お香の効果は、いくつもあることが知られています。
中でもリラックス効果はいくつもの作用があるんです。
あなたが求めている効果がありますか?
今回は、お香の効果を分かりやすくまとめてみました。
特にリラックスの観点から解説しています。
あなたもぜひお香でリラックスしてくださいね。
お香の効果・効能について
お香の基本『香十徳』
お香の効果を10箇条の漢詩にまとめたものがあります。
お香の持つ10の効能を、わずか40文字で表現したものが下記のものなんです。
昔から変わらずに、私たちによいことをもたらし続けているのがお香なのです。
「香十徳(こうじゅっとく)」は、11世紀の北宋の詩人黄庭堅(こうていけん)作で、一休禅師(あの有名な一休さん)により日本に紹介されたと言われているんですよ。
1,感格鬼神 | 感覚を研ぎ澄まし |
2,清淨心身 | 心身を清らかにし |
3,能除汚穢 | よく穢れを取り除き |
4,能覺睡眠 | よく眠りを覚まし |
5,静中成友 | 静けさの中に安らぎをもたらし |
6,塵裏偸間 | 忙しい時にも心を和ませる |
7,多而不厭 | 多くても邪魔にならず |
8,寡而為足 | 少なくても十分に足りる |
9,久蔵不朽 | 年月を経ても朽ちず |
10, 常用無障 | 常に用いても障りはない |
お香の持つ特徴をよく言い表していますよね。
お香の基本はここにある、と言っても過言ではないのです。
お香について、なにか疑問ができた時にはこの「香十徳」を眺めてみるとヒントになるでしょう。
お香の効果のうちリラックスできる種類のもの
お香は用途によって分けることができます
おもてなしのための「香り」
・高級線香と呼ばれるもの
・京線香と呼ばれるもの
・煙の少ないタイプのもの
・お焼香・塗香 などがあります
くつろぎの「香り」
リラックス効果があるものはこちらのお香です。
・一般的に手に入りやすいお線香やコーン型、渦巻き型の火をつけるタイプのもの
・みずみずしい花や木々のエッセンスを親しみやすい香りにブレンドしたもの
・銘香(めいこう)と呼ばれる香道で用いられる香木のうち、特別に名前が付けられたものを原料に作られたもの
・最近人気があるもので、原料に花や草木、実やフルーツなどを用いたもの
お仏前用としてはもちろんのこと、お部屋用として幅広く使用することができます。
纏(まと)うための「香り」
纏うとは、身につけたり巻き付かせたりするという意味です。
・香水やコロンとは違う趣の「匂い袋」に入れて楽しむもの
・匂い香は主に匂い袋に入れて楽しみます
・引き出しに入れて使う場合もあります
・防虫香は虫に忌避効果のある(白檀・桂皮・丁子・龍脳など)を用います
・衣類・書巻・軸物・毛筆・雛人形などの保管にしようするもの
「香り」を深める
香炉や炭、灰を使って練香や印香、香木の香りを愉しみます。
・印香(いんこう)ひいな香炉や電気香炉などの熱源を用いて愉しみます
・香木(こうぼく)灰・炭や香炉を用いて愉しみます
・練香(ねりこう)灰・炭や香炉を用いて愉しみます
・空薫(そらだき)香木・練香・印香などを愉しみます
・聞香(もんこう)文字通りに香りを「聞いて」愉しみます
「香り」のリラックス効果
リラックスを広辞苑で調べてみると
くつろぐこと。力をぬくこと。緊張をゆるめること。弛緩。
広辞苑第六版より
心身を楽にくつろいで、力を抜いて、緊張を取り除くことなんですね。
色々な種類や方法を使って香りを愉しみたいですよね♪
お気に入りの一品を取り出してきて、とっておきの香立てや香台、香皿や香炉を使いましょう。色やデザインから素材までいくつもの種類の中から選ぶことができます。きっとお気に入りが見つかりますよ。
お香の効果 浄化・開運・ストレス解消
お香の効果 浄化
きよめること。清浄・清潔にすること。
〔宗〕卑俗な状態を神聖な状態に転化すること。広辞苑第六版より
なにかの理由があって、その場所をふさわしい状態にしたい場合に「香り」を用いることがあるのです。
気分転換する場合の気分という文字には「気」という言葉が使われているんです。
リラックスする場合も「気」の部分をきれいな状態にしたいというニュアンスが含まれていると思いませんか?
その場所に流れている「気」を清らかにしたい場合にも香りの力が有効になるのです。
お香の効果 開運
運が開けること。幸運に向かうこと。「―のお守り」
広辞苑第六版より
幸運に向けたマインドは、リラックス効果によってほぐされて、より自然な状態に近づきます。ナチュラルでいることは、志を持って歩む人には有効なのです。平常心、等身大の心が道を開くのです。
お香の効果 ストレス解消
〔医〕種々の外部刺激が負担として働くとき、心身に生じる機能変化。ストレスの原因となる要素(ストレッサー)は寒暑・騒音・化学物質など物理化学的なもの、飢餓・感染・過労・睡眠不足など生物学的なもの、精神緊張・不安・恐怖・興奮など社会的なものなど多様である。 →汎適応症候群 →警告反応。
俗に、精神的緊張をいう。「―がたまる」広辞苑第六版より
最初に説明した「香十徳」の5番と6番にあるように「静けさの中に安らぎをもたらし」、「忙しい時にも心を和ませる」効果が香りの中にあります。「安らぎ」や「和み」は人を穏やかで笑顔にしてくれます。
芸術や音楽は、人やものなどに本質的な安らぎを与えてくれます。
それともうひとつ、「香り」も人に癒やしを与えてくれるのです。
まとめ
人間の五感のひとつに「嗅覚」があります。
人が生きていく中で、大切な能力ですよね。
この部分に働きかけてリラックス効果を与えてくれる「香り」について見てきました。
私たちの生活の中で、あちこちからかかってくる圧力がストレスを作り出すのです。
ある人は上手に対応できますが、ある人にはうまく対応できない場合がありますね。
このような場合に「香り」が有効に作用することがあるのです。
お香を入れた容器から、お香とお香立て、お香皿を取り出します。
優しく火を付けて、立ち上る煙のゆくえを追いかけるのも良いでしょう。
ひとつひとつの動作がリラックスへと導いてくれるようです。
あなたにも「安らぎを得られる時間」が必要ですよね。
お気に入りの香りとぜひ出会うことが出来ますように。
花世界シリーズの中から特に人気の高い3種類の香りを選びました。
華やかでいてしっとりとした香りの世界を、季節や気分にあわせてお楽しみください。
緑色…サンダルウッド(スター)
赤色 …ローズ(ローヤル)
紫色 …ラベンダー(エコー)
香老舗 松栄堂
もうひとつ、参考にしたサイトはこちらです
香道:香りを聞く-日本の良いもの・美しいもの
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