ドイツは、日本と似ていると言われることが多い国です。
生活水準や真面目な国民性が似通っているせいもあるのでしょう。
しかし、そうは言ってもドイツは外国です。
ドイツに旅行に行くことになったらプランを考えるのも楽しいですが、いくつかの注意点があることもお忘れなく!
ドイツを旅行する際に、覚えておきたい注意点をご紹介しましょう。
不便なことなどを知っておくと対策ができます。
その上、不安も半減して快適な旅になりますよ!
行く前に覚えておきたい!ドイツ旅行にまつわる5つの注意とは!?
日本人にもなじみやすいドイツではあると思いますが、旅行するときには注意したいこともあります。
いくつか例を挙げてご説明します。
日曜日・祝日は買い物できない!?
土日祝日と言えば、多くの人が買い物や食事で忙しいですよね。
飲食店や買い物をする場所は、集客数を伸ばすことができます。
しかし、これはあくまで日本での話。
ドイツ旅行中に、週末や祝日をはさむ場合には注意が必要です。
ドイツの日曜日と祝日は、ほとんどの店が閉まってしまいます。
土曜日は、スーパーですら昼間に閉店するところもあるくらいです。
あそこに行ったら〇〇という店でお土産を買おう!
そう意気込むなら、週末と祝日は避けることをおすすめします。
ドイツに「お冷」はない!
飲食店に入ると、まずメニューと同時に出されるお冷。
日本では、当たり前の光景ですね。
しかしドイツのレストランやカフェでは、席に着こうが何をしようがお冷は出てきません。
水が飲みたいなら、注文するのがドイツ流。
水はサービスではなく、あくまで注文される飲み物という扱いなのです。
うっかり「水はもらえないのですか?」と聞いてしまうと、店員に変な顔をされるかもしれません…。
水を頼むときの注意点もひとつ。
何も言わないと、炭酸水が出てくる可能性もあります。
店員が親切なら聞いてくれる可能性もありますが、炭酸抜きが飲みたいなら「ガスなしで(Ohne Gas, bitte!)」と付け加えておきましょう。
※炭酸ガスは正式にはKohlensäure(コーレンゾイレ)と言いますが、Gas(ガス)でも理解してもらえると思います。
公衆トイレはあるけど…?
ドイツにも公衆トイレはあります。
しかし、日本のように使えると思ったら大間違いなんです。
ドイツの公衆トイレは、有料です。
駅などに設置してある公衆トイレから、デパートの中のトイレも有料です。
駅のトイレは、お金を入れると扉が開く仕組みになっています。
デパートなどではトイレ内に人がおり、その人の傍にある容器にお金を入れる場合もあります。
小銭がなければ払わずに入ることも出ることも可能ですが、あまりいい顔はされません。
トイレの使用料は、50セント~1ユーロといったところ。
小銭がないと入れないということにもなりかねますので、トイレ用のお金はいつも用意しておいたほうが無難です。
ちなみに、電車内のトイレは無料です。
キセル乗車の罰則は高額
旅行中には地下鉄や路面電車など、鉄道を利用する機会もあるかと思います。
ここにも、注意してほしいポイントがあるのです。
ドイツの駅には、改札というものがありません。
切符は乗車前に買うのですが、切符がないとホームに入れないというわけではないのです。
そのため、切符なしで電車に乗ってしまうこともできるのです。
では、切符なしで乗ったとして、どのようなことになるのでしょう。
電車の走行中、突然切符のチェックが始まります。
一般の乗客かと思われた人たちが急に現れ、チェックを始めるのです。
ここで切符が出せないと、罰金を支払うことになります。
買ったのになくした、外国人だから分からなかったは通用しません。
罰金の額は、60ユーロ(1ユーロ125円として7500円!)です。
たかだか2~3ユーロの交通費をケチると、こういう恐ろしいことになります。
買った切符をなくさないようにするのも大事ですね。
やはり危険な場所はある
ドイツは比較的治安のいい国ではありますが、やはり危険な場所というのは存在します。
小さな田舎町に比べて大都会は危険ですし、その中でも人通りの多い中央駅付近は危ないことが多いとか。
何だかよく分からない人たちが、昼間から酒に酔ってブラついていたりします。
街によっては風俗街があるところもあります。
日本でも同じですが、このような場所はあまり治安がいいとは言えません。
宿泊料金の安いホテルはこういう場所の近くにあることが多く、自分で探すときには注意してください。
レビューを参考にするといいでしょう。
誰もが直面するであろう注意点を、5つ挙げさせていただきました。
細かい注意点は他にもありますが、まずはこの5つを守るところから始めてみてください。
避けようがない…?地味に困るトラブル2選
海外旅行には、どんなに注意していても避けられないトラブルというものがあります。
私の経験を元に、そんなトラブルについてお話ししたいと思います。
その1:ストライキ
ドイツでは、日本よりずっとたくさんのストライキが行われています。
しかも、公共交通の運行やごみの収集など、公のサービスがストップする可能性も。
空港でのストライキもよく耳にします。
ストライキは正当な権利ではありますが、旅行者にはたまったものではありません。
空港でのストライキの場合、便の変更は無料で行ってくれるようです。
こちらの予定がどうなろうとお構いなしなので、文句を言っても仕方がないのが現状ではあります。
追加料金を支払わなくて済むなら、それに感謝するしかないですね…。
地下鉄のストライキに遭ったときは、事前に日時の指定があったので助かりました。
可能なら、電車が動いているうちに目的地に前乗りしておくというのもひとつの方法です。
期間の限られた旅行では、そんなことが起こらないよう祈るばかりですね。
その2:鉄道の遅延
目的地まで1本という場合には、到着が遅れるだけで済みます。
問題は乗り継いで目的地に行こうとしたときに、最初の列車が遅れた場合です。
日本でもよくあることですが、後続列車が乗り継ぎ待ちをしてくれますよね。
結果的に全部の列車が遅れることにはなってしまうのですが、待っていてくれるのはありがたいもの。
ドイツの列車は、さっさと行ってしまいます。
平日の本数が多い時ならまだしも、土日祝日の場合は要注意!
かつ小さな駅で乗り継ぎを逃すともっと危険です!
駅員に事情を話せば次の列車に乗れるよう手配してくれますが、会えなければ路頭に迷います…。
個人旅行で列車の手配をされる場合には、その点にご注意ください。
直行より乗り継ぎを使ったほうが料金は安くなります。
しかし、そういうリスクもあることは頭に留めておいてほしいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
私の経験を元に、ドイツを旅行するにあたっての注意点をご紹介させていただきました。
どれも慣れてしまえばさほど苦労はないのですが、初めてドイツを訪れる方には困惑してしまうかもしれませんね。
注意点5つの中で、気を付けてほしいのがやはりトイレかと…。
切羽詰まったときに仕組みを知らないと、大変なことになりそうですね。
私の旅行のときも同行者がトイレに行きたいと言い出したのですが、ちょうどいい額の小銭がなかったのです。
仕方なく必要料金より高い小銭を出したにも関わらず、故障していたのか扉が開かず…。
結局、少し我慢してもらって列車のトイレを使ってもらいました。
万全に対策したつもりでも、思わぬ落とし穴があるのが海外旅行ですよね。
今回ご紹介した注意を参考にしていただき、少しでも楽しいご旅行をされることを祈っております。
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