ひな祭りの歌には深い意味が!懐かしい思いがあったのです!

この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク


あかりをつけましょ、ぼんぼりに…
うれしいひなまつり」と題されたこの歌を、誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。
意味も分からないままに、口ずさむこともあったかと思います。

ひな祭りといえばこの歌ですが、実はそこには隠された意味があるのをご存知でしたか?
今回は、ひな祭りの情景を歌った童謡の裏側に迫ってみたいと思います。

スポンサーリンク

ひな祭りの歌に隠された意味とは?実は悲しい歌だった!?


「うれしいひなまつり」は、タイトルも、描いてる場面も明るいものです。

でも、そのメロディーはどこか物悲しく感じられませんか?
それもそのはず、これは作詞者が亡き姉に捧げたレクイエムとする説があるのです。

作詞者のサトウハチローは、「ちいさいあき」などでもおなじみの童謡作詞家です。

彼の姉は18歳で、結核が原因で亡くなったといわれています
悲しいことに、それは結婚が決まってすぐのことだったそうです。

 

これに関係するフレーズに、ピンときましたか?

歌の2番に「お嫁にいらした姉さまに」という下りがありますね。
これがまさしく、そのことを表した部分なのです。

お嫁に行くことになった姉とよく似ているとされるのが、顔を白くした官女ですね。

結核を患うと衰弱し、顔も青白くなってしまいます
化粧で白く塗った顔に、病に臥せった姉の生気のない顔を重ね合わせたのでしょう。

そういった背景を知ると、何気ないひな祭りの一幕をとらえた歌が、実は悲しい歌だったんだと思えてきます。

それはただ、白い紙に墨が一滴垂れたぐらいのことです。

しかし、明るい情景の中に埋め込まれたその一点は、妙に際立って見えるものかもしれませんね。

本当は歌ってほしくない!ひな祭りの歌は嫌われていた!?


楽しい歌の中に姉の死を隠したサトウハチロー氏ですが、実はこの歌を生涯嫌っていたらしいのです。

今や知らない人はいない有名な曲ですが、どうしてこの歌が好きではなかったのでしょう?

それは、この歌の中で、彼がいくつかの間違いをしてしまったからなのです。

まずは2番の歌詞に、「お内裏さまとお雛さま」という部分がありますね。

これらは、正式には「男雛(おびな)」と「女雛(めびな)」と呼ぶそうです。
その2体を指して「内裏雛(だいりびな)」と言うのが正解なのです。

もうひとつは、3番の「赤いお顔の右大臣」です。
赤いお顔をしているのは右大臣ではなく、「左大臣」だったのです!

間違いをしてしまったこと自体が、既に「赤いお顔」状態…。
そのうえ、それが有名になって広まったからたまったものじゃありません。

それゆえ、サトウハチロー氏はこの歌を嫌い、捨てたいとさえ言ったとか。
ケアレスミスには、気を付けないといけませんね。

ひな祭りの歌に出てくる白酒はアルコール飲料!?


ひな祭りの歌に出てくる「白酒」ですが、これが何か考えたことはありますか?
実はこれ、れっきとしたアルコールを含むお酒なのです!

最近ではスーパーで、ひな祭り用の甘酒が売っていますよね。
甘酒は米麹から作られるノンアルコール飲料です。
対して、白酒の原料は酒かすなんですね。

ひな祭りは女の子の節句なのに、昼間から堂々と酒を飲んでいたのか…。

一気に荒れた雰囲気が漂いますが、実際は、子どもには甘酒を飲ませていただろうという説が有効です。
なので、おうちでは甘酒でお祝いしてくださいね。

まとめ


私には弟と妹2人がいるのですが、女子の比率が高いにも関わらず、うちにはお雛さまがありませんでした。

正確には、ガラスケースに小さな内裏雛(お内裏さまとお雛さまじゃないんですよ)が収まるものだけでした。

近所には女1人でも段飾りのお雛さまをもっている子もいましたが、特に気にもしていなかったです。

そういうものには興味がなかったようで、ひな祭りの歌も「替え歌」でワーワー歌っていたほどです。

歌ってはギャハハと爆笑していた気がしますが、歌の隠された意味を知った今では、ちょっと反省しています。

「うれしいひなまつり」は、そういう悲しい背景を含めても、愛される歌なんだと思います。

それは、誰のまぶたの奥にでもある「懐かしいあの日」を歌ったものだからではないでしょうか。

残念ながら、私は娘をもつことができませんでした。
しかし、アラレ目当ての食いしん坊な息子たちと、毎年ひな祭りを楽しんでいます。

上の子は歌が好きなので、そろそろ教えてあげてもいいかな?

あなたも、ご家族と一緒に素敵なひな祭りをお祝いしてくださいね。

合わせて読みたい記事はこちら!

コメント