子どもが小学生にもなると、夏休みに何か工作の宿題があるかもしれません。
工作好きな方ならアイデアも豊富かもしれません。
そうでない人は、どのように子どもにアドバイスしたらいいか迷ってしまいますね。
そんな方のため、小学生でもできる簡単な工作をご紹介します。
ぜひ、夏休みの工作の参考にしてみてくださいね。
夏休みの工作は小学生なら何を作る?難易度別アイデア3選!
たかが夏休みの工作と言えど、せっかくなら「おっ!」と思ってもらえるのを作りたいですね。
最近では市販の工作キットも見かけますが、今回は手作りに限ってご紹介します。
初級編:スノードーム
夏なのにスノードーム?という感じですが、中に入れるものを変えるだけで夏っぽいイメージにもなります。
この工作は、何といってもその簡単さが特徴。
作業よっては、大人の方が少し手伝ってあげてもいいかもしれません。
材料
空き瓶
スノードームの中身
ラメやスパンコール など
前準備
空き瓶は、できれば熱湯消毒しておきましょう。
まず、瓶のふたにスノードームの中身を貼り付けます。おそらくプラスチックの素材になると思いますので、瞬間接着剤やグルーガンが良いでしょう。一度瓶の蓋をしてみて、スノードームにしたときにちゃんと見えるかチェックもしてくださいね。
(素材が沈みこんで見えるようなら、蓋の上にスポンジを敷くなどして底上げしてください)素材が蓋にしっかりと付いたら、瓶にラメやスパンコールなどを入れて水を張ります。このとき、水には液体の洗濯のりを加えます。そうすることで、水に粘りが出て一緒に入れるラメなどの飾りがゆっくりと舞うようになるのです。割合としては、水7:のり3というところ。蓋を閉めたときに気泡が入っては、せっかくのスノードームが台無しです。
いっそあふれたのを拭くくらい、水分は瓶いっぱいにするのがきれいに作るコツですよ。
それさえ気を付ければ、工作は完成です。
もっと凝りたいなら、洗濯のりの代わりに、ドラッグストアなどで買えるグリセリンを入れる方法もあります。
グリセリンのほうが、洗濯のりよりもよりクリアな見た目になるようです。
グリセリンを使うなら、全体量の5%ほどがちょうどよいようです。
また、中身は水なのでいつかは腐ってしまいます。
使用する瓶を消毒しておくのは、少しでもその速度を遅らせるためです。
長く楽しみたい場合には、精製水を使うことをおすすめします。
中級編:キャンドル
市販のろうそくを溶かして、自分好みのおしゃれなキャンドルを作ってみませんか?
溶かす工程が危ないので、中学年向けの工作としておすすめです。
材料
ろうそく
クレヨン
空き缶
溶かしたろうを固める容器
ろうそくは割るかカッターで削るなどして細かくし、空き缶(口の広いもの)に入れます。色付け用に、好みの色のクレヨンを削っておきます。鍋に湯を沸かし、空き缶を湯せんしてろうそくを溶かします。缶が熱くなりますので、やけどにはご注意ください。ろうが溶けると、ろうそくの芯(白い紐)が出てきますので、これは取り出してまっすぐにしておきましょう。これは、新しく作ったキャンドルの芯になります。
どれくらいの大きさにするかによりますが、長いようなら切っておきましょう。
溶けたろうの中に用意しておいたクレヨンを加え、色がまんべんなく混ざるように割りばしなどで混ぜます。
ろうが液体のうちに、キャンドルにしたい容器に流し入れます。
固まらないうちに芯を差しこみ、しっかり固まれば完成です。
もっと凝りたい場合には、夏休みに海水浴で拾った貝を容器にキャンドルを作ってはいかがでしょう?
かなりおしゃれ度の高い工作になるかと思います。
また、ろうが固まる前にビーズなどを散らしても可愛らしいですよ。
上級編:紙粘土
紙粘土を手作りしてみませんか?
工程に少し手間がかかるのと、作った紙粘土でさらに何か作らないと意味がないので上級生向けです。
材料
新聞紙(またはトイレットペーパー)
でんぷんのり
バケツ
ストッキング
作り方
まずは、新聞紙を細かくちぎるところから始めます。
作りたいものの大きさにもよりますが、新聞紙の分量は3枚ほどから始めてみましょう。
新聞紙ははさみで切るのではなく、手で細かくしていきます。
細かくした新聞紙はバケツに入れ、水かぬるま湯を注いでよく混ぜます。
新聞紙が水を吸ってどろどろしたものになれば、混ぜ終わりの合図です。
どろどろになったものを、ストッキングに入れて水気を絞っていきます。
しっかりめに絞ったほうがいいでしょう。
絞った新聞紙にでんぷんのりを入れ、よくこねていきます。
新聞紙3枚に対して、工作用のでんぷんのりを1本入れるくらいです。
作る量が多い場合には、洗濯用のでんぷんのりを使うと費用が安くで済みますよ。
紙粘土は、これで完成です。
あとはこれで何か作ってみたり、空き缶や空き瓶に張りつけて貯金箱などを作ってもいいでしょう。
出来上がりの紙粘土は灰色ですが、乾いてから色を塗ればきれいに発色します。
また、新聞紙の代わりにトイレットペーパーを使えば、最初の紙を細かくする過程がぐんと楽になります。
水に溶けやすいので分量が必要になりますし、水切りの工程では新聞紙よりもしっかり水を絞らなくてはなりません。
夏休みだけではもったいない!?工作をやるとこんないいことが!
小学生に限らず、子どもに工作が勧められるのはなぜなのでしょうか。
工作することで、子どもの身に着くいいこととは?
●集中力が増す
工作をすることは、楽しみながら集中力を鍛える訓練にもなります。
集中力はどんなことにも必要ですが、これを伸ばしてやるのはなかなか難しいこと。
工作は、子どもにとって苦痛のないトレーニングのようなものなのです。
●工夫することを覚える
何か作りたいものがあって、どうすればそれを完成させることができるか。
工作をやることで、ゴールにどうやって近付くことができるか考えることができます。
どんな材料が必要で、どのような道具を使えばいいのか。
この道具をどのように使うと、やりたいことができるようになるのか。
工作をする過程で、子どもは工夫することを自然に学んでいくことができます。
●素材の扱いを覚える
工作には、様々な素材の材料を使うと思います。
硬いもの、柔らかいもの、ざらざらしたもの、すべすべしたもの。
いろいろな特徴を持った素材を知ることは、その扱いを知ることにもなります。
たとえば、子どもに卵を割らせてみたらどうなるでしょう。
初めて割るときには力の入れ具合が分からずに、ひびを入れられなかったり、逆につぶしてしまったり。
そのうちに、どのくらいの力で扱えば卵を上手に割ることができるか分かるようになりますよね。
工作で素材を知るということは、そういうことなのです。
このように、工作は子どもが成長するうえでとても重要であるということが分かります。
夏休みだけといわず、普段から積極的に取り入れたいものですね。
とはいえ、自分は工作が苦手なのでどのように指導してやればいいか…。
そんなお悩みがある方は、外に目を向けてみましょう。
最近では、親子で参加できる工作イベントなども多いです。
親子で一生懸命取り組むことは、きっといい思い出になるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
毎年の夏休みに、小学生のお子さんの工作に悩んでいる方は参考になりましたでしょうか?
私は工作が好きな子どもだったので、自身も親も、そういう悩みはなかったように思います。
今回ご紹介したキャンドルと紙粘土は、私自身も小学生のときに作ったものです。
楽しかった思い出があるので、息子が小学生になったら一緒にやってみたいと思っています。
工作をすると、まず手先は器用になります。
小学生のときの工作が効いたのかは分かりませんが、大人になった今でも手先を使った手仕事が好きです。
できればやらせたいけど、子どもによってはまったく興味を持てない子もいるでしょう。
それを無理強いしても、いいことはありません。
そんな子でも興味を持てる工作とは何だろうか。
それを一緒に考えるだけでも、意味のあることではないかと思います。
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