<出典:ja.m.wikipedia.org>
愛知県の蒲郡(がまごおり)市は、沿岸部に位置する観光地です。
海がすぐ傍にあるので美味しい海産物にも恵まれていますが、食べて楽しむだけではもったいないと思いませんか?
せっかく蒲郡市に来たのなら、ぜひ「竹島水族館」を見ていきませんか?
いろいろ驚かせてくれる、とってもアットホームな水族館なのです。
今回は、みんなから愛されている竹島水族館のお話です。
蒲郡にお出かけするならまずは竹島水族館へ!みんなに人気の理由は?
竹島水族館は、昭和31年に誕生したとても小さな水族館です。
その外観からはいかにも地方の小規模水族館の雰囲気が…。
決して馬鹿にしているわけではないですが、初めて訪れた方は、その小ささにも驚くと思います。
そんな小さな水族館が、なぜ蒲郡で人気のお出かけスポットなのか?
その秘密を、今からお教えしようと思います。
まずは、竹島水族館の基本情報から。
所在地:愛知県蒲郡市竹島町1-6
入館料:大人500円/子ども200円(小学生未満は無料)
駐車場:あり(※専用駐車場はなし、周辺施設との共用)
開館時間:9時~17時まで(入館は16時半まで)
休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
●展示内容から考えると安すぎる入館料&年間パスポート
竹島水族館を経験したことのある者からすると、500円という値段はかなり安く感じられます。
500円でいいもの見られた!という感想が持てますよ。
個性豊かな海の魚をワンコインで見られたときの感激は、今でも記憶に新しいです。
ちなみに、竹島水族館では年間パスポートも販売されています。
その値段も驚くなかれ、1250円(子どもは500円…)!
値段設定を間違えているのではないかと思われるような、お得な年間パスです。
年間パスポートがほしいときは、チケット売り場でその旨を伝えると買うことができます。
10回行くと、ささやかなプレゼントがもらえるそうですよ!
●駐車場は要注意
竹島水族館には、専用の駐車場はありません。
正面および周辺にある駐車場は、近くの飲食店や土産物店との共用となっています。
水族館前に位置する駐車場は、収容台数約40台で無料です。
こちらは埋まるのが早く、かなり早く来ないと停められません。
次に、竹島水族館に隣接する竹島園地駐車場で、約200台のスペースがあります。
この駐車場は平日には無料ですが、土日祝日と4/27~5/8までは有料です。
料金は、潮干狩りで混み合う4月・5月は500円、それ以外は300円です。
潮干狩りのシーズンは、周辺の道路が渋滞するくらいに混みますのでご注意を!
それ以外のシーズンでも、近くのグラウンドでスポーツイベントなどが行われることも多いです。
竹島水族館に行くなら早めに来たほうが、比較的近い場所に駐車できます。
アクセス
公共交通ならJRか名鉄(ローカル線です)蒲郡線の「蒲郡駅」で下車します。
南口から徒歩15分程度です。
バスなら、「竹島遊園」の停留所に行くものに乗って5分です。
車の場合は、東名高速道路「音羽蒲郡インター」よりオレンジロードを経由し、南に道なりに進んで約15分。名古屋方面からお越しのときは、23号線バイパス「蒲郡インター」より、南に道なりに約15分です。
●手書きの解説が楽しい
竹島水族館の愛されポイントのひとつが、館内各所で見ることのできる手書きの解説なのです。
魚についての説明は、どこの水族館でもあると思いますが、竹島水族館のそれは、ずば抜けてユニーク!
「魚歴書(ぎょれきしょ)」という、履歴書を模したような魚の紹介がとても面白いのです。
専門的な難しい解説ではなく、楽しみながら魚のことを知れるようになっています。
スタッフ力作の解説は、日本の水族館の中でも一番読まれているとか!
お越しの際は、ぜひチェックしてみてくださいね。
●たくさんの深海生物に会える
蒲郡にある海では、深海魚もよく獲られています。
そんな立地のよさから、竹島水族館が扱う深海の生き物は全国で一番の多さ(たけすい調べ)です。
日本でここでしか見られない生き物もいるらしいですよ。
●さわりんプール
「さわりん」とは、この辺りの方言で「触ってみなよ」のような意味です。
さわりんプールでは、竹島水族館で飼われている生き物を、直接触ることができます。
プール内のメンバーは定期的に変化しますが、気温の低い冬場には、深海の生き物にタッチできますよ。
タカアシガニ、オオグソクムシなどです。
オオグソクムシは最近話題なので、知っている方も多いのでは?
クリーム色の大きなダンゴムシのような姿をしており、目つきはまるでエイリアンです。
子どもでも触れるようになっていますので、楽しいですよ。
触った後に手を洗う場所もちゃんと用意してありますのでご心配なく。
●何もしないカピバラショー&近すぎるオタリアショー
小さな竹島水族館には、人気者のイルカもシャチもいません。
いるのは、のんびりしたカピバラの夫婦と、オタリアたちです。
ちなみに、オタリアとはアシカに似た生き物のこと。
2018年12月には、野生出身のオットセイも新しい仲間に加わりました。
竹島水族館では、カピバラによる「何もしないショー」という謎の催しを行っています。
その謎さ加減が、大変ウケているようです。
オタリアショーのプールは館外にあり、わずかならが客席もあります。
小規模なぶん、臨場感あふれるショーが楽しめますよ。
気分屋なオタリアによって、ショーが短くなることも…。
すぐ裏手には海もあり、観光スポットのひとつである竹島もあります。
気候がよければ、海の前の芝生の広場でお弁当を食べてもいいでしょう。
水族館の並びにもちょっとした飲食店はありますし、ランチできるホテルもありますよ。
来てもらえる水族館に…スタッフの努力で人気の水族館になった!
地元の情報番組では、もはや常連の竹島水族館。
最近では、全国放送で紹介されることも多くなってきました。
今や全国的な人気と知名度を集めつつある竹島水族館ですが、昔からそうだったわけではないのです。
海の街に華々しくオープンした水族館ではありましたが、時代の流れの中で来館者数は激減します。
一時は、廃館も検討されたことがあったようです。
古ぼけた外観と小ささで、入館をためらう人もいるとか…。
規模が小さいからこそ、それを利用したアットホームな水族館にしていこうということになったのです。
生き物を飼育・管理して、その延長で展示をするというのが、それまでの水族館のスタイルだったようです。
それを、「お客さんが来たいと思えるような場所に」と、スタッフ一丸となって作り上げたのが今の竹島水族館なのです。
TVでよく拝見する若い館長は、「お金がない」と笑って言うのが口癖です。
小さい水族館で、大きな生き物を飼う場所も費用もない…。
だったら、できる限りの費用で、どうしたら魅力的にできるか?
そこを考え抜いて作ったからこそ、竹島水族館はここまでの人気になったのだと思います。
「深海魚を食べよう」と、館内で展示もしている深海魚を使った寿司を売っていたことも…。
やり方が独特すぎて、ますます目の離せない竹島水族館です。
まとめ
珍しい魚が山ほどいたり、立派な設備を持っていたり、そういう水族館が人気になるとは限りません。
竹島水族館へ行ったことのある人は、きっとそのことを実感していると思います。
しかし「たけすい」には、大きな水族館では触れられない何か温かいものが漂っているような気がするのです。
私は内部の人間ではありませんが、竹島水族館は本当におすすめです。
「蒲郡で何かおすすめのお出かけスポットはある?」
そんな風に尋ねられたら、まず一番に紹介すること間違いなしです。
来館者数の増加に合わせて、水族館の設備も改修を重ねています。
トイレもきれいになったし、赤ちゃんのオムツ替えをする場所もありますよ。
館内はバリアフリーになっていますので、車椅子の方でも安心です。
ワーッと盛り上がれるような、刺激的な水族館ではないかもしれません。
しかしその独特の存在感には、きっとハマッてしまうはず!
1年を通して面白い、そんな蒲郡の竹島水族館に遊びに来てくださいね。
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