晩秋になると柚子が旬を迎えますね。
柚子の特徴である爽やかな香りは料理やスイーツだけでなく、柚子湯など食べ物以外でもよく活用されています。
しかし柚子を使う人の中には果汁だけ使って皮は捨てている、もしくは皮だけ使って中身は捨てている、なんて人もいるのではないでしょうか?
実は柚子は果肉や皮にはもちろん、その種にも健康面・美容面に効果のある成分が豊富に含まれているんです。
だから柚子は無駄なく全て使い切らないともったいない果物なんですよ。
今回は「今までなんとなく柚子を使ってきたけど、効能についてはよく知らないなぁ」というあなたに向けて、柚子の効果や効能、さらには柚子の効果的な活用法も合わせてご紹介します。
この記事を読むことで柚子を余すことなく使い切ることができるようになりますよ。
まずは柚子の基礎的な知識から
柚子はミカン科ミカン属の常緑植物で、ミカンやレモンなど柑橘類の仲間です。収穫時期により呼び方が変わり、8~9月の未成熟なものを「青柚子」、晩秋の成熟したものを「黄柚子」と呼びます。
原産は中国の揚子江上流だと言われていて、奈良時代には日本でも栽培されていました。
日本での主な産地は四国地方(高知県、徳島県、愛媛県)です。国産柚子の8割近くはこの3県で生産されており、今では消費量・生産量ともに日本が最大。現代の日本人によく親しまれているのがわかりますね。
名前の由来も中国から来ており、中国語の「柚の実(ゆのず)」と呼ばれていたのが日本で「柚子(ゆうずい)」となり、それが現在の「柚子(ゆず)」となったようです。
ちなみに柚子の花言葉は「健康美」。
これから詳しく紹介しますが、美容・健康成分が豊富に含まれている柚子にはピッタリの花言葉です。
柚子に含まれる主な栄養素
柚子には美容・健康に効果のある栄養素が豊富に含まれています。
果肉・皮・種など場所によって含まれる栄養素の種類や量は異なりますが、今回はその中でも代表的な3つの栄養素をご紹介します。
1. ビタミンC
柚子の代表的な栄養素であるビタミンCは果肉よりも皮に多く含まれます。その量はなんとレモンの3倍!柑橘類の中でもトップクラスという驚きの含有量です。
2. 有機酸(クエン酸・リンゴ酸など)
クエン酸は柑橘類に含まれる、「すっぱい」と感じる酸味の部分です。クエン酸やリンゴ酸などの有機酸には疲労回復効果やカルシウムの吸収を助ける働きがあります。
3.ペクチン
種の表面のヌルヌルした部分にはペクチンという水溶性の食物繊維が含まれています。ペクチンには血中コレステロールを減らす効果や下痢や便秘を予防する効果などが期待できます。
柚子の主な効果・効能
柚子に豊富に含まれる栄養素により期待できる主な効果・効能には以下の4つがあります。
2. 疲労回復
3. 整腸作用
4. 美肌などの美容効果
それでは詳しく解説していきます。
1. 免疫力アップ
豊富なビタミンCの効能により免疫力が向上し、風邪の予防と症状の改善に期待できます。
またビタミンCには抗酸化作用もあるのでガンや動脈硬化の予防、老化防止にも有効です。
2. 疲労回復
クエン酸やリンゴ酸などの有機酸に疲労回復効果が期待できるのは、有機酸に体内の疲労物質を分解する働きがあるからです。
リンゴ酸がクエン酸の働きを活発化することで疲労回復を促すだけでなく、肉体疲労を軽減する効果もあると言われています。
3. 整腸作用
ペクチンには整腸効果があり、下痢や便秘を予防する効果が期待できます。
また血中コレステロールを減らす効果もあるので動脈硬化・心筋梗塞・心臓病などの予防にも効果的です。
4. 美肌などの美容効果
ビタミンCには抗酸化作用による老化防止、美白効果、シミを薄くする効果、肌のたるみ防止効果など、さまざまな美容効果があります。
さらにペクチンは保湿効果があり、化粧水や乳液にも使用されています。
柚子だけでこれらすべての美容効果が期待できるのはとても嬉しいですよね。
柚子の効果的な活用法
ここまでの説明で柚子にさまざまな美容・健康効果があることをわかっていただけたと思います。
ここからは柚子を効果的な活用法をまとめました。
簡単なものばかりですので是非試してみてくださいね。
1. 食べる
やっぱり食べるのが一番簡単、そして効果的な柚子の活用法です。
・すりおろして香りづけに使う
・柚子胡椒を手作りしてみる
など、食べ方にもいろいろあります。
柚子は酸味が強いのでそのまま食べるのにはあまり向きませんが、ハチミツ漬けや柚子茶であれば食べやすいのでおすすめです。
2. 柚子湯に入る
日本には江戸時代から冬至に柚子湯に入る風習があります。
柚子湯に入ることで血行促進効果による風邪の予防や、お湯に溶け出したビタミンCによる美肌効果が期待できます。
「冬至に柚子湯に入ると風邪を引かない」というのも、あながち迷信ではなさそうですね。
3. 化粧水にする
これまで散々説明してきた柚子の美肌効果。
これを一番効果的に引き出す方法はやはり柚子を化粧水にすることでしょう。
「化粧水を手作りするなんてなんだか難しそう…」と思う方も多いと思いますが、柚子の種を焼酎に漬け込むだけで意外と簡単に作ることができるんですよ。
肌に合わない方もいると思いますので使用前には必ずパッチテストを行ってくださいね。
まとめ
柚子にはビタミンC・クエン酸やリンゴ酸などの有機酸・ペクチンなど、美容面・健康面に効果のある栄養素が豊富に含まれています。
お肌とお腹に優しい成分がたっぷりなんですね!
特に女性に必要な効果がいっぱい期待できるんです!
からだの内側からも外側からも、必要な成分をもたらしてくれるんですね。
有り余るほどいっぺんにいただく、なんてことがありますよね。
上手に活用したいですね。
今回ご紹介した食べ方や、柚子湯、化粧水にする方法などを上手く活用して、ぜひ一度柚子を丸ごと使い切ってみてくださいね。
コメント