春分の日はどうやって計算するの?天文台の発表をふまえ解説します

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日本の国民の祝日の一つである、「春分の日」。

毎年だいたい3月20日頃だとは思っているけれど、日にちが決まっているわけではありませんよね。

何年か前から、だいたいの祝日は振り替え休日で三連休になることが多くなりましたよね。

でも、春分の日は第〇月曜日などの決まりがないため、連休ではなく、飛び石で祝日になることが多いかと思います。

でも、そもそも何で春分の日は毎年きっちり日が決まっていないのでしょうか?

春分の日がいつになるかは誰が決めているの?
どうやって計算しているの?

など、疑問がたくさん浮かびます。

今回の記事は、次の疑問に答えます。
・春分の日はどこの機関が決めているのか
・なぜ春分の日は毎年微妙に違うのか
・簡単に計算できる方法はないか

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春分の日はどの機関が決めているの?


毎年異なる春分の日ですが、日を決めているのは国立天文台という機関です。

この国立天文台が作成する「暦象年表」のデータに基づいて前年の2月1日に閣議決定されます

そして、2月の第一平日にあたる日に官報で発表する流れになります。

春分の日は何で毎年微妙に違うの?

ここが一番気になるところですね。

春分の日が毎年違うのは、地球の公転が大きく関係しています

一年で一周する太陽の通り道である黄道と、天の赤道が交わった点を春分点といいます。
その春分点を太陽が通過する日を、春分の日に定めています。

ただし、地球が太陽の周りを回るのに365日と6時間程の時間がかかります

うるう年があるのも、それが理由だと聞いたことがありませんか?
その6時間ほどの調整をうるう年で行っているため、春分の日が毎年微妙に違うというわけです。

ちなみにこの数年の春分の日を見てみると、

2018年→3月21日
2017年→3月20日
2016年→3月20日
2015年→3月21日
2014年→3月21日
2013年→3月20日
2012年→3月20日
2011年→3月21日
2010年→3月21日

と続きます。
こう見ると、2年ごとに20日と21日が入れ替わっていますね

春分の日を簡単に計算するには?


春分の日を求めるには、実はかなり複雑で難しい計算式があります。

エクセルの式になるのですが、

=INT(20.8431+0.242194*(年-1980))-INT((年-1980)/4)

という、国立天文台が定めた計算式があります。
この計算式で1980年から2099年までの春分の日が分かります。

年のところには、求めたい年を入れると、その年の春分の日が導き出せます。

でも正直、分からないですよね!!

実はもっと簡単な計算方法があるので、お伝えします。

2022年まで使える方法として、「西暦を4で割り、出た余りの数字が何であるか」というものがあります。

余りが0か1の場合は3月20日、
余りが2か3の場合は3月21日が春分の日となります。

あと数年ですが、一度計算してみてくださいね。

そもそも春分の日とは?


春分の日の意味についてお伝えしていきます。

一年を24の区切りで分ける二十四節気という暦によると

春は立春から始まり、春分の日は、雨水、啓蟄、春分と続く4番目の節目に当たります。

みなさんもよくご存知のとおり、春分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じになる時期にあります。

季節の節目を大事にして、自然をたたえ、生物をいつくしむ日として定められています。

日本は四季が楽しめるのが良いところですが、暦の上でも四季を大事にしていることが分かりますね。

まとめ

いかがでしたか?

春分の日が毎年微妙に違う日付になるのは、地球の公転やうるう年が関係していることが分かりました。

毎年だいたい3月20日頃とは思っていても、計算方法があるとはいえ、カレンダーで確認できるのは前の年の2月になるんですね。

このように季節の節目を意識するのも、四季の違いがしっかり楽しめる日本ならではではないでしょうか。

余談にはなりますが、春分の日といえばぼた餅。

おいしいぼた餅を食べながら、夕暮れの時間や季節の変わり目を楽しんでみるのはいかがですか?

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