年の瀬が近づいてくるとニュースなどでも、よく「酉の市」って言葉を耳にすると思います。
皆さんは、「酉の市(とりのいち)」って、ご存知ですか?
意外とご自分で商売をしていたり、身近に「鷲神社(おおとりじんじゃ)」が無い方からすると、縁のない場所だったりしますよね。
今回は、そんな酉の市についてと、酉の市の風物詩でもある「熊手」の意味についてお話したいと思います。
酉の市でよく聞く熊手って何?その形や由来とは?
威勢のいい掛け声とともに、酉の市で売られている熊手。
色とりどりの飾りの付いた熊手は、見ているだけでワクワクしますよね?!
でも、そもそも何で熊手って売っているのか?
正直、私は知りませんでした。
聞いて初めに思いうかんだのは、本当に掃除の時に使っている落葉を集める道具でしたから(笑)
でも、調べてみるとあながち間違っている訳でもなかったようです。
昔、鷲神社に人々が集った際に、人が集まれば市が立つ風習があったため、元々は農機具や古着などが売られていたそうです。
そこで売られていた熊手を見た人々が、熊手の形を見て、「福や金銀をかき集めるもの」として買うようになったのが始まりだそうです。
それが、より福を招くようにと飾りが施されていったのが、今の熊手の形なんですね。
縁起熊手には縁起物の小物がたくさん付いています。
お多福、鶴、亀、大入り袋、打出の小槌、鯛、米俵、大黒様、大判小判、宝船、巻物、松竹梅、福笹などがあります。
それぞれのもつ意味は、なんとなくわかる方もいらっしゃるでしょうが、次で紹介していきますね。
因みに、大きさも様々なものがありますが、初めは小さめの物を買い求めて、毎年徐々に大きくしていくのが良いと言われています。
買い方にも色々と諸説あるようですが、それはまた、別の機会に。
また、最近では、その年の人気キャラクターをモチーフにしたものもあるようですので、興味のある方は見に行ってみるのも楽しいと思います。
熊手の持つ意味について!?
さて、先ほどお話ししたように、熊手には、それ自身だけではなく、その飾りにも、もちろん意味があります。
次は、その飾りが持つ意味についてお話ししていきましょう。
お多福…別名・おかめ。下膨れの女性がモチーフになっている。多くの福を運んできてくれる。とされている。
鶴…亀と同じく、長寿を願う。
亀…鶴と同じく、長寿を願う。
大入り袋・打出の小槌、大判小判…多くのお金が入ってくるように。
鯛、米俵、大黒様、宝船、巻物、松竹梅、福笹…五穀豊穣。商売の成功を祈って。
招き猫…多くの福を招きますように。
もちろん、ここに書いているだけではないので実際に見て気に入るものを買いましょう!?
まとめ
いかがでしたか?
一言で、熊手と言っても大きさや飾り、また、飾りに込められた意味によって、一つ一つが違っているんですね。
とても、面白いものだったのでは無いでしょうか。
私も、このことを知って今年の年末には、鷲神社に足を運んで、自分に合った熊手を探してみたくなりました。
小さい熊手から、年々徐々に大きくしていって、家庭や商売の発展を祝うもよし。その年年に趣向をこらせた、キャラクターものの熊手を眺めに行くも良し。
元々が、祈願から生まれたアイテムなのですから、大いにイベントを楽しんでみてはいかがでしようか。
皆さんも、各々の願いや環境にあった熊手を是非さがしてみてくださいね。
最後になりましたが、熊手を買って満足せず、買われた方は鷲神社でのご祈祷もお忘れなく?!
ご祈祷をされていない熊手は、どんなに立派なものでもご祈祷が済んでいないものは、ただのオブジェですので、ご注意を。
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