梅雨で雨が続くと気分が滅入ってしまいがち。
それだけでなく、体調不良を感じることもありませんか?
梅雨時の体調不良は、自律神経の乱れと関係があると言われています。
梅雨になると、なぜ自律神経に不調をきたすのでしょう?
梅雨に起こる気候の変化が自律神経に影響を及ぼしているのです。
今回は、梅雨時の体調不良の原因と解決方法のお話です。
梅雨に見られる体調不良は自律神経の乱れ! 考えられる3つの原因とは!?
梅雨に体調不良が起こりやすいのは、天気が変わることによる気圧や気温の変化が原因だと考えられています。
梅雨時のこういった体調不良は、「気象病」や「季節病」などと呼ばれています。
梅雨に自律神経が乱れることで、頭痛や肩こりといった症状に悩まされる場合があります。
一体なぜ、梅雨時には自律神経が乱れてしまうのでしょうか。
●低気圧が原因
自律神経は、私たちの体中に張り巡らされています。
自律というだけあって、血液循環や呼吸、内臓の動きに至るまで、自動的にコントロールしてくれる神経なのです。
梅雨時の日本列島は、連日低気圧の通過に見舞われます。
低い気圧は、万能とも思えるこの自律神経に、悪影響を及ぼしていると考えられているのです。
気圧の低い場所で密閉した袋が膨らむのは、そのためです。
この膨らむ袋と同じ現象が、鼓膜の奥にある「内耳」という部分にも起こります。内耳が膨らむという「異常」が、脳を伝って自律神経に伝わってしまいます。
これが原因となり、体の働きをコントロールしている自律神経に乱れが生じるのです。
その乱れが、頭痛や肩こりといった体調不良を引き起こす原因となります。
●天気の変化が原因
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」から成り立っています。
簡単に言うと、
交感神経は「活動」を
副交感神経は「休養」を
それぞれつかさどっています。
活動と休養を同時に出来ないように、交感神経が働いている間には、副交感神経の働きは弱まります。
もちろん、逆もまた然りです。
2つの神経が適切なバランスを保つことで、私たちの体は健康に保たれています。
交感神経は活動の中心である昼間、および、晴れた日に優位に働きます。
一方の交感神経は、睡眠を取るべき夜、雨の日に優位に働く特徴を持っています。
梅雨のシーズンには雨も多いですが、晴れる日もありますね。
短い期間で晴れや雨というように天気がコロコロ変わってしまうと、交感神経と副交感神経もバランスを保ちにくくなってしまうのです。
健康に適したバランスを保つことが出来ずに、どちらか一方に大きく傾くこともあります。
それが、自律神経の乱れということになるのです。
●体の歪みが原因
低気圧にさらされることにより自律神経が乱れ、それによって体調不良を招く可能性があるとのことでした。
しかし、誰もが梅雨時に体調不良になるわけではありませんね。
では、梅雨に体調不良を起こしがちな人には、どんな特徴があるのでしょう。
あくまで原因の一つとして考えられているのが、体の歪みです。
生活する中ではなかなか気付きませんが、背骨に歪みがあったり、肩の高さが左右で違うということは珍しくありません。
特にスマホが普及して以来、気付かないうちに首を前に出して画面を見る人が増えています。
そういう姿勢が、体を歪ませる原因になり得るのです。
背骨の中には、自律神経も通っています。
背骨が歪んでしまうと自律神経を圧迫し、体調不良の原因を作ってしまう可能性があります。
このように、梅雨時には、自律神経を乱れさせる様々な原因があるようです。
梅雨の時期になるとどうにも体調不良が続くなという人は、これらのことが原因で自律神経が乱れている可能性があるのかもしれません。
自律神経が乱れやすい人は、梅雨時の体調不良に耐えるしかないのでしょうか。
自律神経がなるべく乱れないように、何か出来ることはあるのでしょうか。
梅雨の体調不良に打ち勝つ! 自律神経を正常に保つのに役立つ5つのこと!
梅雨だからといって、体調不良を諦めていないでしょうか。
体調不良がなくなるというわけではありませんが、日々の些細な取り組みで、自律神経を整えることは可能です。
体調不良にただ悩むだけでなく、出来ることから始めてみませんか?
●睡眠
眠っている間に、休養をつかさどる副交感神経が働きます。
睡眠が十分に取れていないと、本来は副交感神経が働く時に、交感神経が働くことになります。
このちぐはぐな状態が、自律神経のバランスを崩すことになるのです。
寝るべき時間にはちゃんと寝て、不要な夜更かしは控えましょう。
また、朝起きた時に日光を浴びるのも自律神経にはよしとされています。
朝の光が目から入ると、体内で「セロトニン」が活発化します。
セロトニンは「幸せのホルモン」としても有名ですが、自律神経を整えてくれる働きもあるのです。
●運動
ウォーキングなど、適度に運動することは自律神経を正常に保つのに役立つと言われています。
激しい運動をする必要はありませんが、毎日何かしらの軽い運動が出来るといいでしょう。
体を動かすことでも、自律神経を整えてくれるセロトニンを活性化させることが出来ます。
●食事
食事のバランスを整えることは、そのまま自律神経を整えることに繋がります。
どんな栄養もバランスよく取り入れることが大切ですが、ビタミン、ミネラル、カルシウムといった物質は、自律神経を上手くコントロールしてくれます。
自律神経を整える以前に、栄養バランスのいい食事をすることは生きていく上でも重要です。
いろんなメリットがあると考え、暴飲暴食は避け、様々な食材を体に取り入れるといいでしょう。
●リラックスタイム
交感神経、副交感神経、どちらが優位に立ち過ぎても、自律神経にはよくありません。
ストレスを感じると、それに対抗しようと交感神経が強く働きます。
慢性的にストレスを抱えていると、常に交感神経に負担がかかることになるのです。
入浴や音楽鑑賞などを通して、体を休養させる働きのある副交感神経を働かせることも大切です。
体がリラックスして休養出来れば、交感神経が作用する活動も、よりしっかりとこなせる可能性があります。
活動する時は活動する、休む時は休むというのが、自律神経を上手くコントロールする秘訣なのでしょう。
●首を温める
梅雨時の体調不良では、肩こりが起きやすい人もいるのではないでしょうか。
それを緩和するという意味でも、自律神経を整えるという意味でも、首を温めることは有効だとされています。
首には太い血管が通っているので、温めることで血行をよくすることが出来ます。
血行がよくなれば、梅雨の急な温度変化による冷えなどが解消され、肩こりも症状が和らぐとのことです。
また、首を温めることで副交感神経を活発に働かせることが出来、ストレス状態から抜け出しやすくもなります。
体調不良を抱えたままでは体がずっと緊張状態にあり、交感神経に負担をかけてしまいます。
首を温めて副交感神経を働きやすくし、自律神経の上手いバランス取りが出来るようにするといいでしょう。
まとめ
天気が悪くて洗濯物が乾かない、ジメジメして不快だと感じることが、その原因だと思っていました。
真偽のほどは定かではありませんが、もしかしたら私も、自律神経の乱れが原因で肉体的、精神的不調をきたしていたのかもしれませんね。
梅雨の時には何だか体調不良の日が多いと感じていた人もまた、自律神経の乱れが原因でそうなっていた可能性もありますね。
この時期の体調不良は「気象病」「季節病」などとも呼ばれ、シーズン的に避けては通れない部分もあります。
しかし記事中でも挙げたように、スマホの使い過ぎによる体の歪みが原因である場合もあるのです。
日々の些細な行いが自律神経を乱すことに繋がり、それが体調不良を招いているということになります。
自律神経を整える方法もいくつかご紹介しましたが、ぜひとも実践していただければと思います。
梅雨は、体調不良でなくても憂鬱な季節です。
そんな時期だからこそ、なるべく健康に過ごしたいですね。
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