酉の市ってなんだっけ?熊手の意味は?分かりやすく解説します!

この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

「酉の市」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

様々な飾りがついた熊手は、酉の市に欠かせないアイテムですよね。

なぜ熊手を売り買いするのかと言いますと、年末に、この一年を感謝し、来年も福や金運が来ますようにという縁起物なんです!売る方も買う方も縁起を大切にするのが粋なのです!

また、「酉の市」という名前の由来は、昔々の戦での勝利の宴にルーツがあるんですよ。

縁起を大切にするあなたのために、もう少しだけ読み進めてくださいね。

スポンサーリンク

酉の市(とりのいち)って?


酉の市は関東地方をメインに行われるお祭りで、鷲神社(おおとりじんじゃ)などで行われる年中行事です。

11月の酉の日に行われ、元々は、「酉の祭(マチ)」と呼ばれた神祭の日でした。

日本武尊(やまとたけるのみこと)が、現在の足立区花畑の大鷲神社で戦の勝利の宴をしたのが11月の酉の日であったことから、この日に祭が行われるようになったといいます。

以前この場所は、江戸から遠く離れた田舎であり、そもそもの活気はありませんでした。

しかし祭りの日だけ博打が行われたことから、次第に人気を博していくようになり、あまりに人気になり過ぎたお陰で幕府に規制されてしまいました。

規制されてしまうと次第に人気も衰えて行きましたが、花畑から分霊された浅草の鷲神社では、賭博以外にも遊郭、吉原が解放され、その中での飲み買いまでも自由に行えたことで人気を博し、これは浅草酉の市となって、いま現在も大変な人気を保っています。

そのような経緯があって、当時は治外法権のような自由な一画だったのです。
当時から人の良さを表す「気風の良さ」や「粋(いき)」を重んじる江戸っ子の象徴とも言える風潮があったようですよ。

どうして熊手?

上記で紹介した日本武尊(やまとたけるのみこと)は、東国地方を統一したことで有名な神様です。

皇太子として、東国の豪族たちを朝廷に従わせるために使わされたとされています。

その日本武尊は統一に出掛ける前に一度鷲神社へお参りし、帰りに勝利をお参りしに来た際、戦で活躍した「熊手」を社の松にかけてこの戦勝を祝いました。

このことから、縁起物として「熊手」が注目されるようになったといいます。

この場合の熊手は武器ですが、かつては収穫祭としての意味も持っていた酉の市は、農機具などの実用物を売るフリーマーケット的な役割もありました。

そんな中で、ものをかき集めたりする用途から「運をかきこむ」「福を掃きこむ」などの意味で「縁起物」としての熊手が新しい役割を持つようになっていったといいます。

日本武尊がしたように、願いが叶ったあとのお礼参り時をしっかりする文化が根付いていたことで、熊手を大きくしていく文化も根付いたのかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

酉の市といえば浅草が一番人気ですが、都内でも30カ所以上、東日本を中心に全国各地で開催されます。

11月の酉の日に開催されるため、2018年は3回楽しむことができてしまうんです!

露店だけでなく、場所によっては見世物小屋やお神楽の奉納なども開催されるため、今年は各地それぞれの特色を持った酉の市を楽しんでみてはいかがでしょうか。

合わせて読みたい記事はこちら!

コメント