この記事元は、いったいどこだろう?
・・・なんて思ったのに、記載がない!
こんな経験ありませんか?
その記事は信用できないですよね。もしかするとコピペかも知れません。
そんな時には「参考」「引用」「出典」などのリンクが必要です。
しっかりと言葉の意味を理解して、ネット上のルールやマナーに誠実に取り組みたいですよね。
この記事では、良いサイト、良い記事を提供するために必要なポイントをお知らせします。
言葉の意味を理解しよう
参考とは
参考は、意見や資料を手がかりにするために、てらしあわせて考えること。またその材料のことを言うのです。
もっと簡単に言うと次のようになります。
『参考とは、自分なりに要約すること。また、その材料』
という意味になります。
参考・参照の違いを理解するためにおすすめの記事はこちら
引用とは
「引用」とは、他人が作った著作物を、自分の著作物(コンテンツ)にそのまま取り込むこと。
引用のルールとポイントについてはこちらで詳しく説明しています
出典とは
「出典」というのは、行為ではなく出どころの文献・書籍ということなので、「出典」の意味は、かたまった言葉やフレーズの出どころの文献や書籍のことをいうのです。
引用・出典の違いを簡単解説しているのがこちら
どんな時に使うの?
「参考」を使う場合
参考とは「もとの著作物を自分なりに要約して自分の文章に埋め込むこと」を言うので、「この資料を手がかりにした」ということを明記する場合に使います。
「引用」を使う場合
「引用」とは、他人が作った著作物を、自分の著作物(コンテンツ)にそのまま取り込む行為を表すのです。
なので、「引用」は主に行為を表している意味で使われることが多いので、「ここからこういう著作物をそのまま取り込みました」と表記する場合に使います。
「出典」を使う場合
「出典」の意味は、かたまった言葉やフレーズの出どころの文献や書籍のことをいうので、主に場所を表している意味で使われることが多いのです。
「この場所にあるものを示している」ということを表記する場合に使います。
「参考」「引用」「出典」をまとめると
参考は「この資料を手がかりにした」ということを明記する場合に使います
引用は「ここから資料をそのまま取り込みました」と表記する場合に使います
出典は「資料はこの場所にあります」ということを表記する場合に使います
資料を手がかりにした場合は「参考」
資料をそのまま取り込んだ場合は「引用」
「参考の資料」「引用の資料」の場所を示す場合は「出典」
気をつけたい使い方
「引用」にはルールがあります
「引用のルール」は著作権法で決められているのです。
特に第32条(引用)と第48条(出所の明示)で定められています。
・すでに公開された著作物であるか
・引用する必然性があるか
・引用している部分を明確に区別しているか
・本文と引用部分には明確な主従関係があるか
・出典の明示
これがひとつでもできない場合は著作者の許認可が必要になります。
<参考文献>などの表記は、この『出典の明示』が必要だからなのです。
著作権についてはこちらで詳しくお知らせしています。
「参考」にはルールがありません
ルールがないからといって、参考した根拠を示さない文章は、内容が信頼されないことがあります。また、作者のことも信用できないと理解される傾向にあります。
読者が参考にしようと、情報元にアクセスしたくてもできないので、不信感を持たれます。
そういう意味で、情報の信頼性を失うことにつながります。
さらに、情報発信者がしっかりとした根拠をつかんでないと理解されます。
「出典」のない「引用」はルール違反
自分の言いたいことと他人の考えを区別するために、どこからどこまで「引用」や「参照」しているのか、引用箇所をはっきり区別することが必要です。
同時に、どこから引用したのか、その『出典』を明示しなければ盗作や剽窃(ひょうせつ)として見られることがあるのです。
剽窃(ひょうせつ)とは
参照についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
まとめ
大切な言葉の理解・使い分けですが、自分自身も以前は「あやふや」な理解でいました。
自分の文章には責任を持ちたいので、出所がわからないような表現をさけようと調べたことがきっかけでした。
大切なことは、情報を発信する者は情報発信に誠実に取り組むことです。
こちらの記事(情報元)には素晴らしい情報があるので、こちらをぜひ御覧ください。といったリスペクトが必要だと思いませんか?
ネットの世界でもお互いの信頼関係が大切なのです。
そのためには誠実な姿勢が重要ですよね。
分かりやすくて信頼のできる内容が、必要としている読者にしっかり伝わることが一番なのです。
そのためにある約束というか、マナーなのですね。読んでくださる読者のための記事なのです。
お互いが気持ちよく情報のやり取りができるためにも、情報の「参考」や「引用」、「出典」を理解して使いたいですよね。
この記事は、「言葉の意味」について下記の書籍を参照しました。
新村出編 (2008) 『広辞苑第六版』 岩波書店.
参考にした記事は次の通りです。
参考:文化庁 著作物が自由に使える場合
出典:文化庁 著作物が自由に使える場合 (注5)引用における注意事項
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