毎年多くの人が待っているボジョレーヌーボーには、様々なキャッチコピーが付いていますね。
キャッチコピーは、商品のアピールに重要な要素です。
そのため、ボジョレーヌーボーに付くキャッチコピーにも、販売者たちの並々ならない気迫が感じ取れます。
歴代のキャッチコピーに触れ、ボジョレーヌーボーをより理解してみませんか?
絶賛の嵐!?ボジョレーヌーボーのキャッチコピーを一覧にしてみた!
ボジョレーヌーボーのキャッチコピーは、本場フランスの食品振興会「SOPEXA」によって発表されるワインの出来から作られます。
ワインの評価を日本の販売業者や輸入業者がアレンジして、売れやすいようにインパクトのあるキャッチコピーにするのだそうです。
この記事ではSOPEXAと日本の業者が作ったそれぞれのキャッチコピーを、遡れるだけ一覧にしてみましょう。
歴代のキャッチコピーを見比べてみるのも、きっと楽しいはずです。
1983年
SOPEXA(以下SO):「?」
日本の業者(以下日本):「これまでで一番強くかつ攻撃的な味」
1985年
SO:「?」
日本:「近年にない上物」
1992年
SO:「?」
日本:「過去2年のものよりフルーティーで、軽い」
1995年
SO:「?」
日本:「ここ数年で一番出来が良い」
1996年
SO:「?」
日本:「10年に一度の逸品」
1997年
SO:「?」
日本:「まろやかで濃厚。近年まれにみるワインの出来で過去10年間でトップクラス」
1998年
SO:「10年に一度の当たり年」
日本:「例年のようにおいしく、フレッシュな口当たり」
1999年
SO:「品質は昨年より良い」
日本:「1000年代最後の新酒ワインは近年にない出来」
2000年
SO:「出来は上々で申し分のない仕上がり」
日本:「今世紀最後の新酒ワインは色鮮やか、甘みがある味」
2001年
SO:「ここ10年で最高」
日本:「ここ10年で最もいい出来栄え」
2002年
SO:「色付きがよく、しっかりとしたボディ」
日本:「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄えで1995年以来の出来」
2003年
SO:「並外れて素晴らしい年」
日本:「110年ぶりの当たり年」
2004年
SO:「生産者の実力が表れる年」
日本:「香りが強く中々の出来栄え」
2005年
SO:「59年や64年、76年のように偉大な年の一つ」
日本:「タフな03年とはまた違い、本来の軽さを備え、これぞ『ザ・ヌーボー』」
2006年
SO:「とてもうまくいった年」
日本:「今も語り継がれる76年や05年に近い出来」
2007年
SO:「果実味が豊かでエレガント」
日本:「柔らかく果実味豊かで上質な味わい」
2008年
SO:「フルーツ、フルーツ、フルーツ」
日本:「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
2009年
SO:「数量は少なく、完璧な品質。桁外れに素晴らしい年」
日本:「過去最高と言われた05年に匹敵する50年に一度の出来」
2010年
SO:「果実味豊かで、滑らかでバランスの取れた」
日本:「2009年と同等の出来」
2011年
SO:「3年連続で、偉大な品質となった」
日本:「100年に一度の出来とされた03年超す21世紀最高の出来栄え」
2012年
SO:「心地よく、偉大な繊細さと複雑味のある香りを持ち合わせた」
日本:「偉大な繊細さと複雑な香りを持ち合わせ、心地よく、よく熟すことができて健全」
2013年
SO:「繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ」
日本:「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」
2014年
SO:「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」
日本:「太陽に恵まれ、グラスに注ぐとラズベリーのような香りがあふれる、果実味豊かな味わい」
2015年
SO:「記憶に残る素晴らしい出来栄え」
日本:「過去にグレートヴィンテージと言われた2009年を思い起こさせます」
2016年
SO:「エレガントで、魅力的なワイン」
日本:「エレガントで酸味と果実味のバランスの取れた上品な味わい」
2017年
SO:「?」
日本:「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい」
2018年
SO:「しっかりとして味わい深く、同時に滑らかで複雑」
日本:「理想的な条件の元、素晴らしいヴィンテージへの期待高まる」
2019年
SO:「有望だが、生産者のテクニックが重要な年」
日本:「バランス取れた味で、適度な量と高い品質のワイン」
2020年
SO:「太陽のヴィンテージ。素晴らしい仕上がり」
日本:「極めて早い成熟と乾燥した夏による究極のミレジム(ヴィンテージ)」
まとめ
1983年から2020年まで、集められる限りのボジョレーヌーボーのキャッチコピーをご紹介しました。
ボジョレーヌーボーというワインを表現するのには、実に複雑な言い回しが使われていることがよく分かります。
ちなみに日本の業者が決めているキャッチコピーで、こちらに挙げたのはほんの一例です。
業者ごとにボジョレーヌーボーのキャッチコピーを決めているので、有名なキャッチコピー以外にもいくつかあるようです。
しかしフランスの食品振興会の発表が元になっているので、どのキャッチコピーも似たような感じになると言われています。
来年は一体、どんなキャッチコピーが生まれるのでしょうか?
毎年11月を心待ちにして、予想してみるのも楽しいですね。
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