五月病といえば大人がなるイメージが強いですが、今では子供にも注意が必要です。
ちょうど新しい環境に慣れてきた頃なので、ゴールデンウィークの連休明け頃に出てくることが多いんですよ。
五月病の症状には、表情が暗い、口数が減ってきたなどがあります。
五月病だと気付かず接してしまうのは、実はとても危険なことなんです!
では、そうなってしまわないためにも、子供の五月病の症状を詳しく見ていきましょう。
五月病の症状、子供にはどんなものがある?
実際にどのような症状があらわれたら五月病なのか、注意すべき性格と行動に分けてみました。
《性格》
・感情をあまり出さない
・笑顔が減った
・ボーッとしていることが増えた
・イライラしたり、不機嫌になったりしやすい
《行動》
・食欲がない
・疲れやすくなった
・頭痛、めまい、腹痛などが起こる
・幼稚園や小学校に行きたがらない
・今まで好きだったものに興味を示さない
・一人でできていたことを「やって!」と甘えてくるようになった
症状だけを見ると、一目で危険だと思うようなものはないですよね。
「たまたまそういう状態になっているだけ」
「やる気がないだけ」
「薬を飲めば治る」
なんて考えてしまいそうなものばかりだと思いませんか?
危険なのは、そういう考えなんですよ。
先ほど挙げた性格や行動に見られる症状は、子供が発する無言のSOSです。
実は、子供の五月病の怖いところは、子供自身が五月病だと分かっていないことなんです。
なんだか今までと違うということは感じていても、私たちに「自分は五月病だ」と訴えてくることはありません。
いつもと違う自分に戸惑っていることが多いんですよ。
なので、子供の五月病は周囲が気付いてあげることが大事になってきます。
子供の五月病に見られる症状を把握して、いつもと違うことを見逃さずにしてあげたいですね。
五月病への対処で大事なのは、子供を追い込まないこと!
先ほど、「たまたまそうなっている」「やる気がない」と思うことが危険だとお伝えしましたよね。
そもそも、五月病というのは頑張り屋さんの子がなることが多いんですよ。
「きちんとやろう」と意識して頑張ってしまう子は、知らず知らずのうちにストレスをためがちになってしまいます。
そういう子が連休で気が緩み、緊張の糸が切れると五月病になりやすくなるんですよ。
そんな状態のときに、私たち親が「やる気がない」だなんて片付けてしまうのは危険ですよね。
五月病を悪化させるだけでなく、心を閉ざしてしまうこともあるんです。
頑張っている子供に寄り添い、疲れきった心の回復を手伝ってあげてくださいね。
では、具体的にどのような行動が心の回復の手助けになるのか、簡単にまとめてみました。
・スキンシップを増やす
ママからのスキンシップは安心を与えてくれます。
まずは、あなたが落ち着いてゆったりとした気持ちで接してあげましょう。
・「どうしたの?」「ゆっくりで大丈夫」「焦らなくていいよ」と声かけをする
こうして優しく声かけをしてあげることによって、子供は落ち着きを取り戻せます。
いつもと違う状態になって不安な子供の心を、軽くしてあげてくださいね。
・気分転換になるような場所へ出かける、運動をする
五月病で沈んだ気持ちを吹き飛ばせるようなことがいいですね。
普段は行かない場所へ行ってみたり、散歩や遊びなどで運動して体を動かすのもよいでしょう。
・ビタミンC、カルシウムの多い食事にする
ビタミンCはストレスの量が増えると減ってしまうので、補充してあげましょう。
また、カルシウムは精神を安定させてくれる効果が期待できますよ。
・乳製品や大豆製品、肉類を多く摂る
こちらは、「しあわせホルモン」と呼ばれるセロトニンを生成する原料である、トリプトファンが多く含まれています。
食事へ積極的に取り入れてみましょう。
お伝えした方法を一気に試すのは、なかなか難しいと思います。
できるところからでよいので、試してみてください。
くれぐれも、あなたまで無理をしてしまわないでくださいね。
まとめ
子供の五月病って、本当に気付きにくいですよね。
「どうしてそんな風なの!」と、思わず言ってしまいたくなることでしょう。
それでも、誰よりもそう思っているのは子供自身ですよ。
ママが自分に寄り添い、理解してくれるということが、子供にとって一番の安心であり、安定剤なんです。
子供がいつもと違うと思ったら、まずはお伝えした五月病の症状に照らし合わせてみましょう。
子供もあなたも楽しい生活が送れるように、できることから少しずつフォローしてあげてくださいね。
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