこと
置かれた環境を見直すこと
「自分の身の安全は自分で守る」という防災の基本的な考え方があります。
具体的な準備として、それぞれの家族の必要に応じた「非常持出品」と3日分の「非常用品」を備えたいものです。
けれども、育児中のママは非常時に持ち出せる荷物の量には限りがあります。
その上、家屋が倒壊したり火災が起きた場合には非常用品が持ち出せないケースが想定されます。外出時には、帰宅困難になる場合もあります。
まず第一に考えたいのが、自分の置かれている環境を知ることなのです。
自分の住んでいる住宅環境を考えてみましょう
家具の配置やレイアウトについて参考になるのはこちらです。
東京消防庁作成の『室内の地震対策ハンドブック』
自分の住んでいる地域の状態を考えてみましょう
あなたの住んでいる地域の災害リスクを調べることができます。
国土交通省ハザードマップポータルサイト
★実際に自分の目で、自分の住んでいる場所の危険度が理解できます。
赤ちゃんとママを守るために
あなたの防災ポイントを確認して、自分の防災ポイントを書き込むことができますよ。
★非常時を考えることによって、自分が本当に大切にしたいものを見直すことができますよ。
子育てについてのアドバイスもあります。
被災地からの教訓
被災者の声から学んだことから
災害時に大切なこととして、次の3つのことがあります。
1,自助…自分の身は自分で守ること
2,共助…お互いに助け合って、お互いを守ること
3,公助…国や自治体などの公共機関が援助すること
1の自助はもちろん大切ですが、2の共助を円滑にするためには、普段からのご近所さんとの関わりが大切になります。普段から挨拶などで、自分と子どもの存在に気付いてもらうことが大切です。また、公助の手が届く頃には、時間がかかるのが普通なので、このための準備が必要になるのです。
女性に配慮した取り組み
防災に必要な準備と対策を、様々な立場に配慮して考えられた取り組みがこちらの防災ハンドブックです。
★上記のように多くの事例を盛り込んで、配慮が必要な人たちの避難をスムーズに行える方法を提示しています。
特に、女性や子育て、介護者特有のニーズに着目した準備を説明しています。
中でも避難所についての工夫が考えられており、一読されることをおすすめします。
備蓄のためのチェックシート(女性・子育て用品)が参考になります。
★生死を分けた事例が数多く提示されています。実際はこうだった・・・という分かりやすい解説が多く記載されています。
非常用持ち出し品についてもイラストで分かりやすく説明しています。
自分のケアや子どものケアについても言及しています。
普段からしておきたい周囲との関わり
非常事態になると、普段の人間関係が大きな意味を持ってくるのです。
子育ては、非常に大変です。子育てを一人で抱え込んだり耐え忍んだりする方が多いのですが、そうではなく、皆で助け合ったり頼り合ったりできる仲間を作ることが、いざという時の力になるのです。
相手を頼ったり任せたりすることも時には必要なのです。相手にとってみると、自分のことを信頼してくれていると受け取ってくれることが多いのです。
同じ苦労を経験している者ではければ、その大変さは理解できません。一緒にやっている仲間を作ると連帯感が生まれ、より前向きな力が出てくるのです。
どのハンドブックでも普段から周囲のコミュニケーションが大切だと教えてくれます。自分だけの「自助」だけではなく「共助」が大きな力を発揮することができるのです。
まとめ
災害が毎年続いている私たちの国ですが、大災害の教訓から学ぶことが非常に多くあります。
その分だけ大変な思いをされた方が多いということなのです。
その方々の意思を受け取って、これからに備えたいものです。
まずは自分からしっかりと防災について考えること、そして準備を進めることが大切になります。
そのためのヒントになれば幸いです。
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