潮干狩りの楽しみといえば、取ってきたアサリを食べることですよね。
ご存知だと思いますが、アサリは砂抜きをしなければ食べられません。
しかし、いざ砂抜きをするとなっても、どうやればいいの?という方もおられるでしょう。
今回は、潮干狩りで取ったアサリの砂抜きのコツ、そして美味しい食べ方をご紹介します。
シーズン前に、予習をしておきませんか?
潮干狩りのアサリを美味しく食べるコツは砂抜きにあり!3つの方法とは?
潮干狩りで取ったアサリを美味しくいただくには、どんな食べ方がいいでしょうか?
それ以前に、下処理である砂抜きをうまくやることが、何よりのコツだったりします。
砂抜きの方法は、主に3つあります。
1:海水/食塩水による砂抜き
アサリを海水か食塩水に浸けて砂を吐かせる方法です。
これは、一番よく聞く砂抜き方法ですね。
我が家でも、アサリを食べるときはこの方法で砂抜きを行っています。
潮干狩りに行ったときに、可能なら現場の海水を持って帰りましょう。
それが砂抜きのコツです。
アサリの量にもよりますが、海水の量は貝がひたひたに浸かる程度でOKです。
念を入れて砂抜きをしたいなら、2回分ほどの量があればいいですよ。
海水がない場合には、3%の食塩水を作ります。
3%なんてややこしいですが、水500mlに対して塩大さじ1でだいたいその濃度になります。
貝は、水に浸ける前にしっかりとこすり洗いをします。
市販のアサリと違い、潮干狩りで取ったアサリは食中毒の菌を持っていると言われているからです。
また、貝の表面に付着した汚れを落とす意味もあります。
菌による二次感染を防ぐためにも、アサリを台所で洗うのは避けましょう。
屋外の水道などで洗うことをおすすめします。
こすり洗いは、どの砂抜き方法を選んでも必ず行いましょう。
洗ったアサリは、あれば四角いザルに重ならないようにあけます。
ザルがいいのは、一度吐いた砂が下に落ちるようにです。
重なって入れると、上の貝が吐いた砂を下の貝がまた吸ってしまうことがあります。
この状態のアサリに、ひたひた程度の海水/食塩水を注ぎます。
水は、多すぎても少なすぎても砂抜きがうまくいかないといいます。
貝がちょうど浸るかどうかくらいが、効率的に砂を吐かせる水量なんだそう。
あとは新聞紙などをかぶせて暗くし、5時間ほど待てば完了です。
明るい場所や温度の低すぎる冷蔵庫などに置くと、アサリがうまく砂を吐いてくれません。
1晩置くなら冷蔵庫ですが、翌日の朝には出しておくといいでしょう。
この方法の利点は、放ったらかしで砂抜きができることです。
その反面、時間がかかるのが難点ですね。
2:お湯で行う砂抜き
お湯といっても熱湯ではなく、50℃のものです。
この温度が重要で、これより低温だと雑菌の繁殖を促すことになり、60℃にもなると出汁が出てしまうのです。
温度管理をうまくやるのが、このやり方のコツのようです。
アサリはまずこすり洗いをして、菌や汚れを落とします。
洗ったアサリを、あとは50℃のお湯に5分漬けるだけなのです。
塩水を使う砂抜きが何時間もかかるのに対し、こちらの方法はたった5分!
最強の時短技ですね。
驚異的な手軽さが魅力の砂抜き方法ですが、コツである温度管理が意外に難しいようです。
温度調節をしっかりすることが、うまく砂抜きするコツなんです。
しかも、50℃といえばお風呂よりも高い温度ですよね。
そんな中にアサリを放り込んでしまうのは、少しかわいそうな気もしますね。
3:直洗いによる砂抜き
貝を開けて、直接水で洗う方法もあるのです。
こちらは手間がかかりそうですが、砂を直接目で見て取り除けるので、確実性はありそうですね。
すぐに食べたいときにも重宝する方法かもしれません。
やり方は説明するまでもありませんが、アサリを開いて中を流水で洗うだけです。
貝を開くのには、小さなナイフ(貝開き専用のものもあります)が使いやすいですよ。
ただ、作業に慣れるには時間がかかる可能性もありますね。
以上のように、潮干狩りで取ったアサリの砂抜きには、だいたい3つの方法があることをご紹介しました。
自分のできそうなものを選んで、ぜひトライしてみてくださいね。
砂抜き後には!アサリを美味しく食べる調理方法3選!
砂抜きが完了したら、いよいよどのようにして美味しく食べるかを考えましょう。
我が家でも、シーズンになるとアサリを食べる機会が増えます。
一番多い食べ方は味噌汁ですが、さすがにいつもこれでは飽きてしまいます。
アサリは、ずばり出汁が命!
美味しいエキスを一滴残らず食べる方法を、いくつかお教えしましょう。
●ジャガイモと酒蒸し
酒蒸しも、アサリの定番の食べ方のひとつですね。
ここにジャガイモを加えると、アサリの出汁を吸ってくれて美味しくいただけます。
ジャガイモはレンジで加熱するなどして、あらかじめ調理しておきます。
アサリは普通の酒蒸しにしてもいいですし、ワインとにんにく、最後にバターという洋風酒蒸しにしても。
アサリの出汁の出たところにジャガイモを加え、さっと混ぜたら出来上がりです。
●クラムチャウダー
アサリ以外はせいぜいネギを入れるくらいの味噌汁に比べ、野菜もたくさん取れるのでおすすめです。
シチューに入れるような野菜を食べやすい大きさに切り、まずは火を通します。
ある程度火が通ったらアサリを加え、最後にシチューのルウを溶かせば完成です。
●簡単パエリア風
いつもの食べ方に飽きたら、なんちゃってパエリアはいかがですか?
お米をいつもように洗い、ザルにあげておきます。
ソーセージや、にんじん・玉ねぎのみじん切りを用意します。
お釜に米を戻し、あればトマトジュース(100mlくらいかな…)を入れて、通常よりほんの少し水を少なめにします。
そこへコンソメと具材、アサリを載せ、あとは普通に炊くだけです。
炊き上がりの香りには、本当に食欲がそそられます!
ぜひお試しくださいね。
まとめ
息子が保育園に行くようになり、お友達のママからアサリをいただくようになりました。
ご主人が潮干狩り好きなのですが、取りすぎていつも食べられないから…とのこと。
その方は海から徒歩2~3分という場所に住んでいらっしゃるので、砂抜きは海水で行うらしいです。
今回潮干狩りで取った貝の砂抜き方法をご紹介するにあたって、私自身もとても勉強になりました。
結婚して海辺の街に住み始めて以来、アサリを食べる機会は増えました。
しかし、砂抜きの方法って意外に分からないもので、何となくでやってうまくできなかったことも多く…。
適当にやっては砂の吐き具合もよくないし、それが結果的に食べたときの良し悪しにつながるわけです。
せっかくうまみたっぷりの貝を食べても、ジャリッとしたらがっかりですよね。
砂抜きの方法を分かっていれば、もう何も心配はいりません。
あとは潮干狩りでたくさん貝を取ってきて、美味しく食べればいいだけですから!
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