春の味覚といえば、わらびなどの山菜類です!
今では加工品であれば、一年を通して簡単に手に入りますが、やはり、旬の時期にのみ出回る、生の山菜のおいしさは格別ですよね。
今年こそ新鮮なわらびを手に入れて、自分で調理してみたいという方も多いのではないでしょうか?
でも、わらびって下処理が面倒そうなイメージがありますよね。
その時食べる分だけ、少量を手間暇かけるのは少し億劫…
出来れば、保存のきく分は一度に下処理をしてしまいたいですよね。
実は、わらびはある方法を使うことで、なんと1年近くも保存することが可能なんです!
その方法とは、あく抜きしたわらびを瓶詰めで保存することなんです!
これなら、その時に食べる分だけでなく、来年の旬まで、おいしいわらびを楽しむ事が出来ますね!
でも、ただ瓶に詰めれば良いという事ではなくて、保存食にするために、いくつかやらなくてはならないことがあります!
どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?
詳しく説明していきましょう!
あく抜きをしてからしっかり瓶詰め!
瓶詰めにするとしても、あく抜きは省略することが出来ません。
まずは、以下の手順できちんとあく抜きを済ませましょう。
あく抜きの方法とポイント
まず、わらびの量に対して1.5倍程度のお湯を沸かしておきます。
その間にわらびを流水でよく洗い、根元の固い部分を取ってからバットに並べます。
次に、重曹と塩をふりかけ、わらびにまぶして軽く揉んでおきます。
重曹の分量は、使用するお湯1リットルに対して小さじ1程度。
分量は多すぎても少なすぎてもいけませんので、きちんと計って下さいね。
そこに先ほど沸かしたお湯をかけて、わらび全体がきちんと浸かるよう、落とし蓋などで少し沈めておきましょう。
このまま一晩置き、色が出た水を捨ててから綺麗な水に入れ替え、わらびを流水でよく流してから、改めて2~3時間ほど水に浸します。
これで、わらびのあく抜きは完了です。いよいよ瓶詰めにしていきましょう!
事前準備として、保存瓶の煮沸消毒をしておきます。
瓶詰めの方法
瓶や蓋が乾いたら、あく抜きしたわらびを詰めます。
そして満タンまで水を入れて、蓋を締めます。この段階では少しだけ軽めに蓋をしておくことがポイントです!
鍋にお湯を沸かし、この瓶を入れます。そして30分ほど、瓶のままグツグツと煮て下さい!
瓶がゴトゴトと揺れて鍋底に当たるのが不安な場合は、鍋の底にふきんなどを敷いておくと良いでしょう。
30分経ったら、一度瓶を取り出します。そしてこのタイミングで蓋をしっかりと締めましょう!
この時、瓶も蓋も大変熱くなっていますので、乾いたふきんを使うなどして、やけどをしないように十分注意して下さいね!
蓋をしっかりと締めたら、改めて30分煮て下さい。30分経ったら瓶を取り出して、蓋を下にした状態でそのまま冷まします。
冷めたら冷暗所に保存しておけば、未開封で1年の保存が可能です!
でもどうして1年も保存出来るの?状態の確認は出来る?
そもそも、何故瓶詰めは長期保存出来るのでしょう?
その答えは「密封状態」を作ることにあります。
食品の腐敗は、空気に触れることで菌が増殖しておこります。
逆に考えると、長期保存するためには空気に触れないことと、雑菌を死滅させることが不可欠というわけなんですね。
瓶詰めにして煮沸することで、中の空気を抜くことが出来ますし、また高温にすることで、菌を死滅させることが出来るため、瓶の中の食品を長期保存することが出来るということなんです!
それでも、長く保存するとなると中身の状態が少し不安になってしまいますよね。
わらびが悪くなっていることがわかるポイントとしては、開封した時にいやな臭いがする、さわると表面がとてもベタベタする、齧ると酸味が強い、などがあげられます。
万一、開封した時にこのような特徴がみられた場合は、残念ですが痛んでしまっているので廃棄しましょう。
まとめ
きちんとあく抜きして瓶詰めにすれば、わらびが長期保存出来ることがわかりました!
この春はぜひ、新鮮なわらび瓶詰めにして、折に触れてその味を楽しんで下さいね!
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