高齢者の水分補給拒否を解決する方法とおすすめ改善点

この記事の所要時間: 610


脱水状態は、危険な症状へと発展する可能性があります。心配ですよね。

高齢者への水分補給は「なんとかしたい」という気持ちが先行して「いらない!」という相手の気持ちを受け止められない場合があります。

どうしたらスムーズに水分補給ができるだろうかと悩んでいる方も多くおられるでしょう。

そこで、今回はお互いに喜んでやり取りできる方法を紹介します。

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高齢者は水分補給を拒否する問題があります

理由をみつけて心配をなくしたい

「トイレに行くのがめんどくさいので、水分は控えたい」と考えている高齢者は意外に多いのです。

高齢になると身体機能が低下します。そうすると、からだが思うように働かない時があるのです。

例えばトイレで失敗したことが一度でもあると、嫌な思いは二度としたくないと考えるのが自然ですよね。

お世話をしている側の思いは、水分が不足して脱水状態になってほしくないので「とにかく飲んで欲しい」という考えが先行します。相手の立場よりも自分の都合を優先して考えてしまいます。

一方、お世話される側にとって、トイレは重要な問題なのです
健常者であれば、何も問題がないのですが、年齢と共に色々と支障が出てきているのです。トイレと言っても深刻で重大な問題なのです

 

からだが思うように動かなくなってくると、まずトイレに行くまでが大変です。

次に、ドアの開閉から服や下着を下げて便器に腰掛けるまでにもたくさんのエネルギーを必要とします。排泄時間もだんだん長くかかるようになってくるのです。

途中で失敗するかもしれないので、そんな考えをするとストレスを感じます

さらに、トイレの間隔も近くなってきたり、我慢もできる時とそうでない時もあるのです。

 

高齢者がトイレ時に感じるストレス

・トイレの往復は疲れるという思考

・トイレに着くまでの移動距離

・トイレのドアの開閉

・着衣を下げて腰掛けるまでの作業

・排泄時間の長期化

・失敗するかもしれないという心配

・トイレへ行く回数が多くなる心配

・トイレへ行くことの我慢

ストレスの他にも、水分補給の際に誤嚥(ごえん)の心配をしている方もおられるでしょうし、認知症がある場合に水分をすすめると、「危険な飲み物を無理に飲ませようとしている」と受け取ったり、「危害を与えられる」と感じる方もいるのです。

こういった理由をみつけて不安を解消することが最善策なのです。

不安を感じている間は、スムーズな水分補給は難しいと考えます

介助する立場にある者が、こうしたストレスや心配な部分を理解してケアすることが大切なポイントなのです。

水分補給を目的にするのではなく、
高齢者本人の心配を取り除いて快適に生活できるようにケアすることが重要なのです
安心してもらうことが一番なのです。

高齢者の水分補給での改善点

改善できそうな点は

水分補給の際に、改善可能なポイント

①飲み物の種類
②飲む時間帯
③飲み物の温度
④容器の種類

①飲み物の種類

水やお茶の他に、水に梅干しやレモンなどを入れて味付けしたものを用意したり、水分の多い献立を考えることもできます。また、ゼリーなど水分の多い食品も用意できるといいでしょう。本人の好みに合ったものがおすすめです。

②飲む時間帯

いつも決まった時間帯に水分補給をしている方も多いでしょうが、30分から1時間に1回は水分補給のチャンスを作るといった、水分補給ができる機会を増やすと効果的なのです。

③飲み物の温度

天気や気温、または気分によって嗜好も違ってくるので、様々な温度設定に対応できるようにされるとよいでしょう。

④容器の種類

落とした時の対応のために、割れない素材のものを用いるケースが多いのですが、雰囲気づくりのために、時には違う容器で水分補給されると効果的な場合もあるでしょう。


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高齢者の水分補給拒否を解決する方法

心理的な改善点

物理的な改善点を前項目で4つ提案したのですが、この他に、心理的な側面から水分補給をスムーズにできる方法を考えてみました。

「選択の自由」というメリットのあるお願い

2つ以上の相手が好きなことを並べて、
相手が前向きに選べるように質問するお願いをすること。

人は「決断」する時には慎重になります。このように人は「決断」が得意ではないのです。一方で、人は2つ選択肢がある時の「比較」は得意なのです。

あちらよりもこちらのほうがいいと、気軽に答えることができるのです。
「こちらがいい」と言うことによって、人の頭の中では、これを決断したかのように錯覚してしまうという心理が働くのです。

水分補給が必要な場面で、相手があまり喉が渇いてない場合、何と言えばいいでしょう?
『水分、取ってください』
これは介助者のメリットが優先されていて、相手は「決断」しなければいけないのです。

『温かいお茶と、冷たく冷えた麦茶がありますが、どちらがいいですか?』
こちらがいい、という「比較」はとても簡単に出来るのです。相手の好きなものである上に、選べることで、相手はダブルメリットになるのです。

選択の自由をつくることで、よりあなたのお願いが受け入れられる可能性が増えるのです

「この案どうですか?」という質問よりも、
「A案とB案がありますが、どちらがよろしいでしょうか?」
という方が、相手は決めやすいのです。

人間には「選びたい」という本能があるからなのです。

参考文献

まとめ

水分補給に関して、高齢者が嫌がる原因のひとつにストレスがあることが理解できました。

まず、不安を取り除いて安心してもらうことが大切なのです。

また、水分補給を嫌がる高齢者への改善ポイントも理解できました。

①飲み物の種類
②飲む時間帯
③飲み物の温度
④容器の種類

以上のことを工夫してみることが改善につながります。

同じワインでも普通のコップよりも、ワイングラスの方が美味しく感じますよね。

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お互いに安心できる環境ができますように。

このサイトは下記の記事を参考にしました。

環境省熱中症予防情報サイト 熱中症環境保健マニュアル

 

このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。

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