春から初夏にかけて天気がよくなれば、紫外線も気になります。
紫外線と言えば肌の敵というイメージが強いですが、実は目にとってもよくないものなのです。
紫外線を浴びることで、目が受ける影響とは何でしょう。
紫外線をむやみに怖がるのではなく、影響について詳しく知っておきましょう。
お天気は嬉しいけど…紫外線が目に与える5つの影響とは!?
紫外線を浴び過ぎることで、目に悪い影響が出ることがあります。
紫外線の影響として考えられるものを、いくつか抜き出してご紹介しましょう。
●白内障
目においてレンズの役割をしている水晶体が濁ってしまうというのが、白内障に見られる症状です。
白内障にかかってしまうと、視力が落ちる他、光をまぶしく感じたり、視界のかすみなども起こると考えられます。
歳を取ることで発症率が高くなりますが、紫外線による影響も無視出来ません。
●結膜炎
結膜炎は、ウイルスやアレルゲンなど、様々なことが原因となって起こり得る病気です。
そして紫外線もまた、影響を与える要因のひとつとなっています。
結膜炎に共通する症状としては、異物感、目やに、結膜の充血です。
●翼状片
聞き慣れない病名ですが、これも、紫外線の影響を受けて発症するものです。
この病気にかかると、白目が黒目に向かって侵入するような様子を見せます。
その様子が翼を広げたように見えることから、翼状片と呼ばれています。
翼状片の原因は、ほこりや、紫外線による影響だと言われています。
黒目に白目が混じったような見た目にも気を遣いますが、乱視も出て来るので注意が必要です。
●ドライアイ
常に目に違和感があったり、乾いた感じがしていませんか?
もしかしたらそれは、ドライアイの症状かもしれません。
ドライアイになる要因はひとつではなく、様々なことが影響していると考えられています。
パソコン業務などで目を使い過ぎた場合や、ストレス、乾燥した場所にいることも影響してきます。
意外と知られていませんが、紫外線もまた、ドライアイの原因となることが分かっています。
ドライアイの自覚症状がある場合には、紫外線からの影響も考えてみましょう。
●目からの日焼け
驚くべきことに、目から侵入した紫外線が、日焼けを誘発することがあるのです。
目に紫外線を浴びると、脳が「強い光を浴びている」と感じるそうです。
そうして光から肌を守るために、メラニン色素の分泌を促します。
メラニン色素は肌を守るのに役立つものですが、過剰に分泌されると、シミやそばかすの原因となってしまいます。
肌の紫外線対策はばっちりでも、目の紫外線対策は忘れがちです。
紫外線の影響で目から日焼けすることのないよう、目の紫外線対策も怠らないようにしましょう。
サングラスだけでOK? 意外と知られていない目の紫外線対策を3つ紹介!
先に触れたように、目に紫外線が当たると病気や日焼けの原因となることが分かりましたね。
紫外線の影響を知ったからには、対策も必要です。
目から入る紫外線対策として、どんなことが挙げられるのでしょうか。
●サングラス
目から入る紫外線を防ぐと考えた時、まず一番に思い付くのがサングラスではないでしょうか。
確かに、サングラスは目から入る紫外線への対策として有効ではあります。
とはいえ、サングラスなら何でもよいというわけでもないようなのです。
紫外線対策としてサングラスをかけるなら、どんな物を選ぶとよいのでしょう?
・色が濃い=紫外線対策になるわけではない!
紫外線からの悪影響を防ぐには、どんなサングラスを選びましょう?
何となく、色の濃いレンズを選べばいいと思っていませんか。
しかし注意したいのが、レンズの色の濃さ=紫外線を多くカットするというわけではないのです。
紫外線透過率とは、そのレンズがどれくらい紫外線を通すのかを示しています。
つまり、この値が低いサングラスを選ぶと、紫外線対策として有効だと考えられます。
一方、「紫外線カット率」を示すサングラスもあります。
これはレンズがどれだけ紫外線をカットしてくれるのかを表しているので、こちらは数値が大きいものを選ぶのが正解です。
紫外線の透過率とカット率を比較すると次のようになります。
紫外線透過率 | 紫外線カット率 |
数値が低いほど有効 | 数値が多いほど有効 |
ファッション重視で、色の濃いレンズを選びたいという人もいるかもしれません。
しかし、そこに紫外線をカットする力があまりないのであれば、長い間日光を浴びるのは避けた方がいいでしょう。
というのも、目に入ってくる光が弱いと、瞳孔が開きます。
暗い所で、猫の黒目が大きくなるのと同じ現象です。
目が捕らえる光は弱くなっても、紫外線がカットされていないとどうなるでしょう。
開いた瞳孔が、いつもよりも紫外線の影響を受けやすくなってしまうのです。
●帽子
確かにサングラスは、目から入る紫外線を防ぐのに役立つアイテムではあります。
しかし、それだけでは不十分だとも言えるのです。
日光は、あらゆる方向から私たちを照らしています。
サングラスは正面からの光には強いものの、側面から入ってくる光を防ぐのは難しいのです。
目への紫外線対策を可能な限り完璧にしたいのであれば、別のアイテムと組み合わせて挑みましょう。
そこで役に立ってくるのが、帽子です。
つばが広いものだと、なおいいでしょう。
日傘も有効ではありますが、傘を差せないような人混みや、手が塞がることを嫌うなら、つば広の帽子が役に立ちます。
顔の周りに少しでも日陰を作り、紫外線が入るのを防ぐといいでしょう。
●目薬
急な外出で、紫外線から目を守る対策が出来なかった時におすすめです。
紫外線予防をすることも大切ですが、目に差し込んでしまった紫外線の影響を蓄積させないことも重要です。
強い日光を浴び過ぎたと感じた時は、UVケアの成分が入った目薬を使うといいでしょう。
UVケアを謳った目薬には、紫外線の影響によって目に支障が出るのを防いでくれる成分が含まれているのです。
夏場はいつも持ち歩いて、思い立った時にさっと差せるのも目薬のメリットですね。
紫外線対策をしていても目に違和感がある時にも、使ってみるといいでしょう。
まとめ
夏場も簡単な紫外線対策はしていますが、目に関してはまったく何もしていませんでした。紫外線の影響による眼病も怖いですが、目から肌の日焼けが誘発されることには驚かされました。
目から日焼けすることは、まだまだ知られていないのではと思います。
暖かくなってくると、屋外でも過ごしやすく、レジャーを楽しむことも多くなるでしょう。
気ままに遊ぶのも楽しくはありますが、後々のことを考えると、やはり紫外線対策は重要だと言わざるを得ないですね。
目は、交換出来ない部位とも言われています。
代わりの利かない物だからこそ、日々の紫外線対策にも気を配り、影響を可能な限り防ぎたいですね。
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