クリスマスにチキンを食べるのはなぜなのか知ってました?

この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク


クリスマスといえば、やっぱりチキン!

ファストフード店、コンビニ、それとも手作り?

クリスマスが来ると、毎年ワクワクしてしまいますね。

ところで、クリスマスになぜチキンを食べるのか考えたことはありますか?

どういう意味があって、クリスマスにチキンを食べるのでしょう。

今回はその謎に迫ります!

スポンサーリンク

何となく食べてはいたけど…クリスマスにチキンが定番なのはなぜ?


仏教もキリスト教も関係なく、クリスマスにチキンを食べるのは定番化しつつありますね。

なぜクリスマスにチキンを食べるようになったのか?

それには、実は歴史があったのです。

●クリスマスには七面鳥

日本のクリスマスではチキンが定番ですが、クリスマスのお祝いといえば七面鳥ではと思いませんか?

クリスマスとは、イエス・キリストの誕生日です。

おめでたい日にご馳走を食べるのは、どの文化にも見られることですよね。

キリスト教圏では、そのご馳走が七面鳥だったのです。

クリスマスのご馳走に七面鳥が選ばれた理由は、主に2つ挙げられます。

1つ目は、いつもの肉の代わりにという説です。

元々中世ヨーロッパにおいては、お祝いのご馳走として豚や羊を食べていたといいます。

アメリカを開拓する時代になり、アメリカ本土でそれらの家畜を得るのは難しくなったのです。

一方七面鳥はアメリカにたくさんおり、そのために今までの肉の代わりに食べられることになったとのこと。
また七面鳥は体も大きく、食べ応えがあることからもクリスマスのご馳走に上るようになったそうです。

もう1つは、先住民から贈られたという説です。

開拓時代に困窮していたヨーロッパ人に対し、食料を得るすべを心得ていた先住民が分け与えたといいます。

ここから、お祝いの時に七面鳥を焼き、神に感謝を捧げる風習が根付いたとも言われています。

クリスマスを祝う文化は、明治以降に日本でも定着してきました。

しかし、当時の日本で七面鳥を手に入れるのはかなり難しいことでした。

そのために、手に入りやすい鶏肉にシフトしていったのです。

●ケンタッキー・フライド・チキンが流行らせた

日本では七面鳥が手に入りにくかったために、チキンで代用したというのは事実です。

ところで、クリスマスにはフライドチキンを食べることが多いですよね。

クリスマスのご馳走は、七面鳥を焼いたものだったはずです。

クリスマス=フライドチキンをより決定的にしたのには、あるお店の存在があったからに他なりません。

そう、ケンタッキー・フライド・チキンですね!

ケンタッキーが日本にやって来たのは70年代。

骨付きチキンを手で食べるというスタイルは、それまでの日本にはなかったものでした。

景気が上向いてくるのと同時に、そんな習慣も徐々に受け入れられるようになってきたと言われています。

あるクリスマスの時、日本に暮らす外国人が「せめてチキンでクリスマスを」と店を訪れました。

このことをきっかけに、日本のケンタッキーがクリスマスをチキンで祝おうと世に広めたのです。

その目論見は大成功、現在のクリスマスはケンタッキーのチキンが定番になっていますよね。

クリスマスといえば本来は七面鳥。

しかし日本では七面鳥を手に入れにくい。

では、代わりにチキンでお祝いしよう。

このような流れがあったのと、ケンタッキーの宣伝が大当たりしたのとで、今の私たちはクリスマスにチキンを食べるようになったのです。


七面鳥やチキンだけじゃない!?世界のクリスマスのご馳走とは?


クリスマスにフライドチキンを食べるのは、日本の習慣です。

世界の国々では、クリスマスにどのようなものを食べてお祝いしているのでしょうか?

一例をご紹介しましょう。

●イギリス/チポラタソーセージ

何とも可愛い響きを持つソーセージですね。

いわゆるあらびきのソーセージで、サイズは小さいものです。

これにベーコンを巻いて焼くのが、イギリス流クリスマスの定番料理なのだそうです。

小さなソーセージにベーコンが巻かれた様子が、キリストの産着姿を連想させるのです。

クリスマスの料理になるのも、納得ですね。

●スイス/ラクレット

ここ数年、日本でも爆発的な人気を誇るラクレット。

スイスではクリスマスにもいただくそうです。

チーズフォンデュと並ぶ定番料理なので、日常的にも食べられています。

●ハンガリー/ハラースレー

耳慣れないこの料理、その正体は川魚のスープなんです。

トマトとパプリカで味付けされた赤いスープは、寒いクリスマスには打ってつけのご馳走です。

ローストビーフやフライドチキンなど、クリスマスは肉系のご馳走が多いだけに、魚料理は意外に思えますね。

●スウェーデン/ユールシンカ

豚もものローストです。

一度茹でた肉に、卵やマスタードを混ぜたパン粉をまとわせ、オーブンで焼くそうです。

●ノルウェー/ルーテフィクス

干し鱈をアルカリの液で発酵させた料理。

発酵させているためか、食感はゼリーに近いようです。

所変われば…というようなクリスマスのご馳走ですね。

「食べてみたい!」
「食べたくない…」

世界には、様々なクリスマスのご馳走があるのですね。

日本のフライドチキンも、海外の人から見たら驚きかもしれません。

機会があれば、異国のクリスマスに触れてみるのも面白いですね。

まとめ


クリスマスが近くなると、あちこちでチキンのお知らせが張り出されます。

あれを見るとつい気が早ってしまい、いつチキンを予約しようかと頭がいっぱいになってしまいます…。

クリスマスチキンの策略に、毎年踊らされてしまっています。

 

そんな私ですが、クリスマスに食べるチキンについて、深く考えたことはありませんでした。

子どもの頃からそうでしたし、そういうものだと思って、クリスマスにはチキンを食べていました。

自分が親になった今となっては、クリスマスにはチキンとある方が、メニューを考えなくていいので助かります。

そういうお母さん方は実はけっこういらっしゃるのでは?と、勝手に思っています。

「クリスマスにチキン」にケンタッキーが絡んでいたのは、やはりという感じですね。

最近はいろいろな所でチキンが買えますが、やっぱりケンタッキーは王道だという気がしますね。

当時宣伝に繰り出したケンタッキーの方は、こんな事態を予想していたのでしょうか?

日本は、外国の文化の「いいとこどり」をするのが得意ですよね。

クリスマスなどはまさにそれで、教会でお祈りはしなくても、チキンはしっかり食べます。

見方によっては薄っぺらく感じてしまうかもしれませんが、私はいいと思います。

クリスマスの本当の意味は分かっていなくても、クリスマスは楽しいものです。

 

家族と友達と恋人と。

相手は誰でもいいけれど、チキンを片手に素敵な時間を過ごしたいですね。

それが、日本流のクリスマスなのですから。

合わせて読みたい記事はこちら!

コメント