もうすぐお月見ですね。
十五夜にはキレイなお月様を見ながらだんごを食べて、ススキを飾る…というイメージですが、なぜそうするのか、お月見の由来って気になりますよね。
実は、お月見の由来には中国の風習である『中秋節』が関係してくるんです。
また、お供え物として有名なだんごやススキにも、月への感謝や魔除けなど、それぞれ意味があるんですよ。
それでは、お月見について詳しくご説明していきますね!
お月見の由来は中国!?十五夜に行う意味って?
実は、お月見についての明確な由来は未だ分かっていません。
中秋節というのは、旧暦の8月15日に、月餅という月に見立てたお菓子食べながら、月見をすること。
2008年からこの中秋節が祝日に加えられるほど、中国では大事な日なんですね。
中秋節のはじまりは、昔、中国の皇帝が旧暦の8月15日に、音楽を奏でながら月に豊作を祈ったことでした。
それが民衆の間に広まり、いつしか風習として行われるようになったんですよ。
そんな中秋節が日本へ伝わったのは、奈良~平安時代のことです。
もともと日本では、神様へ秋の収穫を感謝する祭りが行われていました。
その祭りと中秋節が混ざって、お月見が生まれたというのが一番有力な説なんです。
中国の風習と日本の風習が合体して、今に伝わる風習となった…というのはよくある話ですもんね。
昔の日本では、月を神聖なものとして崇めていたので、中秋節という風習は受け入れやすかったのでしょう。
また、お月見は十五夜に行いますよね。
十五夜は中秋の名月とも呼ばれていますが、中秋の名月とは、その名のとおり秋の真ん中の月という意味です。
旧暦の秋は7月~9月なので、真ん中は8月ですよね。
さらに、8月の真ん中はちょうど15日。
ということで、旧暦の8月15日が中秋の名月=十五夜ということになります。
お月見を十五夜に行う意味としては、中秋節が旧暦の8月15日だというのも理由ですが、この旧暦の8月15日というのが、気候がちょうどよく、雲が少なくて月が見やすいんです。
旧暦の8月15日というのは、実はお月見をするのにピッタリな時期だったんですね。
だんごとススキをお供えするのには、こんな意味がある!
お月見といえば、だんごとススキが思い浮かびますよね。
実は、二つともちゃんとお供えする意味があるんです。
【だんご】
実は、もともと里芋がお供えされていたんです。
里芋は秋が旬ですもんね。
ただ、だんだんと里芋からお米をつかっただんごへと変わっていきました。
真っ白で丸いだんごは、満月に見立てており、月への感謝を表しています。
・満月が1年に12回あるから12個(うるう年の年は13個)
・お月見を行うのが十五夜だから15個
というのが主流のようです。
だんごはピラミッドのように積んでお供えしますが、一番上のだんごが霊界とつながっているという言い伝えもあるんですよ。
【ススキ】
実は、ススキって秋の七草の一つなんですよ。
本来なら七草すべてをお供えするべきなのですが、すべて揃えるのは大変なので、代表でススキのみをお供えするというのが一般的です。
また、月の神様は稲穂に宿るとされていますが、お月見の時期に稲穂はないんですよね。
なので、似たススキを代用して、神様の宿る場所を作っているんです。
他にも、ススキには魔除けの力があり、お月見のときに飾ったススキを飾っておくと、その一年は健康に暮らせるともいわれているんですよ。
そういった理由から、秋の七草の代表としてススキが選ばれたんですね。
何気なく飾っていただんごとススキですが、月への感謝や、一年の健康を祈る大事なお供えだったとは驚きです。
せっかくきちんとした意味があるので、ぜひ二つとも揃えてお月見をしたいですね!
まとめ
お月見の由来が中国にあった、というのは、日本の歴史をみれば納得できますよね。
また、だんごやススキも、それぞれ意味のあるお供え物でしたね。
うちも毎年、十五夜にはお月見をしていますが、お供え物はつい忘れがちになってしまうんですよね…。
ですが、今年はしっかり二つとも用意して、意味のあるお月見にしたいと思います。
ちなみに、今年の十五夜は9月13日(金)ですよ。
お供え物を忘れずに用意して、ぜひ由来を思い出しながらお月見を楽しんでくださいね。
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