お彼岸の年号による違い!今年はいつなのか分かる方法!

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お彼岸は、その年によって日付けが変わります

親族の都合を考えると、お墓参りの日程も早く決めておきたいですよね。

間違えずに予定が立てられるように、日程の確認ができるようにまとめました。

10年先まで参考にできますよ。

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お彼岸の意味と由来

お彼岸の意味

<strong>お彼岸とは</strong>
毎年「春分の日」と「秋分の日」を中日(なかび)とした、前後3日間を合わせた7日間のことで、1年で合計14日間になるのです。

お彼岸に入る日を「彼岸入り」、お彼岸が終わる日のことを「彼岸明け」と言うのです。

下記の例は2018年と2019年のものです

西暦彼岸入り春分の日(中日)彼岸明け
2018年3月18日(日)3月21日(水)3月24日(土)
2019年3月18日(月)3月21日(木) 3月24日(日)

 

西暦彼岸入り秋分の日 (中日)彼岸明け
2018年9月20日(木)9月23日(日)9月26日(水)
2019年9月20日(金)9月23日(月)9月26日(木)

お彼岸の由来

<strong>彼岸</strong>

仏教の考え方では、ご先祖様や仏様のいるあの世のことを「彼岸(ひがん)」と言います。

彼岸は「清浄な悟りの世界として西にある」とされているのです。

<strong>此岸</strong>

彼岸に対してもう一方の、私たちが生きているこの世を「此岸(しがん)」と言うのです。

此岸は「迷いや煩悩に溢れた世界として東に位置する」とされています。

「春分の日」と「秋分の日」は、太陽が真東から昇って真西に沈む日なのです。

この日こそが彼岸(あの世)と此岸(この世)が最も「こころが通いやすくなる日」と考えられています。

毎年この時期には、特にご先祖様をしのび、すべてのことに感謝します

中日にはご先祖様に感謝を表し、この前後3日間には「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と言われる6つの行いを、1日ひとつずつ行うようすすめられています。

六波羅蜜

布施(ふせ)無償で分け与えること
持戒(じかい)戒めをかたく守ること
忍辱(にんにく)もろもろの侮辱・迫害を忍受そて恨まないこと
精進(しょうじん)修行にはげむこと
禅定(ぜんじょう)精神を統一し真理を探り求めること。瞑想。
智慧(ちえ) 真理を明らかにし、悟りを開く働き。宗教的叡智。

<参照:パーソナル現代国語辞典・広辞苑第六版>

お彼岸には、お盆にあるような行事や飾り付けなどはありません。
普通はお彼岸の中日前後にお墓参りに行きます。

ご先祖様へ感謝の気持ちを表し、普段の生活の中においては正しい行いを心がけることがすすめられています。

お盆の期間、由来、お供えのこころについてはこちらで詳しく


お彼岸は年号によって日付が違う

天文学の数え方

お彼岸は、「春分の日」と「秋分の日」を中日とした前後3日間を合わせた7日間、春と秋に2回あるので、一年では合計14日間がお彼岸になります。

注意したいのは、この「春分の日」と「秋分の日」は日付が決まっていないのです。太陽と地球の関係、分かりやすく言うと天文学の考え方で決められているのです。

太陽暦は 一年≒地球の公転周期 なのですね。
正確には 一年=365日と「6時間」なのです。

この6時間を4年分の計24時間を「うるう年」にプラスしているのです。
そうやってその年の暦が決められているのです。

なので、「春分の日」と「秋分の日」は、厳密に言うと毎年少しずつずれてくるのです。この理由から「春分の日」と「秋分の日」も数年に一度は日にちが変わるのです。

詳しくは国立天文台(NAOJ)のサイトを参考に

「お彼岸」今年はいつなの?

毎年少しずつ移動する「お彼岸」ですが、今年はいつなのでしょうか

国立天文台の資料による「春分の日」と「秋分の日」について、今後10年間の予想です。

日本の祝日を定めている「国民の祝日に関する法律」によれば、春分の日は「春分日」、秋分の日は「秋分日」を採用するとされています。

「春分日」「秋分日」というのは天文学上の呼び名なのです。

西暦年 春分日 秋分日
2018年3月21日(水)9月23日(日)
2019年3月21日(木)9月23日(月)
2020年3月20日(金)9月22日(火)
2021年 3月20日(土)9月23日(木)
2022年3月21日(月)9月23日(金)
2023年3月21日(火)9月23日(土)
2024年3月20日(水)9月22日(日)
2025年3月20日(木)9月23日(火)
2026年3月20日(金)9月23日(水)
2027年3月21日(日)9月23日(木)
2028年3月20日(月)9月22日(金)

 

国立天文台のホームページによると、地球の運行状況が大丈夫だと上に示した日程になるのですが、「地球に何かあった場合」には変わりますよ、というのです。

地球の運行状態などが現在と変わらないと仮定すると、将来の春分日・秋分日を計算で予想することができます。計算結果を下に載せておきます。ただし、地球の運行状態は常に変化しているために、将来観測した結果が必ずしもこの計算結果のとおりになるとは限りませんので、あくまで参考としてご覧になってください。<span class="su-quote-cite"><a href="https://www.nao.ac.jp/faq/a0301.html" target="_blank">国立天文台ホームページ</a></span>

まとめ

「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、お彼岸は季節の変わり目に与えられた、とても良い習慣ですね。

ゆかりのあった方々に対しては、素直なこころで向かい合いたいのです。

人生の折り返し地点を過ぎると、大切なことをやり残していると感じることがあります。そんなことを感じたことありませんか?

六波羅蜜の行いは、年に2回、お彼岸の際に思い起こさせてくれます。

やり残していることが、ほとんどこの「六波羅蜜」の中にあるように思うのです。

昔の人は、季節の変わり目ごとに素晴らしい習慣を行っていたのですね。

自分の子どもたちや孫の世代にも必ず伝えたい行いですよね。

参考文献

新村出編 (2008) 『広辞苑第六版』 岩波書店.

日本年中行事辞典 鈴木棠三著 角川書店 1977

参考サイト

暦Wiki/季節/二十四節気とは? – 国立天文台暦計算室

暦Wiki/太陽暦 – 国立天文台暦計算室

国民の祝日について– 内閣府

質問3-1)何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの? | 国立天文台(NAOJ)

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