梅雨なのに雨が降らない!?雨が降らないとどんな影響が??

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洗濯物が乾かない、梅雨になると「体調が思わしくない、部屋の中がジメジメして気分が晴れない・・・など、梅雨の時期ならではの悩みが尽きませんね。

近年、大雨による大規模災害も毎年のように全国のどこかで起こっていますので他人事ではありません。

梅雨の時期は、天気予報もあまり当てにならないほどコロコロとお天気が変わります。

久しぶりの晴れマーク、と思ったらどしゃ降りだったりと不安定なお天気が続くのも梅雨の特徴ですね。

しかし、本当に時々ですが、梅雨なのに全くと言って良い位雨が降らない年もあります。

梅雨に雨が降らないことを「空梅雨・からつゆ」と言いますが、この「空梅雨」が私達の生活に与える影響がとても大きいことをご存知でしょうか??

この記事では空梅雨の原因と影響を解説します。

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「空梅雨」はまったく雨が降らない??


空梅雨とは、梅雨入りしてもほとんど雨が降らないことを意味します。

まったく雨が降らないのか、というとそうでもなく、この位ですという明確な定義はないのだそうです。

ちなみに気象庁のホームページには、

梅雨期間に雨の日が非常に少なく、降水量も少ない場合をいう。

と記載されています。

詳しくはこちらの記事で!

では、どうして空梅雨になってしまうのでしょうか?

空梅雨になるのには、いくつか原因があります。

代表的なものとして次のものがあります。

  • 偏西風の吹き方により、梅雨前線がずれる、蛇行することで雨が降らない
  • 太平洋高気圧の勢いが弱く、オホーツク海高気圧とぶつからないため、梅雨前線ができない
  • 太平洋高気圧の勢いが強すぎるため、梅雨前線を北へ北へと押し上げてすぎてしまい、日本に梅雨前線がかからず雨が降らないなどが原因として考えられます。

梅雨前線が作られるためには、北の冷たい空気と南の暖かい空気がぶつかり合う必要があります。

勢いが弱いとそのぶつかり合いがないため、梅雨前線が作られないわけですから、当然雨が降りません。


空梅雨が及ぼす影響は?


まず心配なことは「水不足」ですね。

ダムが干上がった映像などを時々ニュースで見かけると心配になってしまします。

 

一番影響を受けるのはやはり農業でしょう。

野菜や米の収穫に多大な影響を及ぼすことは間違いありません。

空梅雨で野菜や米が不作となり収穫量が減れば、当然値段が高くなります。

 

食品の価格が高騰となれば、私達の家計にも直接的な影響が出てきます。

 

そして、雨が降らないとダムの貯水量が減ってしまいますので、深刻な水不足が続けば、断水という可能性が出てきます。

 

断水ともなると、1日のうちに使える水の量が制限されてしまうわけですから、これはもう普通の生活を送ることが困難な状況です。

一般家庭だけではなく、商業施設や工場などでも取水制限となれば、経済へのマイナスの影響も出てきます。

 

そのほかでは、空梅雨の影響でスズメバチが大量繁殖した年もありました。

 

クラゲやプランクトンの大量発生も空梅雨に起こりやすいので、そうなると漁業にも影響がでます。

空梅雨が生態系に及ぼす影響も相当なものですね。

 

まとめ

梅雨はジメジメして気分も落ち込みやすいので、あまり雨が続かないでほしいと思ってしまいますが、まったく降らないのも問題なのですね。

もう何十年も前ですが、空梅雨の影響で深刻な水不足となった年がありました。

私は当時四国に住んでいましたが、1日に蛇口からでる水の量と時間が制限されていたため、お風呂やポリバケツに大量に水を貯めておいた記憶があります。

この年は梅雨時期の降水量が例年の半分もなかったそうです。

まだ子供だったのでそこまで大変だった記憶がないのですが、当時の大人は本当に大変だったと思います。

 

そう考えると、梅雨は私たち人間にとって大切な季節なのです。

今年は恵みの雨に感謝して、少しでも楽しく梅雨を迎える準備をしておきたいものですね。

 

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