みなさんも大好きなおはぎ!
お彼岸にはいつ食べるがいいの?
そんな素朴な疑問を抱いているあなたへ!
分かりやすくまとめてみました。
お彼岸について
毎年「春分の日」と「秋分の日」を中日(なかび)とした、前後3日間を合わせた7日間のことで、1年で合計14日間がお彼岸になるのです。
「国民の祝日に関する法律」を見てみると、それぞれ次のように定められています。
「春分の日」は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ための日
「秋分の日」は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ための日
お彼岸に何をするのかはこちらで詳しく説明しています
お彼岸におはぎを食べるのはいつ?
お彼岸のお参りにお供えするものは、特に決まりはないのです。
けれども「春はぼたもち、秋はおはぎ」と言われます。
お供えは、くだものやお菓子、お酒などでもよいのです。
特に故人が大好きだったものをお供えするといいですね。
お供えの後は、これを感謝してから美味しくいただきます。
これには衛生面での配慮があるのですね。
さらに、「神前にお供えしたものをいただいて、その力もいただく」という意味もあるのです。
「お供えについて」こちらで詳しく説明しています
ぼたもちとおはぎの違いは?
名前の由来は、「春の花」である牡丹(ぼたん)にちなんだものです。
材料は、もち米と「こしあん」で作ります。
こちらの由来は、「秋に咲く花」の萩(はぎ)の花にちなんだものです。
材料は、もち米と「粒あん」で作ります。
昔は高級品だった砂糖の入手が難しかったので、砂糖は特別な日用に使われていたのです。「大切な人へのおもてなし」として使われていたのです。
さらに、小豆の赤は、魔除けを表した色で、お彼岸にふさわしいとされ、ぼたもちやおはぎが習慣になったのです。
「ぼたもち」と「おはぎ」は基本的には同じ食べ物ですが、地域によって大きさで分けているケースがあるのです。
牡丹の花は大きな花なので「ぼたもち」は大きめに作り、「萩」は小さな花なので「おはぎ」は小さめに作っているところもあります。
どちらも食べる季節が違うので、呼びわけされるようになったのですね。
まとめ
お彼岸は、大切なこころを表す一週間です。
半年に一度、多くの方にお世話になった自分を見つめ直すチャンスです。
わたしたちのこころに刻み込まれている「おもてなし」のこころを言葉で表したり、なにかに込めてお供えします。
これをいただいて力にするのがお供えのこころです。
いただくことができるもののひとつが「おはぎ」なのです。
昔の人は「ここぞ」というところでおもてなしに用いたのが「おはぎ」なんですね。
今はすぐに手に入れれられる、良い時代になったのですね。
そのようなことも墓前で「ありがとう」と報告したいですよね。
参考文献
新村出編 (2008) 『広辞苑第六版』 岩波書店.
日本年中行事辞典 鈴木棠三著 角川書店 1977
参考サイト
国民の祝日について – 内閣府
何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの? | 国立天文台(NAOJ)
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