からだと水はとても重要な関係にありますよね。
少しの水分がヒトのからだに不足すると、人体に与えるダメージが大きくなるのですね。
今回は、ヒトのからだに注目して、水分補給のメカニズムに焦点をあててみました。
脱水になるとヒトのからだに大きなダメージが及ぶことをお知らせします。
水分補給が、私たちの生活にどれだけ大切なのかということを皆様に理解してほしいのです。
人間のからだは、いつも一定量の水分が必要なのです
汗や尿となって、からだから排出された水分量と、同じ量の水分を摂取できればヒトのからだは健康な状態なのです。
からだの水分量は、プラスマイナスゼロが理想なのですね。
血漿浸透圧
この時の血漿浸透圧(けっしょうしんとうあつ)は一定に保たれています。
難しい言葉が出てきました。ここが大事なポイントです。
血漿(けっしょう)とは、血液から血球(赤血球・白血球・血小板)を除いたものです。血漿浸透圧は何の濃度に影響されているかというと、ナトリウムの濃度です。野菜に塩を振ると水分が出てくるのは、ナトリウム濃度を薄めようとする野菜の浸透の働きです。
出典:ハテナース
ヒトのからだは水分量が不足すると、血漿浸透圧が上昇するのです。
血漿浸透圧が上昇すると、血液中のナトリウム値が濃くなります。
血液がドロドロになって流れが悪くなるのです。
ヒトのからだは、上昇したナトリウム値を薄めようと反応します。
このメカニズムは、血液中でナトリウムが濃くなったことを脳が察知し、脳から「濃くなったナトリウムを薄めなさい」と「口が渇くように」といった司令が出ます。そうなると、喉が渇いて水が欲しくなるのです。
ここで水分補給ができると良いのです。
抗利尿ホルモン
ところが、水分補給がしっかり出来ないと、ヒトのからだの中では次の手を使うのです。
次の手は、抗利尿ホルモンが分泌されることなのです。
抗利尿ホルモンは、下垂体後葉から放出されて、腎臓に働きかけ、水の再吸収を行うことによって、体内の水分量を調節しています。
参考:ナースプレス
抗利尿ホルモンは、ナトリウム値を薄くしようと、血管内に水分が留まっているように働きます。血をサラサラにしようと働くのです。そうすると、尿の量が減ってくるのです。その分、血液の量が増加するのです。
血液の量が増加すると、からだの隅々まで血液が届くように、心臓が一生懸命働きます。そうなると、心拍出量が増え、血圧が上がり、高血圧になります。
水分補給が充分にできないと、血液がドロドロになり、血圧が上がり、困ったことが色々と出てくるのです。
特に、健康にかかわる問題が出てきたり、重大な事故が発生する危険があるのです。
熱中症のリスク
脱水時、特に喉が渇いたと感じた時には、すでに脱水している状況なのです。
このまま水分補給を行わないと、脱水による血液の濃縮のために、循環不全が起きます。ほかにも多様な障害の発生が予測されます。
暑さ対策と水分補給で、大部分の熱中症を防ぐことができるのです。
特に暑い季節には、昼間の熱が残っている夜間に注意が必要です。熱帯夜は要注意です。
さらに熱中症は、プールを利用したスポーツや、ユニフォーム・プロテクターなどを身に着けて行うスポーツには、本人が思っているよりも発汗があるので、要注意です。
熱中症はこちらの記事もご参考に!
こまめな水分補給は熱中症の予防に有効なのです。
脳梗塞のリスク
脳梗塞は、脳の血管が詰まったり狭くなったり、脳の組織が壊れたり壊れそうになったりする状態を言います。日本人の死亡原因の上位になっています。
さらに、後遺症が残ることも多く、要介護になるケースも多いのです。
発症時間で1番多いのは、夜間から早朝にかけてです。寝ている間に水分補給ができないための脱水が発症の要因とも言われます。
脳梗塞の予防にはこまめな水分補給が有効なのです。
心筋梗塞のリスク
心筋梗塞は、血液のドロドロから始まっている動脈硬化が要因となり、これに脱水状態が加わって血栓が発生したことで心筋梗塞にまで至るケースがあります。
心臓に負担がかかる前に、適切な水分補給で健康を維持したいものです。
まとめ
水分補給の重要性は、年齢が少ないほどに意識できないのですね。
子どもが遊びに熱中するあまりに喉の渇きが察知できないように、知らず知らずのうちに脱水の症状が進んでいることを理解できないケースが多いのですね。
特に暑い季節には毎日のように脱水による事故が報道されます。
普段から意識して、水分の補給が充分に出来るようにしたいものです。
カラダの抵抗力が小さい子どもや高齢者に、適切な水分補給ができるようにと願っています。
健康に毎日にを過ごすことが出来ますように。本気で願っています。
この記事は下記のサイトを参考にしました。
「健康のため水を飲もう」推進運動 |厚生労働省
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